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週日記 2024/10/20 - 26
10/20 Sun.
待ちに待った納車の日。ライズを手放すときにあれだけ泣いていた楓芽はすっかりワクワクモードでおしゃべりが止まらない。嬉しくなって口がよくまわるのは僕にそっくりだと思う。そのまま山茶花高原までドライブして、スライダーやゴーカートで子どもたちと遊ぶ。怖がるかなと思っていた蒼空はスライダーのレバーを押し引きしてげらげら笑っている。家でも楓芽の椅子にのぼっていたり、ステップに乗ってみたり、楓芽の真似をして大人をひやひやさせているのだけど、僕たちも「それくらいなら大丈夫か」と思ってしまう。こうして次男の野生が育まれていくのだろうな。
10/21 Mon.
現調が続く1週間のはじまりは佐世保へ。順調に計測が終わったので帰りにコーナンに寄ってみた。ドラム缶にアガベを植え替えたい課長が塗料を買って、そのまま同じ建物の中にあったマックでお昼ごはん。コーナンの中にマックがある場所は珍しかったけど、作業着以外の人たちの方が多かった。夜はもりきょんが企画しているWEBメディア『みのかたり』のことでおしゃべり。先週の結婚パーティーの余韻がすごくて、指輪の話とパーティー後日の旅行の話がとてもよかった。終わり際、もりきょんが「友だちとはいえ結構な時間を使ってるから何かこちらでもお手伝いできることがあれば〜!」と言ってくれた。そのままでいい、だって友だちとしゃべってるだけなんだから。でもきっと仕事って本来そういうもので、友情だって本来そういうもの。
10/22 Tue.
今日の現調は車で3分のご近所さん。スキャナーを回していたのに雷雨に見舞われて車に避難。小雨になって慌ててスキャン。また雷雨。何度か繰り返してとうとう諦めた。安定しない空模様で予定も気持ちも狂ってしまった。中学3年生の頃、ぱっとしなかった僕の靴箱に一度だけラブレターが入っていた。放課後になって、先に着いた待ち合わせ場所のベンチで「緊張するなあ、でもいたずらかもなあ」なんてことを思っていた。たった10分くらいだったと思う。せっかちな僕にはあまりにも長すぎて帰ってしまった。今となっては誰がどんな気持ちで書いたものなのかは分からないけど、今日の雨みたいにいたずらであってほしい。
10/23 Wed.
朝から健診。いつも思うのだけど、視力検査は途中から当てずっぽう。裸眼で運転できる最低ラインを越えたあとは視力じゃなくて運を測っている。たぶん1を越えたら大吉。肺炎で休んでいたときの仕事が僕を少しずつ土俵際に追い詰めていて、そういうときに限って現調や見積が増える。明日は鹿児島出張で家に帰れないので、夜は楓芽と絵本タイム。いつの間にかひらがなをすらすら読めるようになっていて、忙しさにかまけてなかなか相手をしてあげられなかった僕の心もすらすら読んでいるのかもしれない。抱っこをせがまれたので「いつまで抱っこさせてくれる?」と聞くと「小学校6年生までいいよ」と言われた。筋トレしないとな。
10/24 Thu.
今年4度目の鹿児島出張。昼から雨の予報だったので午前中に済ませようという話になったのだけど、梯子を上って、上って、上る。気づいたら足がすくみそうなくらい高いところまできてしまった。高所は得意じゃないのだけど、どう足掻いてもだめなときがあって、それが今日だった。心臓にわるすぎる。現調が終わって、近ごろ課長が夢中になっているアガベを探しに園芸店までドライブ。道中の熱烈なプレゼンにすっかり感化されてしまって、バルコニーに置けるサイズを一株買ってみることにした。ただ置くだけはいやだから、それらしいラックを買おう。多肉植物なら室内でいいかもしれないから、部屋を掃除しよう。部屋を掃除したら不要なものが見えてくるから、物を整理しよう。考えているうちにアガベよりも家が綺麗になることの方が楽しみになってきた。
10/25 Fri.
課長がアガベの植え替えをしてくれると言うので、夜に受け取りに行かせてもらうことにした。そのことを家族に話すと楓芽が「一緒に行きたい!」という。結局2人で課長宅にお邪魔して、自ら建てたというガレージの中でアガベやサボテンを見せてもらった。溶接機やらグラインダーやら、工場に置いてあるような工具たち。無数にあるのに絶妙に整えられたアメリカン雑貨。そしてLEDに照らされるアガベ。ロマンが詰まった空間で「他人の趣味を本にしたらおもしろいかも」と思った。他人にはあまり話さないけど、つついたら溢れてくる偏愛の話。絶対おもしろい。
10/26 Sat.
今週も唯が仕事だったので、朝から楓芽と蒼空と3人でインフルエンザの予防接種に行くことにした。「お父さんと蒼空くんが先にして!楓芽は最後にするから」と自らを追い詰める楓芽。先に終えた僕たちが後ろを見ると、部屋の柱に隠れていた。実家でピザをとった晩ごはんの時間も「このピザは楓芽の口には合わないかな」と言ってみんなを笑わせていた。本人は至って真面目なのだけど、なまじ口が達者なもんだから笑いを誘う。反感も買う。周りの大人の喜怒哀楽を受け止めながら成長する楓芽がとても好き。周りの大人に喜怒哀楽をぶつけながらとにかく食べる蒼空も好き。何言ってんだ、何してんだ、ふざけんな!そう思うことだってたくさんあるけど、夜な夜な集ったはじっこで武次さんと快さんの話を聞いていると、いつになってもそれでいいんだなって安心した。