富士登山でわかった 成功する 鋼の意志の極め方
2023年7月22-23日で富士山に行ってきました。
15年ぶりの2度目の富士山。
今回はとても辛い登山になりました。ただ、その代わり自分の人生を変える大きな気付きがありました。それはタイトルにもした「成功する鋼の意思の極め方」です。今回はそのことを書きたいと思います。
富士登山のきっかけ
4月から転職した会社の同僚に誘われてたのが富士登山のきっかけです。
私の今年の目標は3000mの山(特に穂高山)でしたが「子供が富士山登りたいと言ってたし…」と思い出し富士山に決めました。
色々あって、3人いる子供のうち14歳の三男だけが富士登山に参加することになりました。「これが最後の子供と行く登山になるだろうな」と思い、子供の登山靴を一緒に買いに行くなど、準備からとても楽しんでいました。
富士山に行く1週間前から、「何ができたら富士登山は成功か?」と毎日A4メモ書きで言語化していました。その結果「富士山頂で子供と一緒に笑顔で写真を撮る」という目標が見えてきました。
行程は以下の通りです。
15年前に富士登山をした時には、夜中に車で移動して1日で頂上を往復したので、それに比べれば1泊するだけ楽な工程です。今回は全部で8名で登りました。
富士登山で心が折れた瞬間
バスの移動でも、山小屋でも驚くほどぐっすりと眠れて、体調万全で朝3:30から登り始めました。登山初心者の女性もおり、リーダーが適切なペースで登ってくれます。周りは真っ暗ですが、天気も良く気持ち良いスタートでした。
ただ少しおかしいなと思ったのは、最初の休憩をした時に汗の量がすごかったことです。「体を冷やすと良くない」とか「暗いうちの富士山は寒い」という事前情報を入れ過ぎたせいで、厚着になり過ぎていたかもしれません(Tシャツ+長袖シャツ+レインコート)。6合目でTシャツとレインコードだけになりましたが、それでも登っている汗が止まりませんでした。
7合目を過ぎたあたりから、それほど疲れていないのに足が攣り始めました。依然の登山でも経験した【脱水症状】です。子供は同僚にお任せして先に行ってもらっていましたが、ついに痙攣が10分以上も続き、一歩も動けない状態になってしまいました。
場所は本8合付近。普通のコースタイムでも山頂までは残り80分はかかります。そして横を見ると、下山への退避ルート。最後まで残って付き添ってくれていた同僚からも「このままだと降りれなくなる」と助言されて、「自分はここから下りるから、先に行ってほしい」と伝えて登頂を諦めました。
その時は「このまま登っても迷惑をかけるだけ。撤退する勇気が必要だ。」と心は完全に下りるつもりでした。
諦められない想い
痙攣が収まるまで休憩しながら、「そもそもなぜ自分は富士山に登りたかったのか」と言うことばかりを考えました。そして「富士山頂で子供と一緒に笑顔で写真を撮りたい」という想いが蘇ってきました。「本当に自分は子供と一緒に笑顔で写真を撮りたいのか?そのために出来ることは全部やったのか?」と問いただす中で、まだ9時前で自分には時間があることに気づきました。
そこからは水分とミネラルの補給をこまめに行い、足が攣りそうになると無理せず休憩することを繰り返して進みました。
富士登山での気づき
最終的はコースタイムの倍の2時間をかけて、富士山頂まで登りきることができました。そして子供と合流して念願(←本当に念願)の子供と一緒に写真を撮ることができました。
登っている時に考えていたのは「子供と一緒に写真を撮りたい」だけです。
自分でも信じられないほど、想いだけで足が攣りながらでも山頂までたどり着くことができました。
下山後に「なぜ鋼の意志がもてたのか?」を考えてみました。
そこには2つの気づきがありました。
① ありたい姿をできるだけ明確に描く
富士登山まで毎日A4メモ書きで「何ができたら富士登山は成功か?」を書き続けた結果、「子供と写真を撮る」というゴールが頭に刷り込まれていました。この刷り込みのおかげで、辛い時にも諦めずに進むことができました。
② 助けてくれる仲間がいる
もうひとつは、助けてくれる仲間がいたことです。子供と2人だけなら、子供への責任もあり絶対に途中で下山していました。下山の時も同僚がついてくれて、最後にバスに間に合わなくなりそうになると荷物を持ってサポートしてくれました。こうした助けてくれる人がいたから頂上まで行けたのだと思います。
最後にわかった。全ては「無敵の型」に記されていた
このありたい姿を明確にして、自分の想い確認することは、私が習った「無敵の型」にも明確に書かれていることに気づきました。(「無敵の型」については以下を参照ください)
改めて振り返ってみると、今まで②「あるべき姿の明確化」は時間をかけて行っていましたが、③「意欲の確信」はあまり重要だと思っていませんでした。「だって、やりたいから説明しているのだから、みんな100%に決まっている」と思っていました。でも、「本当に自分はそれをやりたいのか?」を問い続けることが成功には必要だと、今回の富士登山で気づくことができました。
そしてあらためて「無敵の型」の奥深さを実感しました。
「今自分がやっていることは本当にやりたい事なのか?」
この問いをどこまで真剣に極められるかで、人生の成功は変わってくる。その事に気付けた富士登山でした。
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