リファラル採用は甘くない
「リファラル採用」を聞いたことがありますか?今回転職活動をするにあたり、リファラル採用で転職できないか活動してみました。結局はエージェント経由での転職に落ち着きましたが、どのような活動をしたのかご紹介したいと思います。
ウィキペディアにある通り、リファラル採用は日本語で言うと「社員紹介採用」で簡単にいえば知り合いを頼っての転職です。
なぜリファラルの転職活動なのか?
50歳の時に転職した医療機器メーカーですが、働き方が合わず「転職5回目にして油断した。。。」という状況でした。労働時間が長く文化も馴染めなかったため、次の転職先は社内の雰囲気を体制にしたいと思いました。
ただ、通常の転職活動は3-4回の面接でお互いに良し悪しを判断しなければなりません。短い時間で本当の相手を知ることは不可能です。そこで今回は今まで通りのエージェントを使っての転職活動をしながら、リファラルでも転職活動をしてみました。
作戦①フリーであることをアピールしてみる
色々なコミュニティに所属しているので、あちこちで「転職活動中なので、マーケティングを探している会社があれば紹介してください」とお願いしてみました。結果として2人の友人が声をかけてくれました。
1社目はベンチャーで社長を紹介してくれました。紹介してくれた友人と3人でカジュアル面談をしてお互いの共通点を探しましたが、「絶対この会社に入りたい…」という情熱は湧きませんでした。残念ながら、先方も同じだったようです。
もう1社は前職の同僚が声をかけてくれました。仕事内容、年収も魅力的で同僚から募集している上司に推薦を出してもらいましたが、上司が求めている人物像と違ったようで面接まで進むことができませんでした。
結果として感じたのは、自分の声を届く範囲で「転職したい!」と伝えても、自分のキャリアと合う会社に巡り合える可能性は低いということがわかりました。やっぱり、転職サイトやエージェントは優秀で社会システムの中で役割りを果たされていることがわかりました。
作戦②関心ある企業の知人に連絡してみる
次に自分の関心のある企業で働く友人に直接、「あなたの会社でマーケティングを募集していない?」とお願いしてみました。
これは効果があり人事と社長に面接してもらうことができました。先方も関心をもってくれていましたが、結局は新しく人を確保するための予算が本国からおりずに採用には至りませんでした。外資系ですので人事計画に入っていない人を取るのは難しいようでした。
入りたい企業の友人に直接連絡するのは効果的だと思いましたが、先方にも人材計画があり、ヘッドカウント(採用数)を厳しく管理する外資系では難しいことを痛感しました。
作戦③転職サイトで募集をかけている会社の友人に推薦してもらう
最後に転職サイトで募集をしていた会社に友人がいないか人伝えに探して、「あなたの会社こういう求人しているけど、社員紹介制度はありませんか?」と聞いてみました。
社員10万人の会社でコミュニティマネージャーを募集していたので、その会社の知人を探して連絡してみました。最初は「そんな制度あるかな?」という反応でしたが、人事に問い合わせてくれて、社員紹介制度を使った採用プロセスにのることができました。
最初のステップはその知人(紹介者)と会社清算のランチを食べるところから始まりました(さすが大手は太っ腹です。なんせ、全く可能性もわからない人との食事代を出してくれるのですから…)
その後友人が紹介内容を社内のシステムに入力して応募完了です。ただ、ここは競争が激しく、私の実力では人事面接へ進むこともできませんでした。
私が医療のマーケティング20年というバックグラウンドに対して、いきなりコミュニティマネージャーの案件へ応募したのでかなり無理がありました。ただ、日ごろからアンテナを立てて行きたい企業の募集を見ていれば、かなり有効な方法だと感じました。社内の友人は人を伝えば何とかなると言うのが感想です。
最後に
結局、今回はいつも通りエージェントを通しての転職になりました。最近「リファラル採用」と言う単語をきくので、自分も…と思い試してみましたが、知人の紹介で簡単に転職できるほど甘くないですね。
ただ、短い期間でのリファラルでの転職は難しいですが、長いスパンで気にある業界にどのような求人があるのかをアンテナを立てることは大切だと思いました。