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1on1 どんなこと話せばいい?

外資の会社で長く管理職を務めていたので、キャリアで1万回以上 1on1をやってきました。その経験を活かして、今は人の話を聴くことを生業としています

入社して20代のうちにチームリーダー、そして管理職に登用されました。部門に課長級のリーダーがいなくて、みんなが困っていたのもあり、最年少の自分が手を挙げました

当時勤めていた会社ではマネジャーが部下と四半期に一度面談をすることが義務付けられていました。今から25年くらい前の話で、今でいう 1 on 1の走りですね

1on1 で上司が聴くべき質問

その会社では 1on1 においてマネジャーが部下に確認すべき6つの質問が決められていました

1.  あなたは、やりがいがあって、実現可能な仕事がありますか。 それは会社の成功に役立っていますか?

2.  あなたは仕事で求められるべき行動が、どのようなものか知っていますか。 また、どうしたらうまくいくか知っていますか?

3.  あたたのスキルを向上させるために、どんなトレーニング受けるべきか知っていますか。 また、それは受講することができますか?

4.  あなたは、実現可能でワクワクするようなキャリアプランをもっていますか? また、それを実行していますか?

5.  あなたは、率直でポジティブ・ネガティブなフィードバックを少なくとも月に1度は受けていますか。 それは、あたなのキャリアを実現するために役立っていますか?

6.  あなたのキャリアプランの実現のために会社や上司は性別、カルチャーバックグランドおよびその他の状況について適切な配慮をしていますか?

どれも味のあり、またシンプルな質問ではありません。会社でのモチベーション、会社と個人のゴールの方向性、個人の成長、キャリアプラン、フィードバックそしてダイバーシティ&インクルージョンについても、今から四半世紀以上前に既に対話に取り込まれていたんですね

また、それぞれの問いの中で複数の事が聞かれているので、部下は簡単にYES/NOで答えられない仕組みになっています。じっくり考えた上で、どれかひとつでもYESでなければNOを返信します

マネジャーに求められていたことは、YESを増やすことではなく、部下の本音を引き出しNOを言ってもらうことにありました

NOと言ってもらうことで、部下の成長を阻害する要因を知ることができます。それを基に環境を整備して阻害要因を排除したり、成長を支援する関りを持つことがマネジャーに求められていたことだったのです

新任のマネジャーで、部下は同期や年上ばかりだった自分はこの仕組みを愚直に回すことによってマネジャーの役割を理解したように思います

1on1の話をする際に、部下が本音を語ってくれないという悩みをよく耳にしますが、そちらについてはまた別の機会に触れますね

お読みいただきありがとうございます! チョロ!です♪ たくさんの人でなくてもいいけど、「あなた」に届いたらいいなぁと思って書いています。