ゆめ
みかとその友達は裸だった。一面ピンクのタイルばりの、いかにもなシャワー室にいる。みかは怒りをぶつけたくて仕方ない状態で、友達に愚痴をこぼしている最中だった。
シャワー室の扉が開いた。はるだ。この部屋になぜたどり着いたのかは不明である。服を着ているのでシャワー目的ではないことは伺える。
目が合った直後、怒りが溜まっているみかははるに襲いかかろうとした。しかし友達が必死で止めた。
はるのうしろからさとしがでてきた。みかは驚いて一瞬止まった。
すぐさまさとしははるをかばう。のではなく、みかを抱きしめた。
そして一言言った "ごめん" 。
みかは力が抜けたように手を下ろした。数秒後、怒りと、悲しみと、抱きしめられた喜びが入り交じった感情で満たされ、さとしの腕の中で涙を流し続けた。
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