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週日記 2024.05.26 - 06.01

05/26 Sun.

今日は三和創庫での移動書店。鈴香さんが声をかけてくれたおかげで、ついに地元での出店が叶えられた。とは言っても土井首小学校は運動会で地元の子どもたちはほとんど来なかったのだけど、楓芽はすっかりイヌドウユウコさんのモクモクアートの虜になってしまって、余りある創造力を働かせていたらしい。出店終わりにユウコさんが「楓芽くんは、あの場所でお友だちの作品を見ていいところを吸収して、カタチにするチカラがすごくて!」と言ってくださったことがとても嬉しかった。それと同じくらい、あれもだめ、これもだめと言ってしまうことを反省した。子どもたちの好奇心を、大人の事情で片付けてはいけない。頭で分かっていても難しくて、だからこそ自由を与えてくれる大人の存在が必要なんだと思う。今度は海や山に連れ出して「どれだけ汚してもいいから好きにやんな」って言おう。

05/27 Mon.

昨日の出店で立て込んでいた予定がひと通り落ち着いたので、気持ち的な余裕を感じられる1日だった。夜はゆうきさんと映画上映会のLPづくりをして、ナナフェスのグループLINEがぱたぱたと動く。関わり方にちがいはあるけれど、最近は「できる限り躊躇わない」ことを心に留めている。思っていることをまっすぐ伝える練習だと思って、言えると思ったら言う。少しハードルが高かったら言わない。気持ちのゆとりを保ちながら、人や物事と向き合っていけたらいいなあ。いまは技術的なことよりも、そういうバランス感覚みたいなものを養いたい。

05/28 Tue.

唯がコストコのスタイを買いたいと言っていたので、晩ごはんを外で済ませて福田まで買い物に行く。蒼空が歩きたがるので靴を履かせてみると、お店の中をぐるりと回ってしまった。まだ不安定さの残る足取りが尊い。もう少ししたらハイハイもやめちゃうんだろうなと思うと、少し寂しくなった。夜の作業を終えて寝室に行くと、布団の外側で寝る僕と唯の間のスペースで楓芽と蒼空が好きなように寝ている。僕が転がると、楓芽がすぐさま僕のおなかを枕にした。ちなみにこの子は眠っている。今日使いきれなかったエネルギーが寝相のわるさに反映されているんだろう。子どもたちを避けた狭いスペースで小さくまるまっていると、すぐに朝を迎えてしまった。

05/29 Wed.

職場で来月以降のスケジュールを擦り合わせるためにミーティングを行ったのだけど、数ヶ月先、あるいは翌年までを視野に入れながら進んでいく話を聞きながら「ミーティングってこうあるべきだよな」と思う。目の前の仕事に没入することも時には必要だけれど、本来あるべき役割以外のことに時間を割かれないのはとても大きい。職場がサバサバしていると迷いがなくなるし、おまけに定時が16:30だからか、昼休みを終えても「あと3時間ちょっとだな、いける」と思えちゃう。たまたま目についた夕方のニュースの占いで「バージョンアップを」と書かれていた。環境に甘えすぎないようにはしておこう。

05/30 Thu.

ゆうきさん主催のイベントに向けたLPができあがる。行間とか背景色とか、本当はもっと細部に気を配りたかったけれど、求められていることとスケジュールのバランス感を上手く調整できたと思う。完成したことを伝えると「ちょーのくんに頼んで本当に良かった」と労ってくださった。今回のような仕事は丸投げにされることも往々にしてあるけれど、対話を重ねながら併走してくれるゆうきさん・野崎さんのあたたかさが安心感をくれた。同じ時期にお断りした仕事もあって、あのとき自分の気持ちを大事にしてよかったなあと心底思う。「やらなきゃいけないものが多すぎてやりたい事を見失いそう(中略)完璧を求めるよりもまずはできるところからすぐに行動」2年前、とても苦しい時期に元気をくれたRAINBOW MUSICさんの歌声が響いている。

05/31 Fri.

日曜日の出店で初めてご一緒した絵本作家のイヌドウユウコさんからメッセージが届く。ご自身が鈴香さんとともに手掛けた絵本『じゅんぐり じゅんぐり』をしっぽ文庫でも販売してほしい、とのことだった。実は3月頃に僕からも鈴香さんに販売させてほしいとお願いをしていて、当時は2人の想いをきちんと理解できていなかったことを反省していた。ユウコさんとは絵本の話をじっくりできていたわけじゃないのだけど、楓芽と遊んでくださった時間と、僕が鈴香さんにお話ししたしっぽ文庫の営み方に共感してくださったことが理由の一端だったと思う。「点と点が繋がり、今回のイベントで線になって」という言葉がじわり染み渡る。しっぽ文庫が辿ってきた道も、無数の点が繋がってできていた。

06/01 Sat.

鼻水だらだら、咳も少々出ている蒼空が熱を出すかもしれなかったので、午前中は家でおとなしくしていた。お昼前になっても熱は上がらなくて、楓芽も蒼空もそわそわしていたのでお昼ごはんにマックを買いにジョイフルサンへ行くことにした。快さん・あーちゃんが子どもたちに会いに来てくれて、そのままHajikko書店へ。すっかり土曜日のルーティンになってしまった。家に帰っても元気が有り余る蒼空はいたずらに興じて、一方の楓芽は僕と遊びたい。わあわあ騒がしい昼下がりを何とか鎮めて、やっとの思いでお昼寝をした。育休は休みじゃないとよく言うけれど、本当にその通りだと思う。僕だけで子どもたちと過ごす度に、毎日のように小さな怪獣たちと平気な顔して過ごしていた唯のすごさを思い知る。僕が好きなことを続けられる理由は、家族の理解でも、努力の賜物でもないんだ。

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