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週日記 2023.10.22 - 28

10/22 Sun.

移動書店・しっぽ文庫の当日。開店前の無印良品で準備を済ませると、家族と一緒に楓芽がやってきた。通りかかる人たちに「いらっしゃいませー!」と元気に声をかけてくれたおかげで午前中に絵本の新本はほとんど売れてしまって、お昼ごはんと昼寝を挟んだあともずっと立派な子ども店長だった。お昼寝から目覚めたときは本屋さんをやりたすぎて「なんで家なの〜!本屋さんなのに〜!」と号泣したほどに。暮らしのテリトリーで本が買えることの懐かしさも、自分や家族のために本を選ぶわくわくも、僕自身が求めていたそれだった。まちから本屋さんがなくなった日の寂しさは決して忘れちゃいない。憂いたままで終わらなくて本当によかった。

10/23 Mon.

旅行の余韻にも似たふわふわとした心持ちで仕事に行ったけど、スイッチはすんなり切り替わった。夕方はいつも通り楓芽と園庭で遊んで、お風呂に入って、ひとしきり遊んでからまた仕事。移動書店の準備で溜まりつつあった遠藤周作生誕100年の仕事をすべて片付けて、拓斗(中学時代の親友)と金曜日のお店を決めた。卒業してからもうすぐ14年、中学時代の恩師と3人でお酒を飲む日がくるなんて思いもしなかったけど、今はそれぞれの角度から「学び」に携わっている。どんな話ができるのか、今からわくわくが止まらない。

10/24 Tue.

朝から健康診断。身長が1センチも伸びていて、体重が3キロも増えていた。聴力検査は看護師さんの手元が丸見えで、この違和感に気づけた僕はまだまだ健康みたい。夕方は夢彩都でうどんを食べて、紀伊國屋書店で絵本をたくさん眺めた。どんな陳列がされていて、どんなタイトルを平置きされているのか、少しずつだけど工夫していきたいなあ。夜はやぎちゃんとあかねちゃんのラジオ(?)を聴きながらMBTI診断。思っていたとおり結果は変わらなくて、僕は相も変わらずENFPだった。

10/25 Wed.

今日からはじまった現地工事の管理に行く。いつもとちがって自社だけで入る工事だったので気楽な気持ちでいたけれど、帰り際にお客さんにこっぴどく怒られてしまった。僕のせい、と言われれば納得いかない理不尽さもあったけど、言われたことはぐさぐさ刺さることばかりで「入社2年目に差し掛かる前の洗礼だなあ」と思って反省した。事務所に戻って社長や上司に報告すると「俺もそこで怒られたよ」「嫌な思いさせてしまったね」と励まされた。いつもより少し遅い退社、澄んだ夕焼けと優しさが沁みる秋。

10/26 Thu.

朝から「いやだなあ」と思いながら現場へ入ると、今日も今日とて不適合が続いて心がしおれた。社長が様子を見に来てくれたおかげで気持ちは少し楽になったけど、明日の完了まで心は重たい。夕方は唯が友だちとごはんに行ったので楓芽と蒼空に絵本を読んであげたり、にらめっこして遊んだ。この子たちがげらげら笑うだけで、どんなにいやな出来事も吹き飛んでしまう。サブスクで解禁になったばかりのWaTの『僕のキモチ』を聴きながら感傷に浸って、Mステに初めて登場したときに泣いていた小池徹平を思い出した。

10/27 Fri.

朝から「これ以上体調を崩してしまうわけにはいかない」と心を決める。ただ心を決めたからと言って治ってくれるほど優しくなくて、昼休みが終わるまでほんのりきつかった。夜は拓斗(中学時代の親友)と池田先生(当時の恩師)と飲みに行く。懐かしい話に花を咲かせていると、拓斗が「松田先生(サッカー部時代の顧問)に似てる人がおるかも…?」と言い出した。襖を開けるとそこにはたしかに松田先生がいて、浅野先生(拓斗の担任)に浦先生(唯がいたバドミントン部の顧問)までいた。1人残らず当時とまったく変わってなくて、思い出話は広がるばかり。何だこの奇跡。

10/28 Sat.

ついに唯が体調を崩してしまった。年に一度あるかないかの出来事なので、唯の体調不良は我が家の大ピンチ。とにかく休ませないといけないので、お昼を済ませてから楓芽と蒼空を唐八景まで連れ出した。不器用にアスレチックをのぼる楓芽も、抱っこ紐でこてんと眠った蒼空も本当に手がかからなくて、木漏れ日を散歩しながら僕までリフレッシュできてしまった。病気をもらってくるのは僕や楓芽なので、一番もどかしい思いをしているのは絶対に唯だ。明日の朝、けろっとした顔で起きてくることを祈るばかりだ。

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