私と武術の話
今回は今年最後の投稿ということで、「私と武術」について少し書いていきます。
私は小さいころから運動能力がそんなに高くない子どもでした。特に持久走など有酸素運動は苦手で遅く、中高のときに入っていた吹奏楽部での体力づくりのランニングでも、女子よりも遅いくらい。
ハンドボール投げなどの投擲や、懸垂などの腕をつかう種目も弱く、運動能力テストの成績は散々なものでした。
持久力はないもの球技などは人並みでしたので、特にサッカーと水泳は小中学生時代に好んでやっていました。
そんな感じなので、体育の成績は5段階評価で3を超えることはついぞありませんでした。
いろいろと思うことがあり、大学に入る前あたりから武道・武術に興味を持ち始めたのですが、最初からハードなものやっても長続きしなさそうだったので、とりあえず体力的になんとかなりそうな合気道を始めました。
入学式から数日後、大学のサークル紹介初日から合気道部に見学に行き、即座に入部したのをよく覚えています。
大学の合気道部では、体力的にはそんなにつらいことはなかったのですが、合宿で深夜に起こされて一時間くらい先輩に投げられる稽古だけはきつかったですね。
そんな感じで、大学のときは稽古ばかりして学生生活を過ごしていました。
2年のころからは古流の流派(居合、剣術、柔術)を習い始め、3年の末には高岡先生の講座に参加しはじめ、4年のときには高岡先生の極意武術協会に入って稽古をしてきました。
合気道部に入った当初は、間違いなく普通人以下の運動能力でしたので、自分の動きをよく観察、分析しながら稽古を進めていきまた。なので、運動能力が高い同級生よりも、上達は遅かったものです。
当時はそんなに数がなかった、武術や武道の本やビデオで研究し、足捌きから手の使い方、体幹の動きなどを自覚的に作っていきました。なんとなく、で動いていては絶対に上達しないという確信があったからです。そもそも才能も運動能力もないですしね。
このときのアプローチの仕方は、今の仕事や上達能力の基礎になっています。
それで大学で4年間稽古した結果、どれくらいのレベルになったかという参考動画をTwitterに上げておきます。
https://twitter.com/choseishitsu/status/1475221636861562884?t=iIjYKvcAGdbXX_Ww_k8ZSw&s=19
このころはとにかく体術も剣術も「早度が高ければよい」と思って稽古していました。武術は武器も含む闘争を想定しているわけで、攻撃も回避も早度が高いほうが有利だ、と思ったわけです。
「早度」「速度」は高岡先生が作った概念で、「早度」は運動の立ち上がりの早さ、「速度」は運動のトップスピードの速さです。
高岡先生のメソッドとしては、基礎ゆる、フルクラムシフト、質重量体操法をやりこんでましたね。このときはまだ、ゆる体操はなかったのです。ゆる体操があればさらに上達していたと思います。
このビデオを自分で見て、一年ちょっと習ったくらいで、これくらいは動けるようになるんだなあ、と感動し、それが現在まで高岡先生に師事しているモチベーションの一つになっているわけです。
今年のnoteはこれが最後です。
調整室に来ていただいている方々、noteを読みに来ていただいている方々、本年はまことにありがとうございました。
来年もよろしくお願い致します。
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身体調整室 https://www.chosei-shitsu.com/