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週日記 2024/12/08 - 14

12/08 Sun.

レインボーミュージックの15周年ライブ。唯に蒼空とのお留守番をお願いして、楓芽と母と3人分のチケットを買っていた。会場は知り合いがたくさん……だったのだけど、僕よりも楓芽が色んな人をつかまえて喋っている。僕も唯もそこまでコミュ力高くない。ちょっと距離感間違えちゃうときもあるけど、突然変異的なこの個性がとても素敵だなと思うし、大切にしてほしい。ライブ前に力尽きて寝て、はじまれば歌って踊る。楓芽にとって初めてのライブがレインボーミュージックでよかった。おめでとうございます、ありがとうございます。

12/09 Mon.

はじっこ夜会。本題は21日に予定している読売新聞さんでのサンキッズ・しっぽ文庫の共同企画なのだけど、武次さんとの話も楽しくていろんな話題が飛び交う。子どもたちが集う場所も好きだけど、それと同じくらい大人が集う場所があってもいい。だから夜の本屋さんをやってみたくて、それを言うと武次さんも快さんも乗ってくれた。武次・寺田コンビと永田・長野コンビ、色も形もちがうけど、どちらもナイスコンビで、みんなでナイスカルテット。やっぱりこのまちのお兄さん、お姉さん方が大好きだ。

12/10 Tue.

晩ごはんを済ませてから唯が整骨院に行ったのだけど、子守りと同じくらい家事を済ませたい気持ちが湧いてシンクの前に立つ。すると蒼空がぐずって足元から離れてくれなくて後回し。そのまま一緒に遊んでいると次は楓芽がしびれを切らして蒼空にちょっかいを出す。泣く。それを叱る。はじめは「はいはい、順番にあそぼうね〜」なんて冷静ぶってるのに、だんだんこの子たちのペースにのまれて、気づいたら「ああもう!じゅんばん!」と感情的になってしまう自分がいて、誰が子どもなのか分からなくなる。することが多すぎてぜんぶわーっと投げ出したくなって、諦めてうつ伏せになると2人で一緒に僕の背中にまたがってぎゃあぎゃあ騒ぐ。楽しいならなんでもいいよ、この気持ちに行き着くまでがいつも遠い。

12/11 Wed.

サッカーの準備をする楓芽が「お母さんにきてほしい」と言うので、今日は蒼空とお留守番。2人が家を出る瞬間こそいやがったけど、出ていってしまえば楓芽におもちゃを取られない天国に変わる。アンパンマンの車に乗って部屋中をかけ回って、トミカでひと通り遊んで、お絵描きをして、納得してテーブルを指さした。どうやら薬を飲ませろと言っている。やるじゃん!と思って薬を飲ませると、次は喉のケアにはちみつを食べて、終わったらトイレと歯磨き。さも捌けるように書いたけど、すべて蒼空から頼まれてやった。生活のサイクルを体で覚えていてすごい。いや、頭で考えているのかもしれないけど。はちみつを挟んだことでくまさん感が出ていて、もうすぐ冬眠しそうな気がする。

12/12 Thu.

今日はうれしいうれしいボーナスの日。転職から2年が経って、少しずついただける金額が増えてきた。ほしいものはそんなにないけど、機種変してからもうすぐ6年が経つiPhonoの寿命だけが気がかり。きっと、というより絶対に家族に課金するから6年もほったらかしなんだろうな。夕方、なんとなく眺めていたSNSで小鳥書房の閉店を知る。死ぬまでに必ず行きたいと思っていた場所が生きているうちになくなってしまうとしたら、そしてなくなるまでに行けないとしたら、僕は死んでも後悔を残して、その行き場のない後悔が化けて出るかもしれない。どうしても行きたい。

12/13 Fri.

昨日もSNSの投稿を正しくできなかった。僕の個人事業は技術ではなく信頼で成り立っていて、その柱が揺らぐ。こういうときの言い訳を絶対に許したくなくて、週末にまとめて済ませようと心に決めた。夜は楓芽のサッカーの付き添い。今日はコーチの話を聞いてない日で、でもそれは楓芽だけじゃなかった。大人が見ていればコーチの指導が全員に向けられたものだと分かるのだけど、やっぱり自分が目の前で言われないと他人事なのだろう。小学生から未就学児までを教えているコーチは、サッカーだけじゃなくて厳しさと優しさの線引きも考えなくちゃいけないから本当に大変だと思う。おそらくだけど、大人(保護者)の口出しもそう。サッカーをはじめたての楓芽と、サッカークラブの保護者をはじめたての僕たち。スタートは横並びだよな。

12/14 Sat.

楓芽のお遊戯会。未満児の発表会も含めると今年でもう3回目になるのだけど、見るたびに進化していてびっくりする。3年前の発表会を見て泣いたのは唯だけで、当時の僕は感動こそしたけど泣けなかった。でも今年は泣いた。体いっぱいに自分を表現する楓芽がまぶしくて、こみ上げるってこういうことなんだろうなと思った。あと1年ちょっとでランドセルを背負って、いつかソルマーレ(サッカークラブ)でゴールを決めて、あるときは友だちと喧嘩して、それを間近で見た蒼空が同じ轍を辿る。大小あるこの子たちの成長に、この先何度涙するだろう。なんてことをしみじみ考えていたら楓芽がお昼ごはんのハンバーガーを床に落として、またばかみたいに怒ってしまった。僕はこの5年でちっとも成長していない。

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