マーシャル・ロウの奇声について
※ちょっとしたおふざけで書いた記事です。ガチな気持ちにならず、さらっとした気持ちで読んで下さい。
「鉄拳」という対戦型格闘ゲームをご存知でしょうか?
ストリートファイターやザ・キングオブファイターズのようなコマンド入力重視の格闘ゲームとは違い、相手との駆け引きやコンボ攻撃を重点に置いた格闘ゲームですが、現在では7作目までいっております。(ナンバリングの他に外伝作品もありますが)
このゲームで、私はあるキャラクターの特徴において気になっている人物がいます。それは「マーシャル・ロウ」という人物です。このマーシャル・ロウ(以下ロウ)というキャラクターは、ブルース・リー(本名・リー・ジェンファン(李振藩))をいかにもモデルにしたようなルックスをしています。ですので、ファイトスタイルや服装も本家に近いような感じです。そしてチャイナ系なルックスで、アメリカ国籍でもあります。
さて、このマーシャル・ロウについて私は1つ、あることで気になっているところがあります。
それは「声」です。
目次
1.マーシャル・ロウとは
2.鉄拳1、2のロウの奇声
3.全てを覆した刺客「フォレスト・ロウ」
4.その後のロウの奇声の変遷
5.忘れかけてたアレを取り戻してくれたもの
6.参考資料やおまけ
1.マーシャル・ロウとは
ここで書く内容はWikipediaなどの情報なしに、自分のうろ覚えだけで説明します。間違いの指摘は随時受け付けております。
マーシャル・ロウとはカンフー(あるいはマーシャルアーツ)を得意とする格闘家で、普段は中華料理店を営む料理人でもあります。
ですが、ガラの悪い客の文句に乗り、トラブルを起こし閉店を余儀なくされることもしばしば…。そこで、代わりに道場を開くが、そこでもまたトラブルで営業出来ない羽目になる残念な男です。よくトラブルを起こすことから、喧嘩っ早い性格でもあります。このようなトラブルメーカーが仇となり、文無しになることはお決まりパターンに…。
ロウといえば主に足技を得意とし、その中でも特にサマーソルトキックという後方宙返りを伴った蹴り技が代名詞ですが、これがガイル顔負けの2、3連続も蹴るという常人離れした蹴りをします。ロウを知る人は、皆口を揃えてこれを言うはずだと思います。
その他にも、足技はアクロバティックな技が多く、プレイするだけでなく、見る側にも楽しめるエンターテイメント性に富んでます。
彼は同じアメリカ人のポール・フェニックスというチップスターの箱のような髪型をした金髪の格闘家と親友関係で、エンディング等のムービーでポールと共演もしたりします。(友情関係に亀裂が生じそうなシーンでしたが…)
そして、ロウには全シリーズを通して必ず貫いてきたものがあります。それは、上半身裸だということ!ロウを1Pカラーで選択すると、彼はもれなく上半身裸で戦います。それが雪のような極寒の地でも関係ありません。男の中の男です。
2.鉄拳1、2のロウの奇声
ここから本題に入ります。私が初めて鉄拳を始めたのは幼稚園児の頃。鉄拳2から初めて鉄拳シリーズをプレイしました。そこからロウを知りました。
そして…
何と言っても!!
あの奇声が気になるのです!
ブルース・リーを意識してのものだと思うのですが、当時小学生だった私は記憶に刻まれる程のインパクトでした。
その気になる奇声ですが、
「おんぎゃああああああああああ!!」
と聞こえるのです。
念のため言いますが、これは断末魔ではありません。攻撃時にこう叫びます。(実際やられたときは「えんねっ」と力の抜けたような声を出します)
正直最初こいつ赤ちゃんかよって思いました。当時は何度もネタにしたことやら。
ホアチャー!とかアイヤー!とかだったららしいなって全然分かりますけど、何故よりによっておんぎゃあにしたのか…。鉄拳なりのオリジナリティなのかもしれません。
鉄拳の第1作目は2の後にプレイしました。やはり、1のロウも2と奇声は一緒でした。そしてその若さの勢い相まって、口も尖ってたような……。
しかし、私はロウのその奇声を否定するつもりは毛頭ありません。むしろ好きです。カンフーキャラであんな奇声を発することに1つのアイデンティティーを感じています。
だが、ヤツが現れたとき全てが変わった………
3.全てを覆した刺客「フォレスト・ロウ」
鉄拳3より参戦したマーシャル・ロウの息子「フォレスト・ロウ」。この時のマーシャルは、まるで息子から引導を渡されたかの如く3には登場しません。
まあでも、マーシャルの息子だからフォレストくんも同じ奇声を……とはいかなかった…!
