健康とつながりを意識して「つらい」を脱出
「精神科医が見つけた 3つの幸福」樺沢紫苑著を読んで
こちらも友達のオススメで読みました。
本には「本書は幸福論ではありません」と大きく謡われています。著者の樺沢さんは「はっきりした方法」がわかりづらい幸福論ではなく、実践的な習慣がつく「TO DO」を多く示して下さっています。
なぜ不幸になるのか?
2020年の世界幸福度ランキングで日本は主要先進国で最低の62位でした。
物があふれ、食べるものにも困らない日本でなぜこれほどまでに幸福度が低いのでしょうか?この理由について樺沢氏は明確に書かれています。
多くの人は「つらい」「苦しい」状態を我慢して必死で仕事をします。その結果ストレスホルモンが出てやる気もそがれミスも多くなってします。そして睡眠不足、運動不足、精神的孤立になり、結果として本来の能力の半分も発揮できない状態が続きます。
幸せになるために必死になって頑張っているのに、なぜこのような状態になってしまうのでしょうか?それは頑張る優先順位が違うからです。
知っておきたい『幸せの3段重理論』
樺沢氏は頑張る順番につて以下のように述べています。
私がこの本で最も参考になったのは『幸せの3段重理論』です。
私たちは心と体の健康である『セロトニン的幸福』、そしてつながりや愛である『オキシトシン的幸福』をしっかりと足場固めする必要があります。
しかし、現実はお金は名声など『ドーパミン的幸福』に多くの時間を使う人がほとんどです。その結果前段に述べたような、必死に頑張っているのに幸せにならない人が多く出来てしまいます。
私が取り入れた習慣
最強の習慣『朝散歩』
起床後1時間以内に15~30分程度の散歩を行うことで、「朝日を浴びる」「リズム運動」の両方がクリアできて、セロトニン神経が活性化。最高の1日がスタートを切れます。
正直曇りの日や寒くて布団から出れない日もありますが、できるだけ朝の散歩は続けています。やはり『朝散歩』が出来た日は、午前中の活動量が増えて仕事がはかどります。
3行ポジティブ日記で『幸せになる力』を高める
寝る前に毎日「3つの良い事、感謝」を手帳に書きます。これは多くの研究から、自己肯定感、幸福度、レジリエンス(心の復元力)を高め、「うつ」を改善し、気分が明るくなることが示されています。
私はもう15年以上この習慣を続けています。元々は営業から本社業務になった時に誰も褒めてくれなくなったので「せめて自分だけは自分をほめよう」と思って始めた習慣でした。書くことは本当に日常の小さなことです。例えば「電車で席に座れた」や何もない日は「今日も屋根があり温かい布団のある部屋で寝られる」と言ったことも書きます。
このおかげで、物事のポジティブな面を見れるようになったと思います。
自分を中心に円を描いてつながりをつくる
人とのつながりについて、どこかのコミュニティに参加することは素晴らしい事だと思います。ただ、最終的には自分のコミュニティを作ることをオススメします。これを本書では「自分を中心に円を描く」と表しています。
これは自分と同じ価値観の人が集まるから本当にオススメです。私も今では3つのコミュニティを主催して、同じように「自分のやりたい事を見つけて発信する人を増やす」ために活動しています。
最後に
本書では今回紹介した以外にも沢山の実践できる習慣が書かれています。これを読めば、セロトニン的幸せ、オキシトシン的幸せに向けてあなたが取り組みたい習慣が絶対に見つかります。ぜひご一読ください。