久しぶりに達人調整を受ける機会がありまして
この年末年始、達人調整を受ける機会がありました。人に本格的に調整してもらうのは、もう何年ぶりかわかりません。今回はその感想です。
調整を受けて改めて感じたのは、脳疲労に関しては調整で解消してもらうほうが、圧倒的に楽で早いということです。
すでに脳疲労でトレーニング能力やモチベーションが低下しているのに、自分でそれらを解消していく、というのはたいへんな作業ですし、それに楽しさを見出すのはなかなか難しい。特に高度なトレーニングをしたあとは、より精度の高い疲労解消をしないといけないので、調整でとってもらえると本当にありがたいものです。
脳疲労をとってもらうと、頭の不快感が取れるだけでなく、身体がさらにゆるみ、身体意識を感じやすくなり、より深く地芯に乗れるようになります。脳疲労で低下していたトレーニング能力も回復し、トレーニングが捗ります。
しかしこれはある程度ゆるトレーニングを進めている人に顕著な現象で、ゆるトレーニングをはじめてすぐの人だと、そういう現象がおきにくい、または、よくなっていても自覚しにくい、ということがままあります。
身体の調整に関しては、ゆるめることができていない部位が明確になる、というものがあります。
ゆるトレーニングがあまり進んでいない段階では、そもそも調整でゆるめてもらうこと自体がありがたいですが、ある程度習熟してくると、自分の身体の硬いと自覚のある部位に関しては自分でアプローチできるので、そこはほどほどにゆるめることができるようになってきます。
ところが自分の認識できていない部位に関しては、アプローチすることすらできませんので、そこに調整で手を入れてもらうことによって、硬いことを認識できるわけです。
自分も久しぶりに調整してもらったので、そういう部位が見つかったときに、「ああ、ここは認識できていなかった、そして、ここをゆるめるという脳と身体のプログラムがないんだ!」という感動がありました。さんざん身体をゆるめるトレーニングをしているにも関わらず、その部位を脱力させることができないという発見。
その大きさはせいぜい1cmくらいの範囲です。普通は硬いと思ったら、脱力をかけてゆるめることができるのに、その部位に関してはできないのです。
今までそこにアプローチできていなかったという反省もありますが、それよりも自分の課題が明確になったという嬉しさがあり、新しい未開の土地を見つけたような感じでした。
今回は施術者と受け手を交代し、相互に調整を施す、達人調整本来のやり方をとりました。
調整室での個人施術のように、達人調整を一方的に受けるやり方も非常に効果があるものですが、自分に見合ったレベルの達人調整師が交互に調整を行うと、効果は何倍も違うものです。
調整を受ける側のうまさ、というものがありまして、一般的に、トレーニングが進んでいる、調整に熟達している、調整を受けること自体に慣れているほど、調整を受けるのがうまくなります。
達人調整に熟達した者同士だと、調整を受けるのも当然うまいわけです。
調整を受けるのがうまいということは、調整師側から見れば「調整のしやすさ」ということですし、受け手からすれば「調整の効果を十分に受けられる」ということです。
昔の私はとにかく「調整師の腕がよければ受け手のうまさとか、そんなの関係ないんじゃないの?」というふうに思っていました。しかし、達人調整を受けることはゆるトレーニングにおける「学習」でもありますので、受け手がうまければうまいほど、そのメリットを多く享受できるわけです。
高岡先生が達人調整の講座でデモンストレーションしたときに、受け手が脱力できていない場合は、ゆすったり、ゆるむように声かけしたりすることもあります。
私が講座で、腕甲回外抜崩法という術技を高岡先生にかけてもらったときに、首肩まわりの脱力がうまくできずにダメ出しされました。調整によっては受け手が「身を任せる」ことができないと十分に効果が発揮できないものもあるのですが、そのときの自分はそこがうまく脱力できなかったのです(そのあとそこが抜けるようにかなりトレーニングしました)。
調整を受けるのがうまくなると、ゆるトレーニング自体がうまくなります。相手に任せる、という能力の根本は、地球の重力や物理的な運動に身を任せる能力なわけですから。
今回の達人調整は、久しぶりということもあって、施術者側としても、受け手としても非常に得るものが多く、よい学びになりました。
調整に興味を持った方はこちらへどうぞ。
身体調整室 https://www.chosei-shitsu.com/
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