”素”の自分を見せられる場所は人に安心を与える
8月12日(土)~9月10日(日)にNPO法人コモンビートが主催する「Jump in 週末留学」というプログラムに参加していました。
今回もペルー、ギリシャ、中国、ガーナ、フィリピン、フィンランドと色々な国の事情を、その国の人や関わった当人から教えて頂くことが出来ました。
このプログラムの面白い点は、1か月間で学んだことを自由な表現で発表する「卒業ぷれぜん」にあります。日ごろ働いている、学びを共有するときはパワーポイントやレポートの形で要点をまとめて説明するのがほとんどですが、この卒業プレゼンは自由に自分らしく発表するのが特徴です。
今回は卒業プレゼンを終えての気づきを共有したいと思います。
どんな発表スタイルが多いのか?
主催するコモンビートが「個性が響きあう社会へ」をテーマに一般の人が参加するミュージカルを運営するだけに、本当に個性豊かな発表が多いです。例えばこんな感じです。
ギターの弾き語り
ラップに合わせて方言
ダンスで表現
紙芝居
民族衣装で発表
内容は真面目ですが、参加者それぞれ工夫して発表してくます。ビジネスのように、パワーポイントにレーザーポイントで示しながら発表する人はいませんでした。
想いをどのように伝えるかが大切
同じ授業を聞いても、そこからの学びは人によって違います。それだけでも面白いのに、その人の個性が出る発表を聞くとさらに色々な気づきがあります。
通常のビジネスであればフォーマットやスタイルを統一して要点を短時間で理解できるようにすることがほとんどです。でも、このJump in は逆なのです。結論を先に言わなくても、怒られるなんてことはありません。
そして自分のプレゼンが終わった後は沢山のポジティブフィードバックをクラスメイトからもらうことができます。この「自分の”素”を表現して、ポジティブフィードバックをもらう」というプロセスが、自己肯定感を高めていくと感じました。
楽しんでやれば自分の殻を壊すことができる
前回参加した際は、週末留学での気づきをパワーポイントなどは使わず自分の言葉で説明しました。でも今回は自分でも何か表現することに挑戦したくて、簡単ですが「紙芝居」で説明しました。割りばしで片面にサラリマンの男性、反対の面にガーナの女の子をつけて、それぞれの国での生活の違いから”幸せ”とは何か考える紙芝居をやりました。
仕事で人を巻き込む目的で”熱め”に語ることはあっても、あくまでも自分の仕事の役割りを演じているだけです。”素”の自分を出してプレゼンすることなんて、日ごろの生活では中々ありません。
でも、自分の殻を壊してやってみると、クオリティは全然低くても意外な充実感がありました。何よりも創っているときに楽しかったことが発見です。”素”の自分を見せられる場所は人に安心を与えるのですね。
今回の私のプレゼンの内容は「多様な人とのつながりが人生を豊かにする」という内容でした。そのために自分の”素”を出せる環境を、これからも創っていきたいと思いまし、このJump inとのつながりも大切にしていきたいと思います。