青山学院大学ワークショップデザイナー前半の気づき
読んでくださりありがとうございます。
2024年9月より青山学院大学ワークショップデザイナー(WSD)育成プログラムを受講しています。3か月の講座もすでに前半戦が終わりました。今回はWSD育成プログラムの前半での学びについて書きたいと思います。
ワークショップの定義について
ワークショップデザインのコースに自ら申し込んだのに、授業で「ワークショップの定義とは?」を改めて聞かれると答えることが出来ませんでした。
授業では「コミュニティ形成(仲間づくり)のための他者理解と合意形成のプロセス」と学びました。これをさらに自分の言葉で表現すると以下のようになりました。
今までの社会は何となく正解がありました。例えば良い大学を出て大企業に入り一生懸命が働けば、周りの人は認めてくれたと思います。また、例えば郊外にマイホームを購入したり、3種の神器を手に入れることがゴールであり、しあわせな生活だったりしたと思います。
しかし、多様性が広がると一生懸命働いても、物を手に入れるだけでは幸せになれなくなってしまいました。
そのような社会では、人と協力することに意味をもつことは簡単ではありません。名誉やお金だけでは人はつながれなくなっています。だからこそ、人それぞれ違う価値観をすり合わせて、正解ではなく参加者が納得する答えを見つけていくためにワークショップがあるのだと理解しました。
”気づき”の大切さ
学校の授業やセミナーなどは講師から情報を学びます。最近は便利になり、動画でいくらでも学ぶことが出来ます。でも、情報を理解できてもそれを実践できる人はごく一部です。なぜでしょうか?
理由のひとつは、誰かから教えてもらったことで心の底から腑に落ちることが少ないからです。ではどうするべきかと言うと、体験から得たその人自身の気づきがもっともパワフルで人を変化に導きます。
私もワークショップを主催させて頂くことはありますが、どちらかと言うとメッセージをストレートに伝えることが多くありました。例えば「自分のやりたい事を発信することが大切」というメッセージです。
でも、なかなか実践できる人が少ないのは、論理ではすぐに理解できても本当に腑に落ちていないからです。大事なのは発信することの大切さを伝えることではなく、経験を通して本人に気づいてもらうことだということがWSDの授業を通じてわかりました。
型なしはダメだけど型通りでもダメ
最後は「型通りではダメ」という言葉です。私は自分の中でどんな仕事でもしっかり準備することが大切だと思ってきました。もちろん準備の大切さは今でも変わりませんが、準備を大切にするあまり、準備(想定)した通りに本番も進めることにフォーカスしすぎていました。
ワークショップを企画した際も、分単位のスケジュールを作成し、予定した内容を時間通りに終わらせることが”成功したワークショップ”だと勘違いしていました。
しかし、WSDで学んだことはワークショップは参加者の参加体験を通して行われるので、一度でも同じワークショップは繰り返されないということでした。常に参加者の状態を見ながら、プログラムを調整していくことが必要だと学びました。
そう考えると、私はワークショップをやること自体が目的化してしまっていて、参加者の合意形成に目を向けていなかったとわかりました。
私がWSDを目指したのはこころからやりたいと思っていることを、実現するまでやりきる人を増やしていきたいと考えたからです。そのためには、現在私が行っているコミュニティのプログラムも、参加者によってしっかりと調整していこうと思いました。
参考にWSDを受講する理由は別のnoteに書いているので、良かったらご覧ください。