反抗期なのかフォレストは父親と同じ奇声を発しません。じゃあどんな声を?となりますが、それはマーシャルのような勢いとは程遠いものになってしまいました。何というかマーシャルの勢いを嘲笑うようなクールさ、若しくは親父みてえになりたくねえと言わんばかりの控えめさのような奇声です。(でも実際フォレストは父をあまり嫌ってないようです)
その奇声は「ホェアアアアア」と、マーシャルの「おんぎゃあ」とは違いオリジナリティの欠片もありません。
正直ちょっと残念な気持ちでした。息子さんも「おんぎゃあ」と言ってくれるのかと思いきや、まさかあの勢いを無くすだなんて…。
でも、待てよ。もし次回作でマーシャルが参戦するとしたらまたアレが聴けるよな?でも、息子参戦しちまったら親父参戦しにくいか?と思いつつも、次回作に期待しました。
4.その後のロウの奇声の変遷
鉄拳3から数年後、新たに鉄拳4が発売しました。鉄拳4からプレイステーション2対応ソフトに変わり、グラフィックも今までの鉄拳シリーズとは違い、遥かに進化しました。
そしてついに!彼が帰ってきた!
そう、マーシャル・ロウ再び参戦!
しかも何と今度は息子さんの方が参戦しなくなります。(どうやら設定上だと、鉄拳3ではフォレスト君は自分自身親父の道場を継ぐのにふさわしいか、父に内緒で参戦したそうです。でもそれが後に父にバレて、暫く格闘技禁止にされたとのこと。………なんですが、メタな話になると開発チームがオヤジキャラが好きだったとのこと。)
1回休みした影響か、4のマーシャルは少々髭面になります。オヤジらしさを出すためか。
でもまあ何はともあれ、マーシャルさんのあの奇声が再び聴けるようになるかと安心しておりました……
が!
現実は残酷だった………………。
父、若かりし頃の勢いを失う。
それどころか息子と同じ奇声を発するというダブルアタック。父ちゃん、息子に感化されたか…。そう、ここからのマーシャルは残念になっていきます。
鉄拳4発売から数年後、同じプレイステーション2にて鉄拳5が発売し、引き続きマーシャルが参戦します(髭面です)。が、鉄拳4同様またフォレストの声真似をします。歳で声帯やられたか。もうダメだ…あの声はもう二度と聴けぬのかと気持ちも段々諦めかけてきました。
そして鉄拳5発売から数年後、次はプレイステーション3にて鉄拳6が発売しました。そこでもマーシャルが参戦します。心機一転なのか、6では髭面ではありません。
でも参戦してもどうせ、声はあのまんまだろ?と気持ちも投げ遣りでした…
が!
??若干違う…?
