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週日記 2024.04.21 - 27

04/21 Sun.

ここのところ「そろそろ軽が1台がほしいよね」なんて話をしていたので、朝から時津方面に車を走らせる。唯の好みはキャンバス、次点でスペーシア。パステル系の色味がいいらしいのだけど、僕たちが軽自動車を買ったあの頃から値段がバカみたいに上がってて予算に収まる気がしない。セカンドカーだし、仕方がないからスペックを妥協しようかと話をしてひとまず退散した。お昼は蒼空の体調がよくなかったので一緒にお昼寝をして、楓芽はその間ずっと1人で遊んでいた。でも本当は一緒に遊んでほしくて、ダイニングテーブルで制作をする小さな背中に手を当てて「ごめんね」と言った。楓芽は甘えたいときに「今日は特別!」とねだってくるけれど、毎日が特別だってことは分かってる。だからもどかしい。

04/22 Mon.

ウニスカさんがお店での営業を休止する。事前に店主の河原さんが連絡をくれていたのだけど、公になるとより寂しくなった。ウニスカさんがなければ、僕は『るるるるん』やmakijakuさん、小鳥書房の落合さんと出逢っていなくて、文芸ユニットを組んでいない。きっとしっぽ文庫も生まれなかったし、僕の新聞記事をお店に掲載してくれる本屋さんはこの先絶対に現れない。本当にお世話になった。河原さんの第2章がはじまる前に、もう一度だけお店に行きたいな。「愛があっても、終わってしまっては、文化は続かない」。いつか読んだ塩谷舞さんの記事の一節が頭をよぎる。たとえ場所がなくとも、いくら小さくてもいい。そこに愛がある限り、しっぽ文庫は続けよう。

04/23 Tue.

少しずつだけど、お弁当をつくる手際がよくなってきた。ほとんどが前日の余りものだけど、朝起きて、お弁当の中身がイメージできるようになったからかもしれない。いい調子。ここ数日でセカンドカーの話がぐんぐん進んで、今日は唯が駐車場の契約をお願いしてくれていた。あとは候補の中から車種を決めるだけなのだけど、これがまた難しい。今日はどの店舗もお休みで考える猶予がある。唯の気持ちは明日には固まるだろうか。こだわりのない僕は、その答えをのんびり待つことにした。

04/24 Wed.

楓芽がお弁当の日。唯がつくってくれた晩ごはんの余りものと、ちゃちゃっ焼いた卵焼きとウインナー、それから冷凍食品を詰め込んだお弁当を手渡して送り届ける。お迎えに行くと「お父さん、お弁当おいしかった〜!」と嬉しそうに話してくれたのだけど、僕は卵とウインナーをフライパンに乗せただけ。ちょっとだけ得したような、わるいことしたような気持ちになったけど、喜んでくれるのならそれでいいやと思った。夜は土井首夜会が中止になったので快さんと居場所づくり夜会。お互いに「今年度中にやるぞ…!」という気持ちになっているので、その熱が冷めないうちにできることをやろう。根拠はないけれど、2人とも何かできそうな気配だけは感じてる。だから実現できると思う。

04/25 Thu.

日帰りで福岡出張。現調は社長か課長と行くことがほとんどなのだけど、今日は初めて課長代理と一緒に行った。工場の人たちはこういう機会じゃないとなかなか仕事以外の話ができないから、話しすぎないようにと思いながらたくさん話した。初対面とか、普段話さない人を前にすると相手が話してくるまで黙ってることが多いけど、相手がおしゃべり好きだと分かったときの僕はそれ以上におしゃべりだ。夜はもりきょんがお願いしてくれたチラシのデザイン。年度末に大きな案件が終わったこともあって、仕事は「お願いされたらやってみよう」のスタンスでいるのだけど、いざ手を動かしはじめたら分かる。僕はデザインの仕事がそんなに好きじゃない。しっぽ文庫の出店とか、あくまで必要だから作っているだけ。それでも必要とされることがありがたくて受けてみたけれど、あんまり長続きしない気がする。歳を重ねたことが理由なのかは分からない。でもそのしこりに気づけるようになった。

04/26 Fri.

楓芽と家に帰ってきてから、唯が遅番だったことを思い出す。帰りに唐揚げをテイクアウトしてくればよかったなあと思ったけどもう遅くて、洗濯物もいまいち乾いてなかったから浴室乾燥にかける。楓芽はテレビを見ていて、手を持て余したので冷凍ギョーザを焼いて、味噌汁を作ってみた。ギョーザは少しこげて、味噌汁も少し濃い。できあがる頃に唯が帰ってきて、唯が遅番の日は毎日これくらいできるといいんだろうなあと思う。僕は楓芽の名札をつけたまま洗濯をするし、炊飯器に水を入れないままスイッチを入れたこともあるし、キッチンの僕は職場の僕に比べて3倍遅い。根本的に「できる夫」じゃないから唯も見ていてイラッとすると思うのだけど、だからといって「何もしない夫」ではいたくない。いつかのエッセイで「生きることは抗うことだ」と書いたけど、本当にその通りだと思う。

04/27 Sat.

朝から唯を職場に送り届けて、楓芽と蒼空と3人でペンギン水族館へ行く。子どもたちを喜ばせたい気持ちもあったけど、水族館は大人だって楽しい。ひと通り見てまわって、最後にヤドカリにちょんちょんさわってから退館。外はすっかり晴れていた。おやつもお昼も残さず食べて、きっちり2時間お昼寝をしたあとははじっこ書店へ。快さんも合流して、NEKOkkeの次号についておしゃべり。明日の移動書店のために折りたたみのテーブルを買いに行っている間、快さんが楓芽を預かってくれた。このご時世、子どもを気軽にお願いできる人ってなかなかいないよなあ。喜んでついていく楓芽を見ながらそう思った。明日はまちなかへ飛び出して、ココウォークで移動書店。いつもとちがう雰囲気が楽しみ。

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