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週日記 2023.11.05 - 11

11/05 Sun.

楓芽が起きてからずっと「船を見るお祭り行く!」と言って聞かないので、午前中だけラブフェスに連れていくことにした。帆船を見て、出店でくじをして、まことお兄さんのリハまで見て大満足したらしく車の中で眠った楓芽を見て、連れて行ってよかったなあと思う。お昼から実家の前で車を洗っているとご近所さんが車を出そうとしたので、車を移動しようと洗うのを止めると「ピッ」とクラクションを鳴らされる。どうやら「動かさなくても大丈夫」という意味らしい。だったらどうして車に乗る前に声をかけてくれないんだろう。小さな頃から何となく苦手だなあと思ってたけど、その理由が今になってわかった気がした。

11/06 Mon.

朝から見積のために現調に行くと、想定していたよりも面倒ごとが多い案件だと気づく。ただ「面倒くさがりの僕」よりも「知識が浅い僕」が原因で、知識がつけば解消できるぞ!と思えば乗り越えられる気がした。先月末に生後7ヶ月を迎えた蒼空に「おもしろい」という感情が生まれたらしく、いないいないばあ!をするとキャッキャ笑ってくれる。リアクションが嬉しくてしつこく繰り返していると「この人何やってんの」みたいな顔をされてしまった。どちらが遊んでもらっているのかちっとも分からない。

11/07 Tue.

お昼をすぎた頃に経理と社長、常務で来年の勤務カレンダーの話をしていた。うちの会社は帰りの渋滞に配慮してくれていて、始業は8:00で終業は16:30。祝日のある週はたまに土曜出勤があるのだけど、「よそも休みやし、連休が取れたら旅行にも行きやすくなるよね」と言ってあっさりと休日が5日くらい増えそうだ。「かえって生産性あがるんじゃない?」「給与も減らないように調整しよう」なんて調子で、信頼が軽やかにスキップしている。ますますこの会社にきてよかったなあという気持ちと、信頼に応えようという決意が入り混じる。明日もがんばるぞ〜!

11/08 Wed.

仕事を終えて家に帰ると、蒼空が熱を出していた。ただ当の本人はずり這いで部屋中を這いつくばっていて、昼寝をしていない楓芽の方が疲れているみたい。先にお風呂に入れてあげると、晩ごはんを前に倒れるように眠ってしまった。子どもの寝顔はスーパーかわいい。昨日から受講している食品衛生責任者のeラーニングを進めて布団にもぐる。思いついた日から勝手に決めている。 1月以降の移動書店はバリスタ(主にもりきょんとあかねちゃん)においしいコーヒーを淹れてもらうんだ。

11/09 Thu.

ぐっすり寝た楓芽は一日中ご機嫌で、仕事を終えて家に帰ると玄関まで走ってきた。仕入のついでに買ってあげた『スイミー』を読み聞かせて、商品になる本たちの写真を撮ろうと準備をしていると「これ持ってない!」と楓芽がいう。『バムとケロのにちようび』だった。バムとケロシリーズはいくつか読んでいたので、既に持っているものを選んだはずだったのに。完全に誤算だったけど、本をほしがる楓芽の姿が嬉しくてあげた。それにしても、表紙を見ただけですぐ分かるもんなんだなあ。

11/10 Fri.

アミュ新館のオープンに出かけた唯から「テレビの取材受けた!」とLINEがくる。護身術講座、産女の幽霊のご開帳、香焼のチューリップ畑、そして今日。多分まだあったけど、唯はテレビ局のカメラに声をかけられやすい。夕方にはスマートニュースに掲載されていて「福岡まで買いに行っていたので長崎で買えるのはすごくありがたい。小さい子どももいるので」と答えていた。当の本人に見せてみると「ま、福岡で買ったことないんだけどね」と笑っている。飾らない適当さが見ていて気持ちいいし、それでも僕たちは福岡まで行くだろう。

11/11 Sat.

朝早くから県立総合運動公園まで車を走らせる。楓芽を遊具で遊ばせながら周りを見渡すと、紅葉(もみじ)がひらひらと落ちてゆく。今まで運転しながら遠目に見てきた紅葉(こうよう)がこんなにも身近に隠れていたことがちょっぴり嬉しい。それから雲仙の足湯に行くと、地元の人と思われるおじいさんが楓芽の隣に来て「残念だねえ、最初の子は女の子じゃないと」と言う。女の子の方が面倒見がいいから、と付け加えられたけどちっとも共感できない。愛想笑いを浮かべる唯と目が合って、共感できないことに共感した。だけど僕たちは知っている。今朝も蒼空に一生懸命絵本を読んであげていた楓芽の優しさを。

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