節約や予算決めにも役立つ! 「買ったものリスト」のススメ
買い物×リスト作りというと、買い忘れを防ぐために事前に作成する「買うものリスト」のイメージが強いかと思います。
「買うものリスト」は効率の良いショッピングには欠かせない存在ですが、節約や貯金に興味のある方には「買ったものリスト」の作成も、ぜひ試していただきたいです。
ついつい毎日、こまごました買い物をしてしまう
よく買うものの値段や購入頻度を把握できていない自覚がある
余計な買い物を減らしたいと考えている
突発的な出費に慌てたくない、計画的に買い物をしたいと思っている
特にこのような方におすすめです!
買ったものリストの作り方
買ったものリストに記録するのは主に、「日付、買った場所、買ったもの、価格」です。
決まりは特にないので、他に記録したいと思ったことがあればその都度項目を増やすととよいかと思います。
紙のノートなど、途中でフォーマットを変えるのが難しい場合は、あとに備えて端に余白を設けておくといいです。
私は上記項目のほか、ざっくりした分類(「嗜好品」「住居関係」など)の記入欄と、「特売」「見切り品」「〇%オフ」などの特記事項欄を設けています。
ベストタイミングは「家計簿といっしょに」
買ったものリストに限らず、記録という行為の最も重要なことは「続けること」です。続けることで傾向が分かり、データがよりいっそう意味を持ちます。そのためにも、なるべくストレスの少ない方法で習慣化する必要があります。
家計簿を付けている人なら、その時まとめて作ってしまうのがベスト。
私は家計簿に入力したレシートの内容をリストに書き込み、終わればレシートを破棄するという流れにしています。
リスト作成まで一気に出来ないときは、家計簿を付けたあとのレシートを捨てずにまとめて取っておき、数日分をまとめて入力することもあります。
おすすめは表計算ソフト
買ったものリストの作成は今年で2年目になります。最初の1年は紙のノートに付けていましたが、ここ半年ほどはGoogle Spreadsheetを使っています。
日常的にPCを起動するのであれば、ExcelやGoogle Spreadsheetなどの表計算ソフトを利用したリストの作成がおすすめです。理由は主に下記の3点です。
1.コピー&ペースト機能がある
食品や日用品は繰り返し買うものです。そして無駄遣いを減らしていくほど、なおさら全体に占める「いつもの買い物」の割合が高くなります。
表計算ソフトを使えば、いつものお店、いつもの品物が簡単にコピーできるため、作業スピードがぐんと上がります。
また、シートやブックの複製も簡単にできるので、継続性も高くなります。私は年ごとに新しいブックを作り、さらに月ごとにシートを分けて管理をしています。
2.データの加工が楽
いったん表計算ソフトで買い物リストを作ってしまうと、底値帳や資産台帳など、それを元データとしてさまざまな用途に活用することができます(詳しくは後述!)。
3.クラウドソフトなら場所を選ばない
o365のExcelやGoogle spreadsheetなどのクラウドソフトで作成すれば、外出先のスキマ時間などにスマホから更新することもできます。
私は家でPCから更新するほか、会社の昼休みなどにスマホからも更新しています。家計簿もスマホのアプリで管理しているため、家計簿→リストの作業もスムーズにできて便利です。
買ったものリストの効果と応用
家計の「レコーディングダイエット」効果
食べたものを逐一記録することで、間食の抑制や食生活の見直しができる「レコーディングダイエット」という有名なダイエット方法がありますが、「買ったものリスト」からも同様の効果を得ることができます。
「記録する」という行為は本質的に手間がかかるものです。たとえば自販機の飲料、コンビニのスナック菓子などふと買い物をしたくなったとき、それを後でリストに記入する場面をちょっと想像してみるのです。「面倒くさいな」という気持ちが購買意欲を上回れば、無駄遣いをひとつ防ぐことができ、あなたの「勝ち」です。そしてその「勝ち」を着実に積み重ねていくのです。
また、「なんでこんなの買っちゃったんだろう」と後悔することが多い方は、週に一度、月に一度など定期的にリストを見直し、買ったものひとつひとつに〇△×などのマークを付けて振り返りをするのも効果的かと思います。
続けていけば、どんな場面で不要なものを買いやすいか、衝動買いしやすいのはどんな品物かなど、自分の浪費の傾向が見えてくるでしょう。
底値帳への応用
「買ったものリスト」が数ヶ月続いた方にぜひトライしてもらいたいのが、底値帳の作成です。
「卵」「納豆」「トイレットペーパー」など日常的に買うものを品目別に見ていくと(表計算ソフトなら並べ替えが簡単です!)、「Aスーパーで特売だったから買ったけど、Bスーパーのタイムセールの方が安かった」「ドラッグストアCだとこの値段で買えるから、いつもCで買うようにしよう」などの発見があります。
さらに、それらの気付きをスマホのメモなどでいつでも見られるようにしておけば、日頃の買い物のときにさっと確認することができます。
資産台帳
「買ったものリスト」のうち、家具や家電、衣類などの非消費財だけを抽出して「資産台帳」を作成することもできます。
「家具家電関係」「衣類関係」など、種類ごとに作っておくと見直しに便利です。
たとえば服を頻繁に買ってしまう人であれば、「トップスは3ヵ月前に買ったばかりだから、今シーズンはボトムスだけ買い替えよう」など、自身の物欲をコントロールする助けにもなります。
「耐用年数」を付記すれば、年間予算の計画も立てやすく
たとえば夏物の衣類は2年、ノートPCは4年、冷蔵庫や洗濯機などの家電は6年など、モノにはそれぞれ目安となる「耐用年数」があります。
非消費財を買ったときは、購入日の横に「耐用年数」とその年数が経過する期日をメモしておけば、買い替えの目安になります。
また、一年の初めにざっと見直すことで「今年はPC買い替えに備えて予算を立てておこう」などと年間予算の計画を立てることもできます。
「急に調子が悪くなった!買い替えなきゃ、予定外の出費だ!」と慌てることもないので、心理的にも余裕ができますね。
まとめ
断捨離や間食の制限など、何かを減らしたいと思ったらまず「減らしたいもの」の量と内容を把握することが大切です。
思い立ったが吉日ということで、皆さんもぜひ「家計のレコーディングダイエット」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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