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週日記 2024/08/04 - 10

08/04 Sun.

市民大清掃の日。そのことを楓芽に言うと「お掃除したい!」と言っていたので連れて行った。けれどもご近所さんは老夫婦が一組来ただけ。実家にいるときはもっと来てた気がする。そのまま2人でサッカーをして、みんなで買い物を済ませてから今年初のかき氷を食べた。夜、快さんから読書感想文教室で使う漫画を借りて帰ると「なんかちょっと顔が疲れてる気がしたよ」とLINEが届く。コンビニのライトに照らされただけの顔がそう見えたのならそうかもしれない。以前読んだ『シティガール未満』の著者・絶対に終電を逃さない女さんが、自身の日記で「(前略)自分1人では正解だと言い切る自信のない自らの選択を、他者との関わりのなかで肯定されることで、正解にしていくものなのかもしれない」と書いていた。選択とはちがうけど、自らの疲れを肯定できないままじゃいつか壊れちゃうよな。酸いも甘いも、相対評価じゃなくて絶対評価であるべきだと思った。

08/05 Mon.

楓芽を迎えに行くと、マンションのお友だちに会って「〇〇くんちの車に乗る!」と言う。少し粘ってみたけれどママさんが「いいですよ」と言ってくれたのでお言葉に甘えることにした。歩いて帰るついでにお友だちくんと楓芽のアイスを買ったのだけど、2人ともガリガリ君がほしくて「今日は〇〇くんへのお礼だからね」と言って楓芽に我慢してもらった。僕のミスだ。晩ごはんや家事を済ませて、夜はフリースクールの勉強合宿をしている和美さんちへ。何も準備できていなくて本だけをバッグに詰め込んで行ったのだけど、一緒に考えてるうちに予定の2時間が経ってしまった。みんな物足りなさそうで、僕も和美さんも物足りなさを抱えながらお開きした(と思う)。勉強が楽しいというだいちゃんの様子を見ていても思ったけど、向かい合って勉強するよりも隣り合って勉強する方がずっと楽しい。教えることなんて別にないけど、また一緒に勉強できたら嬉しいな。子どもたちの健気さにふれる時間は、大人にとって最高の贅沢だ。

08/06 Tue.

土曜日に迫った読書感想文教室への不安が大きくなりそうだったのだけど、昨夜の合宿で少し和らいだ。子どもたちは勉強を真正面から嫌がっているわけじゃなくて、心理的な孤独がそれを後押ししているのかもしれない。思い返せば僕もそうだった気がする。ここでいう孤独は、一人で勉強ができないということではなくて、そっと後押ししてくれる味方や、同じゴールを目指す仲間の存在を身近に感じられていないということ。時には「できなかったね」って笑い合える相手でもいいかもしれない。かと言って大人が押し付けがましく「味方でいてあげる」ことはちがうと思うから、必要とされたときにこっそり支えられる存在でいたい。全然日記じゃないけど、それもありにしよう。

08/07 Wed.

晩ごはんを食べてから楓芽とお買い物。今日はずっと手を繋いでいて、いつか繋げなくなる日が来ると思うと寂しくなった。子育ての中で感じる幸せにはタイムリミットが付き纏う。スタバのキッズココアが飲みたくてついてきたので「今日はゲームセンターは行かないよ」と伝えていたのだけど、きっと行きたがるだろうなと踏んでいた。けれども僕の予想に反してゲームセンターの前を素通り。何かに執着しすぎないところに感心した。忙しなく生きる僕や唯に怒られてばっかりだけど、楓芽は楓芽なりにちゃんと自分を育てているんだなあ。テレビ台の上、ニンテンドースイッチがどこか寂しそうに佇んでいた。

08/08 Thu.

現場に出たりと忙しい社長が束の間の帰任で事務所に戻ってきていたので、合間を縫ってナナフェスの協賛について相談する。いち社員が出すぎたと思われても仕方がないかなと思っていたけれど「よかよ!ちょっと金額は考えさせて」と快諾してくれた。本屋さんも、物書きも、仕事に支障のない範囲ならと認めてくれているおかげで僕は毎日が楽しくて、もらってばかりなのに。独立しても食べていけないから、というのももちろんあるけれど、ここまで理解のある会社は滅多にない。それに本屋さんや物書きと同じくらい、設計の仕事を楽しんでいる自分がいて、この会社を辞める理由が見つからない。18歳で社会に飛び込んでここに来るまで、常に「やめようかな」「おもしろくないな」なんて気持ちが心の中を漂っていた。環境を変えるたびにリセットして、自分がちっとも成長していない気がしていた20代がもうすぐ終わる。もう背伸びをするのはやめよう。しなくていいんだから。

08/09 Fri.

79回目の8月9日。しつこいかな、と思いながらもここ数日発信してきた8.9 Mokutou Reminder。たくさんの人がシェアしてくださったおかげで登録者数が70人近く増えていた。こういった市民活動や地域活動の類を「こんなことやってます!」と発信するのは得意じゃない。どんなに推したい内容だとしても、飽和している情報の中にちゃぽんと紛れ込んでしまえば言葉の力が薄まる。場合によってはその言葉が伝えたい重みよりもずっと軽いものになってしまうからだ。70人近く増えた、という言葉に相反することを言っている気がするけど、このもやもやを上手く消化したい。でもきっと今じゃない。

08/10 Sat.

『やさしい作文教室』(読書感想文教室)は無事終わった。怒涛の1週間、力が抜けてしまって振り返る気力がない。今から明日の帰省に向けて洗濯物を干さなきゃいけないからまた明日。

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