見出し画像

週日記 2023.10.01 - 07

10/01 Sun.

昨日から義叔父の還暦祝いで嬉野に来ていた。チェックアウトを済ませて解散したあとは楓芽と2人で近くの公園で遊んで、それから下道で東彼杵をぶらぶらしながら帰宅。へとへとで休もうと思ったけど移動書店の準備もしないとなあと思い立って、おじいちゃんと一緒にお店の看板をつくった。「最初は安上がり。粗くてもいいよね」と言ったけど、不完全な質感がなんだか愛くるしい。壊れるまでずっと使う気がしている。

10/02 Mon.

移動書店の準備が慌ただしくなってきた。色々考えたけれどやっぱり新刊も置きたくて、仕入に本格的に手をつけたからだ。蒼空に絵本を読んで、バイクでおつかいに行って、子どもたちを寝かせながら8.9のミーティングを聞いて、看板のデザインを練って、図工カフェの告知がまるで追いついていない。ただ突っ走ってきたこれまでとはちがって「無理をしない」が前提にあるので、心はそこまで擦り切れちゃいないなあと思う。おかげでDecchiの物語が浮かびつつある。

10/03 Tue.

久しぶりに〈てんびん座〉の2人でスペースを配信した。誰かに届けたい何か、というよりも僕たちが話したいことを話すだけの時間がとても心地よくて、ゆるくていいからいつまでも続けていたい。定期配信を決めないこともヘルシーだ。いよいよ初めての発注をかけて、誰かに届けるための本があと数日でやってくる。小さく営んでいるからこそ、本から得られる感動を丁寧に伝えていけるものだと信じている。

10/04 Wed.

義弟が帰省していたので唯の実家で夜ごはん。市営アパートの1階は誰も住んでいなくて、代わりにベランダに4匹の猫がいた。野良猫はどうやって雨風を凌いで、冬を越えるのだろう。すぐ調べれば出てくるのは分かっちゃいるけれど、野良猫のみぞ知る世界と僕の頭に広がる世界がちがうから、日常は楽しいんだと思う。「日常にあるバグを探している」。僕が感じているそれとは少しちがうかもしれないけれど、いつかクララさんが話していた言葉を思い出した。

10/05 Thu.

夜な夜なDecchiのもくもく会。ちょっと黙って、喋って、また黙っての繰り返しの中で、それぞれの妄創をおすそ分けする。4号目ともなるとそれぞれの「らしさ」が僕たちにははっきりと見えていて、それが羨ましかったり、自分の世界観を創りあげる過程が楽しかったりする。正直、書きたい欲求には波がある。けれども、書き続けているからこそいまの気持ちがあって、その瞬間一つひとつを逃してしまったら二度と書けやしない物語を止めるわけにはいかないんだ。

10/06 Fri.

仕事終わりに家族でめぐフェス(めぐちゃん主催の平山町のお祭り)に行く。短い準備期間でここまで盛り上がるお祭りができるのか!と心底驚いた。家に帰ると疲れが急に押し寄せてきて、ああ、これはきっと熱があるなあと思いながら家事を済ませて布団に入る。週明けに韓国旅行を控えている唯たちが体調を崩さないように「楓芽、風邪ひかんごとね!」と言ってる手前、ちょっぴり言いづらい。たくさん寝て、今夜のうちにわるい冗談には出ていってもらおう。

10/07 Sat.

わるい冗談は綺麗さっぱりいなくなって、無事に図工カフェ当日を迎えることができた。makijakuさんが持ってきてくれた製作道具や素材を見ているだけでわくわくして、もりきょんが淹れるおいしいコーヒーをお供に図工に没頭する。お客さんの数こそ多くはなかったけれど、「あ〜没頭した!」という言葉が聴けて本当に良かった。図工カフェの楽しさはビジュアルだけじゃ伝わらないから、ぜひ色んな人に体験してほしい。だから次も必ずやろうと思ったし、てんびんと図工の相性は抜群にいいことが分かっただけでも大成功だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?