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西伊豆の旅 ようこそ深〜い「戸田」へ(1日目後半)

併設の「駿河湾深海生物館」

さて、造船資料館のあと、同じ入口の脇には、スタッフ部屋なのかと思うようなところに、深~い深海生物館への入口があるのでした。

狭い!

こちらは、水族館ではないのですが、日本で最も深い湾と言われる駿河湾の深海生物にスポットを当てたニッチな生物館。東京海洋大(昔の東京水産大)の深海魚同好会の記事があるところがイイ!!

出漁の様子 この館は御浜岬(砂嘴さし)の膨らんだ部分にあります
 ギンメダイっているんだ!
戸田港の漁業にまつわる展示物も豊富
タコつぼの現物 初めて見ます

トンネルのような通路をくぐると、深海魚のコーナー。

最近もどこかで捕まった「さけがしら」体長2.88m この標本は珍しいのでは?!

駿河湾で採れる「タカアシガニ」カニの仲間では一番大きく、戸田港で、水揚げされ、民宿や食堂でも食べられるのでした。

とにかく大きい! 食べると、足も身がしっかり詰まっているとか
深海の様子 標本ながら、見ごたえあります
タカアシガニの幼生からの標本!
とにかく見たことない魚だらけ、ギョギョギョ! さかなクンに案内してほしいくらいです
シーラカンスみたいな「ヨコヅナイワシ」イワシ科なの?23kgもある!

ということで、歴史も、深海生物館もDEEP!戸田に来たら、必ず訪ねてほしい両館でした。

湖のような戸田の湾内


さて、ここから宿まで、散歩しがてら移動。湿気もなく爽快なお天気。

外海(駿河湾)は波も高く、風も強い 遠方の雲がちょっと高くなっているところが富士山
昭和10年代の戸田の外海 雪をかぶった富士山の頭
灯台&海に向かってたたずむ青年!

御浜岬の外側を少し歩いた後に、港の内側に入ります。

松原は思ったり鬱蒼としております
湾内は多くの釣り船? 少し泳いでいる方もいます
16:45分 もう夕方で 人もまばら
砂浜は西日で陰り、海水はひやりとする温度
昭和10年代の戸田絵葉書 一つ上の写真は砂嘴の付け根から撮影
自然の造形美 絶妙な曲線の砂嘴さしです
穏やかな湾内 鏡のようです
湾に沿う道をひた歩きます
民宿の看板は多いですが、やってなさそう…

投宿は「旅館みはま」

4階建て 旅館みはま
部屋は目の前が海

どれだけ目の前かというと、窓の下を見たら、すぐ海!この窓から釣り針を垂れても魚釣れそうな勢い。

今晩はこの小さな桟橋で釣ります!

早速、4階になる露天風呂に向かいます。残念ながら、温泉ではないですが、それを吹き飛ばしてくれるような絶景を眺めながらの入浴。

こちらは家族風呂の大きさ
内湯は大きめ、露天風呂はおひとり様
戸田の湾を一望しながら、ゆっくりと…

夕食は久方ぶりの舟盛り!

さて、夕食は、一般のコースで舟盛りになります。舟のメインは鯛、ブリとブダイでしょうか。北寄貝、甘えび、ホタテなど。

3人で食べきれるのか…
動き出しそうな鯛!

変わったところでは、このハゼのような唐揚げ。聞いたところ、トロボッチの唐揚げということで、ボッチは、ハゼの仲間の意味、トロはトロール船で、獲れた魚につく枕詞?のようなものだそうです。正式名は「アオメエソ」。戸田では「メヒカリ」か「トロボッチ」だそうです。

食感もハゼのようですが、油が乗っていて美味!
小さなタカアシガニ?のグラタン
娘は静岡産温州みかんのジュース
戸田の北には「西浦」という産地があります

舟盛りの脇にひっそりとしていた汁物が、エビの出汁がかなり効いており、名脇役でした。そして、皆さん完食!そして、窓を開ければ、ようやく見えました富士山!

夏はなかなか顔を出してくれないようで、今回の旅もこのひと時のみ
「今日の富士は85点! 粋な雲のアクセントでピンク富士」

不発の夜釣り…

夕食後、先ほどの宿の下の小さな桟橋から、釣りを垂れることに。道具も餌も持ち込みで、準備。青物(アジ、サバ、イワシ)、カサゴあたりと聞いていましたが、伊豆の海は、昔とだいぶ変わってしまったので、そこまで期待せずにというところ。案の定、ネンブツダイばかり…。

ネンブツダイはお陀仏…

翌朝もチャレンジしましたが、結局、小さなメジナやキュウセン、ちょっと変わった旅館の人も分からない深海魚の子ども?みたいなのが釣れました。リリースしても良かったですが、せっかくなので、持ち帰り、家で煮つけにして食べました。

メジナの子、謎の深海魚っぽい魚やキュウセン
帰宅後の調理 キュウセンはうまく下処理さえすれば、行けました

小学生の時は、夏になれば、海に山に釣りばかりしてましたが、中学に入れば止めてしまい、数年前から釣りの趣味活動再開。東京で再開して、驚いたのは、海岸や堤防からでも、ハゼ、アジ、サバ、メジナ、クロダイと結構行けるじゃないですか。江戸前の魚は今でも量も魚種も健在!しかも船釣りすれば、アジ、カサゴあたりは、伊豆なんかよりはるかに釣れるんですよね。

ということで、不発の夜釣りのあとは、もうひと風呂 広いお風呂の方に入りました
港のなかでは、夜釣り用の船が出ており、灯りを煌々と焚いています

船からはイカや鯛が釣れるようです。今後来た時には、一人夜釣り船乗りプログラムに、挑戦したいところです。ということで、長い1日が終わりました。(2日目につづく)

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