合唱・発声Q&A vol.3(Q.41.-Q.60.)
Q41.
「音程は合っているけど、なんか低い」はこれが原因ですか?
A.
日本の多くの教育現場において「音程」という言葉が「音高 ピッチ」と「音色 トーン」「音律 イントネーション」の概念を区別せずに使われています。
①チューニングの問題(音高そもそもがちょっと低い)→姿勢・支えを調整
②トーンの問題で低く聴こえる(音色が暗い、平べったい、こもっている)→声道を調整
③イントネーションの問題(短三和音の第3音なのに低めに歌っている)→音感・耳を鍛える
で改善していくことができます。
Q42.
特にローベースの人が、ヘ音記号上のレやミ辺りで声が出なくなる(いわゆる裏声にせざるを得なくなる)ので、トレーニング方法が知りたいです。
A.
バスのパッサッジョ域(へ音記号第一線のラ〜ド♯あたり)を重点的に鍛えると半年で半音くらい音域が拡がっていきます。姿勢や呼吸、口の開け方や頬の表情筋の構え、そして支えを確認してください。
Q43.
喉頭の高さのことですが、「普通に話しをする高さ」、「低喉頭」、「下げすぎはダメ!」などいろいろ聞くのですが、低喉頭=話しをする高さで良いのでしょうか?教えてください。宜しくお願いします。
A.
会話では日本語は口腔共鳴がメインですが、欧米諸言語は口腔+咽頭腔メインです。リチャード・ミラーの言う「話をする高さ」は欧米人にとっての位置なので、我々は姿勢や呼吸を整えてある程度「低喉頭」にするべきと思います。もちろん下げすぎてはいけません!
Q44.
原因はわかりませんが、子音nの時鼻にかかった声になってしまいます。原因と対処方法を教えてください。
A.
顎から鎖骨までの長さより、後頭部の出っ張っている骨(第1頸椎付近)からうなじの出っ張っている骨(第5頸椎付近)までの長さのほうが長くなるような姿勢を取ると上咽頭腔(鼻の奥)のスペースが調整され、かつ喉頭が適度な位置まで下がるので響きやすくなると思います。
また、良い香りを嗅ぐように頬の表情筋を持ち上げながら鼻から息を吸うと、軟口蓋の位置が調整されて適度な共鳴が得られますので、併せて試してみてください。
Q45.
ボイトレの先生によって色々なやり方があって混乱しています。どのように発声を学べば良いですか?
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