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週日記 2024/09/08 - 14

09/08 Sun.

楓芽と唯が英語の習いごとに行っている間にトヨタへ。この間からスマートキーの調子がわるくて、調べてもらったら鍵じゃなくて車側の部品が故障していた。いまの車に乗り換えてもうすぐ4年になるけれど、できる限り長く、そして綺麗なまま乗り続けられたら嬉しい。お昼寝終わりまで義母が蒼空の面倒を見てくれることになっていたので、唯と楓芽は家でお昼寝。静かな部屋で本を読み進めようと思ったけど、数ページ読んだだけで僕も眠くなってしまった。子どもがいると自宅でのひとり時間はみんなが眠っているときに限られるのだけど、すると自分も眠たくなってしまって結局なかったことになる。今日はどうしても読みたくて、10分後にアラームをかけてなんとか読んだ。子育てと読書の両立は難しい。あくまで僕の場合は。

09/09 Mon.

先週は水曜日から休暇と講習が続いたので、ほぼ1週間ぶりの出社。別にわるいことはしてないけれどほんのり罪悪感があって、インフルエンザで学校を長く休んだときの感覚と似てるかも。やることが溜まってきていたけどいきなり仕事に入ることはせず、デスクの整理からはじめてみると思考がすっきりした。今までは「あれも!これも!」と見えない敵に向かって闇雲に斬りかかっていたけれど、こういうときにあまり動じなくなった気がする。お昼前に蒼空が熱を出したと保育園から唯に電話があって早退してもらった。治らなければ明日は僕が休む。有給休暇がいくらあっても足りないのはきっとこの時期だけだけど、この時期にいまの職場にいられてよかった。そういう気持ちでいられる環境はそうないと思うから、仕事で返せたらいいなと思う。

09/10 Tue.

蒼空の熱が下がっていなかったので会社に休みの連絡を入れる。登園できないほどじゃなかったけど、明け方に咳が出がちな楓芽が「楓芽も咳が出てるから休ませて!」と必死だったので一緒に休ませてあげることにした。片方と遊べばもう片方が相手をほしがるからずっと2人の相手はしんどいかもと思っていたけど、予想に反してプラレールもたたかいごっこも一緒に楽しんでくれている。食欲もあるしお昼寝もばっちり。気づけば蒼空の熱も下がっていた。明日は心置きなく登園できそう。夜は先日の取材データをテキストに起こし。地域猫活動の取材はまだ2回目だけど、聞けば聞くほど猫より人の話だなと思う。「猫はそこにいただけ。関わったのは私たちなんです」という山野さんの言葉を頭の中で繰り返す。子育てに少し似ているな、とも思う。愛や優しさが芯にある熱意にはかなわない。

09/11 Wed.

朝から現調のために福岡へ。週明けから現場に入っていた先輩たちと一緒に午前中だけで調査を終えてしまったので、とんぼがえりで長崎へ引き返す。定時を会社で迎えられたのでダッシュでお迎えに行くと、初めて夕方まで保育園にいた蒼空が僕の顔を見て嬉しそうに走ってきた。かわいい。体重はちっともかわいくない蒼空を抱っこで連れて帰ると汗びっしょりになったので、帰宅後は即お風呂。楓芽と蒼空をきれいに洗ってあげてから晩ごはんをつくった。できることを増やそうとするたびに唯の苦労がよく分かる。だから感謝の気持ちはできるだけ頻繁に伝えたい。

09/12 Thu.

晩ごはんや家事を済ませて蒼空と遊んでいると、寝る間際に顔から転んでしまって上唇小帯が切れた。血がどばどば溢れてきたので冷やしながら止血して、念のため夜間救急に連れていくことにした。家を出る頃には泣き止んでいたけど、次は楓芽が「蒼空くんいつ帰ってくるの?蒼空くんがいないのいやだ〜」と泣き出してしまった。ごめん。こんな痛い思いをさせるくらいなら代わってあげられたらいいのに。子どもたちが怪我や病気をしたとき、いつも思う。受付で「内科的な部分しか見られなくて…」とのことだったので7119にかけてみると「血が止まっているなら問題ないと思いますよ。ご心配だと思いますが、24時間対応してるのでいつでも相談してください」と言われた。助手席の蒼空は保冷剤で遊びながら笑っていて、ようやく肩の力が抜けた。家で待っている唯に連絡をすると、楓芽もちゃんと眠れていた。助けてもらったのは僕の方だった。

09/13 Fri.

仕事終わりのお迎えはにこにこして走ってくる蒼空……のはずが、今日は僕の顔を見るなり泣きながら走ってきた。1週間よくがんばった。ここのところ帰り際に園庭でかけっこの練習をしている楓芽を見ながら蒼空と遊んでいると、楓芽と一緒に遊んでいる男の子から「きいてんのかおまえ!おい!」と言われた。こういうときの正解が分からない。帰って晩ごはんやお風呂を済ませたあと、楓芽から「〇〇くんがたたいてくるから楓芽はたたかずに掴んで仕返しするんだけど、〇〇くんの方が強いんだよね」と相談された。この子は手を出されても尚「お友だちをたたいちゃいけない」を守っているらしい。保育園で蒼空のことを気がけてくれたり、新しいお友だちがきたらすぐ仲間に入れてあげる(らしい)楓芽の優しさはとっても誇らしい長所なのだけど、やられっぱなしは悔しい僕と唯。いろいろ考えながら過ごしているみたいだから、この子らしい答えを出せる日を気長に待ちたい。

09/14 Sat.

楓芽が朝から「ゲームセンターに行きたい」と言うので、亮太(弟)を呼び出して戸町のアソビクルへ行く。あっという間に楓芽と蒼空のおもちゃと、それからおやつまで取ってしまうから頼もしい。唯が夕方から友だちの結婚式へ行ったので実家で晩ごはんとお風呂。帰り際、楓芽が祖父に「ちゃんと長生きせんばよ!おおばあばみたいにならんでね!またくるけん!」と言っていた。4年前、物書きをはじめてまだ間もない頃に「誰もが気軽に言葉を発信できる世の中になったからいまを生きる人がいて、だけどそんな世の中になったから明日を生きるはずだった誰かがいなくなっている。言葉のあるこの世界はとても幸せで、とても悲しいものだと思う」と書いた。楓芽にそう教えたことはないけれど、今日のこの子の言葉はきっと祖父の明日を照らしている。

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