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薬剤師国家試験109-16解答解説
109-16
対象集団について、ある一時点における
疾病の有無と要因の保有状況を調査し、
その関連を明らかにする
疫学研究手法はどれか。1つ選べ。
1 症例対照研究
2 縦断的研究
3 介入研究
4 コホート研究
5 横断的研究
1 症例対照研究
既に疾病を発症している個体(症例)と
発症していない個体(対照)を比較し、
過去にさかのぼって
疾病の可能性のある
リスク要因を調べます。
2 縦断的研究
同一の集団を長期にわたって追跡し、
疾病の発症前後で要因の変化や
影響を調査します。
3 介入研究
研究者が意図的に何らかの介入
(例:新しい薬の投与や生活習慣の変更等)を
行い、その効果を評価します。
4 コホート研究
特定のリスク要因を持つ集団(コホート)を
設定し、時間を追ってその集団の
健康状態や疾病の発症を追跡します。
5 横断的研究
特定の一時点または短期間に、疾病の有無と
様々な要因(リスクファクターや保護要因など)を同時に調査します。
これにより、疾病とこれらの要因の
関連を瞬時に把握できますが、
因果関係を確立することはできません。
主に疾病の分布やリスク要因の
有病率を把握するのに適しています。
選択肢の中で、ある一時点における
疾病の有無と要因の保有状況を調査し、
その関連を明らかにする疫学研究手法は、
「横断的研究」です。
したがって、正解は5番です。