義務教育=学校で勉強はもう古い!?
PLTSc for kidsさんのこの記事。
オランダの教育のことについて書かれていました。
オランダの教育から見た日本の教育。
色々と考えさせられることがありましたので、個人的な意見を述べさせて頂きたいと思います。
1.多重知性理論教育の素晴らしさ
人間には以下の知性があるとされているそう。
そして、これらが作用して、その人の個性を形成しているとのことだ。
・論理数学的知能
・空間的知能
・身体運動的知能
・音楽的知能
・対人的知能
・内省的知能
・博物的知能
そして、「多重知性理論教育」は、その個性(その人に強く働いている知能)に合わせて教育を進める方法だ。
今後の日本教育において、この“個性に合わせて教育を進める方法”というのが、とても大切になってくると私は思っている。
今の子ども達の現状は、勉強が得意な子は進んで学習に取り組み、そこそこの子はそこそこ。勉強が苦手な子は全くやる気を見せないというような状況に陥っている。
だが、教科によってそれは多少変化する。
そこそこの子や勉強が苦手な子が意欲的に取り組む瞬間がある。
一生懸命頑張ろうとする瞬間がある。
それは、自分の好きなことや得意なことに取り組んでいる時だ。
だが、今の日本の教育は“個に応じた指導”と謳ってはいるが、今までの指導方法を抜本的に変えることはできず、学習が苦手な子に対しての対応が不十分だと感じている。
それは、“同じ教室で、同じ内容を、同じ時間で指導しなければ(学ばなければ)ならない”からだ。
この方法では、ある段階から学習についてこれなくなった子に対して十分なフォローをしきれない。
そのため、どんどん学力差が生じてしまう。
結果、勉強が苦手な子の意欲を奪ってしまっているのだ。
学習意欲が低く無気力になった子が増えるとどうなるのか?
学校に行かない、仕事に行かない、社会に適応できない。
そのため生活保護の家庭が増え、日本経済の悪循環が加速する。
私は今後の日本が心配でならない。
この悪循環を防ぐためにも、個性に合わせて教育を進める、“多重知性理論教育”を今こそ取り入れるべきではないか。
そのためには抜本的な日本の教育改革が必要だと思う。
2.義務教育の在り方
もしもこのような個性に合わせた教育が行えるのであれば、子どもが勉強したい科目や内容(レベル)を選択できるようにすれば良いと思う。
自分に必要な学習や興味の高い学習、レベルを選ぶことで意欲の低下を防ぎ、今よりも集中して学習に臨むことができるはずだ。
さらに、個性に合わせた教育ならば、私は必ずしも毎日学校に登校して授業を受ける必要はないと思う。
今ならばインターネットを活用して、授業をLiveで受けることができるだろうし、みんなと一緒に学習するよりも一人で静かに学習する方が合っているという子もいる。
また欠席した子にも動画を配信することで、その日の学習ができなかったということを防ぐことができる。
これを実現するためには、毎時間の授業を撮影しなければならないという問題(教員の皆様からブーイングの嵐が聞こえてきそう&私もイヤだけど)があるが、某大手の予備校では映像を用いた学習方法を十数年も前から取り入れている実例がある。
そう考えると、いずれそのような形で学校教育が行われたとしても不思議ではない。
ただ、全てを自宅での学習スタイルにするのではなく、必要な登校日を設定したり、学校で学習したい子は従来通り登校して学習を受けるなど、子どもが“選択”して“自己決定”することが大切なのだ。
そして、授業を受けるだけ、学校に来るだけで進級できる制度ではなく、課題をクリアした人が進学できるという制度にすれば、“意欲がない=やらない=なんとかなる・それでもいい”という考えにはならないと思う
3.終わりに
自分が普段感じていることや、日本教育の在り方への疑問等を踏まえ、私見を述べさせてもらった。
PLTSc for kidsさんの『子ども同士で考え、改善し、自己肯定感を高める!!オランダの「コーチング教育」現地視察報告会まとめ。』は、まさに私が感じていた日本教育の在り方の疑問についてまとめられていた、素晴らしい記事だった。
学校教育の在り方は、一つではない。
もっと海外の素晴らしい教育を見習い、早急に日本の教育を改革していく必要があるのではなかろうか。
36歳から始めたスペイン語。新しいことを始めるのに遅すぎることはない!強いマインドがあれば大丈夫! 私はここで日本と世界との情報を共有すること、また、自分の経験を通して一人でも多くの人に学ぶことの楽しさを伝えていきたいと思っております。 よろしければぜひサポートをお願いします。