みかとその友達は裸だった。一面ピンクのタイルばりの、いかにもなシャワー室にいる。みかは怒りをぶつけたくて仕方ない状態で、友達に愚痴をこぼしている最中だった。 シャワー室の扉が開いた。はるだ。この部屋になぜたどり着いたのかは不明である。服を着ているのでシャワー目的ではないことは伺える。 目が合った直後、怒りが溜まっているみかははるに襲いかかろうとした。しかし友達が必死で止めた。 はるのうしろからさとしがでてきた。みかは驚いて一瞬止まった。 すぐさまさとしははるをかばう。のでは
季節は秋に入りかけた頃。さとしは白いYシャツにズボン。 はるは紺色の膝より少し上の丈のスカート、エメラルドグリーンの薄手のカットソーに白いカーディガン。 普段はジーパンにスニーカーだが、今日は滅多にはかないストッキングとかかとの低いベージュのパンプスをはいている。 はるとさとしは並んで土手の上の一本道を歩いている。50cmくらいの距離をおいて。 お互い前を向きながら、たわいもない話をしている。はるは時々下を向いて、スカートの丈を気にしている。 共通の知り合いとすれ違う。40