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週日記 2024.05.19 - 25

05/19 Sun.

今日から1泊2日の家族旅行。朝6時に家を出て大分のうみたまごまで車を走らせた。昨年からいろんな水族館に足を運んでいるけれど、水槽のライトがどこよりも印象的だった。水族館なのに(熊本旅行のときに散々探していた)アルマジロとふれあえたり、ほとんど寝て過ごすナマケモノにたまたまごはんをあげる体験ができたり、楓芽も大満足。夕方からチェックインした杉乃井ホテルでたっぷり遊んで、食べて、遊び疲れた子どもたちが寝静まってから束の間の休息。1人でまた大浴場に行って、ゆっくり温泉に浸かった。露天風呂から見上げる夜空に溶けていく余韻。ずっと運転していたし、子どもたちの相手もしながらだと正直疲れるけれど、それ以上に楽しい。限りある家族の時間を後悔しないように生きていたい。

05/20 Mon.

チェックアウトを済ませてアフリカンサファリへ。月曜日だから大丈夫だろうと油断していたら「サファリバスは13:30以降しか乗れません」と言われる。まだ開園から30分も経っていないのに!仕方なく自家用車で回ると、これが意外にも楽しい。動物たちにごはんこそあげられないけど、サファリバスよりずっと近くで見られるし、ペースも自分次第。新境地だった。それから宇佐神宮に参拝して、新しい車と祖父母のお守りを買って旅行はおしまい。何度行っても、大分旅行は楽しい。楓芽も蒼空も大きくなるにつれて楽しみ方が変わってくると思うと、同じ場所に何度も足を運ぶのは大いにありなのかもしれない。

05/21 Tue.

夜になって、ゆうきさんの主催イベントの特設サイトをこしらえる……とは言っても、別に高度な技術を持ち合わせているわけではない。それがどこか後ろめたくて、物書き以外の技術は自分から言わないようにしていたのだけど、必要としてくれる人に、必要とされている規模感のものが提供できれば、それでいいのだと思えるようになった。僕はいろんなことに興味がある素人で、故に長いこと器用貧乏だった。自分が大切にしたいことに一貫性を持って物事を見ると、自ずと断るべき仕事が分かる。それでも手元に残る物書き以外のお願いは、残るべくして残っているのだろう。

05/22 Wed.

夕方から楓芽と2人でHajikko商店へ。4年前とは逆に取材をしてもらったのだけど、一方で武次さんにアイスをねだる楓芽。親としては厚かましいと思うのだけど、優しい大人たちのおかげで素直ということになっていてありがたい。僕も楓芽の様子を見ていて「欲求に素直だなあ」と思ったから、もしかすると一番厚かましいのは僕の方なのかもしれない。それから金曜日のイベントに先駆けて本を借りるために北公民館まで車を走らせる。ハードスケジュールに付き合ってくれた楓芽はだんだんと眠くなってきて、「帰りの車で寝てていいよ」と言うと「楓芽はお布団がいいから起きてる」と言う。車で中途半端に眠ってしまったあとのしんどさを知っているからだろう。僕がみんなが寝たあとに仕事をしていることも知っているから、寝室へ行く前は必ずハグをしてくれる。そんな楓芽が大好きだ。

05/23 Thu.

明日に控えた読書三余(ブックトークイベント)の準備と、日曜日の移動書店の告知投稿をするだけで日を回ってしまう。読書三余以前に福岡出張なので早く寝ないといけないはずなのに、どうしてこうも不器用なのだろう。なのにここ最近少しずつ観ている劇場版名探偵コナンは欠かさず見てしまう。毎日だめだけど、今日は特にだめだ。

05/24 Fri.

急遽決まった福岡への日帰り出張。読書三余に間に合わなかったらどうしようと思っていたけれど、現調を難なく終えられたので定時すぎには長崎に戻ってこられた。ライデンさんとしっぽ文庫が並べる本はまるでちがっていて、どういう展開になるのか予想がつかなかったのだけど、店主・前田さんのこだわりの中に感じられる余白がその不安をかき消してくれた。思えば、ライデンさんで本を選ぶときはいつもそうだ。自身が勧めたい本もよく伝わるし、相手の好みや趣向を読む力(という表現が正しいのかは分からない)も持たれているんだなあと思う。当の本人は「僕はあまり深く考えてないんですけど」と言っていた。それは謙遜ではなく本心なのだろうが、僕は前田さんと話をしていると「相手をよく見てるなあ」と思わずにはいられない。あまり考えないということはつまり、気持ちに正直でいる証なのだと思う。だから楽しいんだ。

05/25 Sat.

朝から唯を職場に送り届けて、お昼前から快さん・あーちゃん(快さんちの次女)と銭座町のWith Kidsに遊びに行く。目的は僕と快さんが考えている拠点づくりの打合せなのだけど、あーちゃんが楓芽と蒼空と一緒に遊んでくれたおかげでとてもスムーズに進んだ(と思いたい)。貸切で、安全で、子どもが楽しい場所って天国だと思う。それからHajikko書店に遊びに行って、拠点づくりのこととNEKOkkeの次号のことを話してきた。唯がいないときの2人の子守りは、僕にとっちゃ結構難しい。1人を相手にしているときにもう1人を放っておくことになるし、目を離せば身体か洋服が汚れている。油断したらオムツは蒸れるし、お水をあげたときにぐびぐび飲んでいる姿を見ると「もっと早くあげれば良かった」とも思う。そうやって蒼空に付きっきりになるほど楓芽は寂しい。考えてみれば仕方のないことだけど、今日は快さんとあーちゃんがいてくれて本当に助かった。2人への感謝と、いつも僕が家を空けているときの唯への労いを込めて。明日の出店が終われば幾分落ち着くから、来月は家族の時間を増やそう。

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