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週日記 2023.12.24 - 30

12/24 Sun.

お昼から恭一とほなみちゃん(義弟夫婦)を招いてクリスマスパーティー。紬で注文したオードブルがおいしすぎて仰天した。終始テンション爆上げの楓芽だったけど、ふと隣を見ると蒼空が楓芽のせんべいをもぐもぐ食べていたので大激怒。泣きわめく楓芽と、それでもせんべいを諦めない蒼空の温度差に笑ってしまった。みんなで楓芽を落ち着かせて、それから恭一たちを送り届けて家に帰ると、免許証やキャッシュカードを入れていたパスケースがないことに気づく。いつも持ち歩くバックにも、車にも、紬の駐車場にもなくて、すがる思いで交番に連絡したけれど見つからない。探しているうちに眠たくなってきたのでお昼寝をすることにした。でもすっきりしなくて、夜も勉強をする気にもなれない。人間関係や仕事が原因で起こるモヤモヤは寝たら忘れちゃうのに、こんな小さなことに心を折られる聖夜。起きたら枕元にパスケースがあればいいのに。

12/25 Mon.

年内が提出期限の見積書をようやく手放して、あとはパスケースさえ見つかれば安心して年を越せそう。キャッシュカードの悪用が心配だったので、ひとまず銀行に電話をして一時的に機能を止めてもらう。仕事をしているふりをしながら警察の落し物検索サイトを見るけれど、昨日落としたものがすぐに登録されているはずもなくてそっと閉じた。とは言え年末年始に免許証がないのは大ピンチ。社長に「明日少しだけ抜けて再発行してきてもいいですか」と聞くと「俺も経験あるよ、パパっと行ってきてよかばい」と言われる。相変わらずの寛容さに頭があがらない。それから仕事をこなしていると、唯から「寝室にあったよ」とLINEが届く。昨日の行動をもう一度思い返してみたけれど、朝起きてから寝るまでの間に寝室に入った覚えがない。しかも電話で止めてもらったキャッシュカードをまた使えるようにするためには、平日に休みを取って銀行まで行かなければいけない。嬉しいはずなのに、どこか腑に落ちない結末に呆れてしまう。帰りがけに受け取った年末調整の還付金を持ち帰って、冗談めかして「メリークリスマ〜ス!」と唯に渡すと、例年の10倍近くの金額が入っていた。いたずらなサンタクロースに振り回される聖夜。でも元気は出た。

12/26 Tue.

早起きして消防設備士の勉強をしようと思って、アラームを6:00に鳴らした。でも寒いし眠たい、布団から出たくないが圧勝してしまう。ただ何もしないのだけは避けようと思って、片耳だけAirPodsをつけてYouTubeを垂れ流す。そしてきちんと二度寝した。動画で喋っている人がピカチュウとライチュウに例えて何かを解説していたけれど、それしか記憶に残っていない。仕事を終えて、家族と義母と一緒にマリンへ行く。年内で閉館するので、バッティングセンターで打ち納めを、それからボウリングの投げ納めをした。小さい頃からずっとあるマリンがなくなるのは寂しいなあ、と一瞬だけ思ったけれど、よくよく考えたらプールにも通ってなかった僕は特に思い入れがなかった。それよりも現在進行形で通っている楓芽の習いごとをどうしようという気持ちの方が大きい。

12/27 Wed.

今日も早起きをしようとしたけれど、やっぱり寒いと布団から出たくない。アラームが何度も鳴ると子どもたちを起こしてしまうことは分かっていたから、何度も何度もアラームが鳴る瞬間に側面のボタンを押して、それからまた次のアラームまでうたた寝をする。僕はいったい何をやっているのだろう。のんびり仕事をこなして、夕方は楓芽を連れて夢彩都へ。大阪から帰省しているくるみちゃんと、それを迎えた海さん、やぎちゃん、ろんさんと6人でご飯を食べた。海さんが一緒に歌ってくれるもんだから楓芽はすっかり上機嫌で、とめどなく喋る。その相手をしながらくるみちゃんの土産話を聴いて、慌ただしく先に帰してもらった。でもその忙しなさは嫌いじゃなくて、少しの物足りなさを残してくれるから次が楽しみになる。帰りに「蒼空くんにクリスマスプレゼントを買おうと思って」と赤ちゃん絵本のコーナーから離れなかったので、一緒に絵本を選んで家路に着く。少し遅れてきたサンタさんは、小さくて優しかった。

12/28 Thu.

朝の車の量が減ってきて、仕事納めた人たちがいるなあと思う。早く仕事納めしたいけど、だからといって時間が長く感じることもなくて、いつも通りすぐ定時になった。唯が帰省した友だちとたこ焼きを食べに行くと言っていたので、浜の町まで送り届けてから実家へ行く。祖母は肺に穴があいたところを検査してもらったらしく、来年からまた入院らしい。もし肺を切除するとなると人工呼吸器が必要になるそうで「もうそがん体力はなか」と漏らした。治ってほしいけれど、年齢的に難しい部分もあるだろう。ただ、人工呼吸器をつけたまま生活する姿は想像するだけでも苦しそうで、何も言わずに家事を手伝う祖父の背中が少し寂しそうだった。そんなことを知らない楓芽や蒼空はずっとご機嫌で、連れて行ったら祖父母が体力を使うかなあと気を遣っていたけれど、できる限り会える時間は増やそう。

12/29 Fri.

朝から会社のみんなで大掃除。僕はどちらかというと四角い部屋を丸く掃く性格だけど、その反面スイッチが入るとひとつの埃も許せなくて、それが勤務時間内だから尚更がんばった。14時をすぎた頃に仕事納めをして、それから家族で買い物とごはん、お風呂を済ませる。夜は子どもたちと遊んで、一人ずつ寝かしつけて、唯と来月の予算を立てながら「やっぱり育休中は蓄えが減るよねえ」とため息をついた。今のところ楓芽と蒼空の児童手当には手をつけないまま生活できているけれど、僕たちにとってそれは(生活費として)見えないお金だから減っている感覚が否めないのだ。夜遅くに唯と話せる時間はそうそうないので、そのまま子育て談義に耽ける。学び、自信、運動、自己肯定感、叱り方、褒め方。他にも色々あるけれど、お互いが考えながら子育てをしているんだと感じられる大切な時間だった。きっと僕たちが同じ方向を向いている必要はなくて、子どもたちには正直でいる姿を見せられたらいいんだと思う。

12/30 Sat.

朝から子守りのために母に来てもらって、唯と2人で大掃除。TikTokでこしらえた水回りの掃除動画を片っ端から実践してみた。効果てきめんだと思えたものとそうじゃないものは半々で、眠る前の暇つぶしが大して役に立たないことだけは充分に分かった。大晦日と元旦は義母の実家へ行くのが恒例なので、子どもたちのお昼寝終わりに夢彩都までお土産を買いに行く。義母の実家は僕がこの日記をはじめた場所なので、すっかり「親戚の家」以上の思い入れがある場所になってしまった。暦上、今日が2023年最後の更新日になるけれど、年末だからといって今年を振り返るのも面倒だなあと思ってしまうし、これから消防設備士の勉強をしないとなあとか、洗濯物を干さないといけないなあとか、いつも通りの小さな憂鬱が僕に寄り添う。きっと明日も眠い目をこすりながら時間と戦うはずで、そんな日常に隠れた揺らぎやバグを見つける旅を続けていたい。

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