どうやら方向性を変えたようです。かつてのフォレスト・ロウの声真似とは違い、エッジの効いたようなそしてブルース・リーっぽく近づけたような声へと変わります。ちなみに奇声は「アォーーーーァ」です。イメージ鳥っぽい感じです。(実際本家であるブルース・リーの奇声は怪鳥音とも呼ばれてます)
フォレストの声真似に比べたらマシな方ですが、やはり鉄拳1、2の勢いには程遠いです。もうここまで来るとあの声は今は昔のものですね…。
それから段々私は鉄拳シリーズから縁遠くなり、最新作である鉄拳7(プレイステーション4ソフト)は一切プレイしたことがありません。おい。
別にマーシャル・ロウが原因ではなく、フェードアウトのようなものです。というか私の推しキャラはロウではなく、サイボーグキャラのジャックです。特に鉄拳2の2Pカラーのジャックが好きです。そんでもってロウは4番目辺りの推しキャラなんですよ。は?ってなりますが、まあネタとしては好きなのでそこはご容赦下さいな。
でもこの記事のために、YouTubeとかでロウの奇声を調べてみました。6の頃のままでしたね。やはりあの声は2で終わってました。さよなら…さよなら…
5.忘れかけてたアレを取り戻してくれたもの
それから私は暫く鉄拳シリーズを全くプレイしていませんでした。とはいえ、正直私は語るほどあまり格ゲーが得意ではなく、腕に自信ありません。それにプレイステーション4とか持ってないし、鉄拳やるとしたらゲームセンターのアーケードでやるしかありません。
でも、アーケードとなると周りの通りすがりに見られたり、誰かに乱入されてボコボコにされると考えるとやる気が起きません。(実際、違うゲームですが乱入者にボコボコにやられた経験がありました)
それに最近やりたい格ゲーは海外のゲームであるモータルコンバットと、益々鉄拳から縁遠くなってきてました。
だが、何故そんな私がこのような記事を書くようになったのかというと、それはある動画がきっかけでした。
宜しければコチラの動画をご覧下さい。
これはスタントマンのエリック・ヤコブス(Eric Jacobus)さんによるロウの技を再現した動画なのですが、その音声がなんとあの鉄拳1、2のマーシャル・ロウの声なのです!つまり、あの!…あの!!奇声が聞けるのです!
そうだ!僕にとってのマーシャル・ロウは初期のあの声なのだ!と思い出させてくれました。
しかもこの動画、2016年に公開したもので、決して昔のものではありません。更に言うと2016年は鉄拳7がアーケードとして稼働してから1年後の年です。つまり新しい。
久しぶりに聴けた声だからこそ、私は改めて「おんぎゃあ」かどうかよく確かめてみました。
確かめた結果、「おりゃああああ」に聞こえました。おんぎゃあ説は気のせいだったのか…。どうやら私の聞き間違いだったようです。それから暫く私は「おりゃああああ」の認識でいました。
だが私はまだ諦めなかった!ホントにおりゃあ説なのか。
そこで、私は改めてエリックさんの動画を見直す(聞き直す)ことにしました。
繰り返して聴いてみた結果、確信づける答えが見つかりました。それは…
「おぃやああああああ」
です。全然「おんぎゃあ」ではありませんでした。良かった。………ん?良かったのか?
まあ何はともあれ、マーシャル・ロウは赤ちゃんの泣き声ような奇声じゃなかったということに決まりました。と、勝手に決めつけてしまいましたが…(笑)
ということで、これで私の中で1つ何か長年もやもやしてたものが解決したような気がしました。
6.参考資料とおまけ
以上でロウの奇声についての内容は終了とします。
あとは、ちょっとしたおまけです。ここまで記事を書いたからには、ただの文章だけで終わらせるわけにはいきません。ということで、ロウの奇声の比較として動画をいくつか載せます。良かったら比較してみて下さい。
いかがでしょう?時が経てば変化は付き物ですね。
ちなみにブルース・リーをモデルにしたキャラって、これがまあ結構いるんですよね。あのキャラもなのか!?と意外に多いので、いくつか記載してみます。
◯ケンシロウ(北斗の拳)
◯ロック・リー、マイト・ガイ(NARUTO)
◯春巻龍(浦安鉄筋家族)
◯只野仁(特命係長 只野仁)
◯列海王(グラップラー刃牙)
◯鎧武士(破裏拳ポリマー)
◯スパイク・スピーゲル(カウボーイビバップ)
◯朔田流星/仮面ライダーメテオ(仮面ライダーフォーゼ)
◯リュウ・カン(モータルコンバット)
◯フェイロン(ストリートファイター)
◯ジャッキー・ブライアント(バーチャファイター)
◯ドラゴン(ワールドヒーローズ)
◯ジャン・リー(デッドオアアライブ)
◯里中千枝(ペルソナ4 ※一部)
などなど。他にもまだまだいますがこの辺で。
改めてブルース・リーの影響力って凄いですね。
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