見出し画像

劇薬注意-CIA流の組織をダメにする方法「サボタージュマニュアル」-チョップ通信Vol.34

みなさん、組織って所属してますよね。
何でもいいですよ。代表的なのは「会社」とか「部署」ですね。
完全に独立して生きている人間なんて滅多にいないと思います。

CIAが「シンプル・サボタージュ・フィールド・マニュアル」という公式文書を保管しています。
第二次世界大戦中に作成した米国のスパイ向けのマニュアルです。

サボタージュマニュアルとは、CIAの前身に当たる第二次世界大戦中に活躍したアメリカの諜報機関OSS(Office of Strategic Services)が作成した、諜報員(スパイ)向けのマニュアルです。
敵国や占領下にある国に対して、組織活動妨害して生産性を低下させ弱体化させるためにアメリカさんが作成しました。
サボタージュマニュアルに書いてある敵国を弱体化させるコツを、CIAは次のように要約しています。

管理職として潜入した諜報員向け

従業員のモラルと生産性を下げよ。
効率の悪い従業員を優遇して待遇を充実させ、優秀な従業員に対しては不公平な理由で叱れ。

労働者として潜入した諜報員向け

仕事は非効率に時間をかけて行え。
ひとつの作業に必要な工数を増やし、効率良くできるツールを使わないで、効率の悪い方のツールを使え。

組織の弱体化の仕方

決定事項はできる限り、十分検討するためと称して5人以上のメンバーからなる委員会マターとし、委員会での検討を長引かせること。
また承認までの手続きをできるだけ複雑にすること


無理な要求をしよう!

さらに詳しい内容を紹介していきましょう。
管理者向けのものから。

「何事も決まったルートで行うようにし、決断を早めるための近道を認めるな」

意思決定のフローをとにかく厳格化して、どんな些細なことであってもショートカットはさせずに正規の手続きを踏まないと実行できないようにしましょう。
新しい挑戦からちょっとした改善まで、どんなことでも長い書類やら稟議書やらに記入してお伺いを立てないと前に進めない。
そんな環境では現状維持でさえ難しいですね。

「さして重要でない業務は、完璧に行うように要求せよ、些細なミスでも修正させろ。」

自分がやった仕事のミスを指摘されるのって嫌ですよね。それがしょうもない小さなことなら尚更です。
顧客への影響がごく小さいような、日々のルーティンワークにおいても、些細なミスを指摘し修正させることでモチベーションも生産性も低下させることができるよ!

「前回の会議で決まった事項を取り上げて、その決定の可否を議論し直せ」

一度決まったことに対して、方針を変更してまた議論するのって時間の無駄ですよね。無意味すぎる。
会議して決めた時間は何だったの?と不満を抱いてしまいます。


会議はチャンス

その他にも、

  • 「会議では長いスピーチを頻繁に行え。自分の言いたいポイントを説明するのに、個人的な経験や逸話をたくさん盛り込め」

  • 「重要な仕事がたくさんあるときに限って、会議を行え」

  • 「会議の議事録や通信文は、些細な言葉づかいまでチェックして訂正させること」

などなど、モチベーション低下、生産性低下に繋がる行動が書かれています。

労働者向けのものもちょっと紹介。

  • 「最もらしい理由をつけてペーパーワークを増やし、ファイルの数を増やせ」

  • 「指示の意味が理解できなかったふりをして、何度も聞き直せ」

  • 「重要な書類を間違ったファイルに保存せよ」

  • 「自分のスキルや経験は、新人に教えるな」

  • 「仕事に無関係な話題で積極的にチームメンバーと盛り上がれ」

どうですか?
あなたの組織で同様のことが行われていたりしないですか?
もしこれらの行動をとっている人がいればスパイかもですね。。。

逆に考えたらこのマニュアルに書いてあることを徹底的に回避していれば組織運営は上手くいくかも?
原文はもちろんアメリカ語で書かれていますが、いろんな人が翻訳して本になったりしています。
興味あればAmazonでサボータージュマニュアルで検索!

ATOGAKI

これ作られたの、第二次世界大戦のときなんで、めっちゃ前なんですが、現代で通用するのすごいですよね。
これ作る時に、当時の日本企業とか日本の体制を参考にしていた、と言われているとかいないとか。
会議しまくったり、承認フローが厳格だったり身に覚えがあるような無いような。
都市伝説ですよね。。。

いいなと思ったら応援しよう!