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週日記 2024.06.23 - 29

06/23 Sun.

湿度200%の寝室で早起きをした楓芽の声でみんなが起こされる。はじめは「日曜日くらい勘弁してよ」と思ってたけど、まあどの時間に起きても眠たいからいいかと思えるようになってきた。夜になって、もりきょんから改めて入籍の報告と結婚パーティーの誘いが届く。もちろんその日はもう空けているのだけど、まちの方に行く機会が減って、Decchiもストップしていて、若者会議を抜けてもうすぐ3ヶ月。なんとなく、学校や仕事を数日休んだあとのような距離感が生まれている気がする。次の土曜に会うから、その隙間はまたなんとなく埋まって、会わないうちに広がってを繰り返す。みんなそうやって、他人が踏み入れない自分だけの土壌を耕しているのだと思う。

06/24 Mon.

大雨の中でバイクを走らせようとした瞬間、駐輪場で盛大に滑ってしまう。幸い怪我はなかったので出勤を急いで、夕方になってミラーのネジが締まらないことに気づく。走るたびに揺れる背後の景色に違和感を拭えないままマンションの駐輪場に着いた。よく見ると昨日までは何もなかったところに苔が生えていて、それを切り裂くようにタイヤの跡が残っている。平日の日記はどうしても単調になりがちだから、変化があるのは嬉しい。そう言えるのはここが自宅の駐輪場だからだ。坂道で盛大に転ばなくて、本当に良かった。

06/25 Tue.

4ヶ月ぶりの鹿児島出張。仕事はあっさり終わってしまって、18時から社長と課長と飲みに出た。久しぶりのお酒、意外と飲めるぞ。気づけば4時間が経っていて、ホテルに戻って倒れるように寝た。それでも3時には目が覚めてしまって、眠れなかったので課長から勧められた『とんかつDJアゲ太郎』を観た。時刻は5時。千切りキャベツみたいに刻まれた2日目の朝は早い。

06/26 Wed.

映画を観たあとも眠れなくて、6時から朝さんぽに出掛けた。足場を組む工具の音が空気を叩いて、鳥のさえずりが公園をほんのり包む。健康ぶって買ったフルーツヨーグルトを食べた頃にはすっかり酔いは醒めていて、長崎への帰り道も眠くならなかった。夕方はナナフェスの打合せのために伊王島へ行って、風海くんと小峰さんが作ってくれたたこ焼きと焼きそばを食べながらホームページの進め方を決めた。唯へのお土産にもらったたこ焼きを嬉しそうに抱える楓芽が今日もかわいかった。

06/27 Thu.

楓芽の保育園が「祖父母ふれあいの日」だったので、お迎えまで母に頼んで、僕は蒼空を迎えに行った。蒼空は唯と同じ保育園にいるからそこまで寂しくないと思うけど、僕の顔が見えると嬉しそうに駆け寄ってきた。この子のそんな表情を見るのは初めてかもしれない。1歳のハイライトがまたひとつ増えて、楓芽と重ねながら時の早さを噛みしめる。蒼空が4歳になる頃には楓芽は小学校2年生。振り返る暇もなければ忘れていく自覚もないから、母は楓芽の何気ないところを一生懸命動画に収めているのだと思う。

06/28 Fri.

仕事に少しだけ隙間ができたので、社長と常務に「会社のホームページを一新しようと思っていて…」と相談してみた。直接的にお金にはならない仕事なので少し躊躇したけれど、仕事が落ち着いたら〜とか、まとまった時間が取れたら〜とか言ってたら絶対やらないだろうし、自分が勤めている会社はかっこよくあってほしい。サーバーとドメインだけでも確保しておけば好きなタイミングで作れるので、第一段階はクリア。できる仕事を増やすことも大切だけれど、内側から仕組みを変えていくことも頑張りたい。この会社で長く働いていくために。

06/29 Sat.

唯が仕事だったので、楓芽と蒼空と3人で過ごす休日。コインランドリーで洗濯物を乾かして、le'pangでお昼ごはんのパンを買って、三和図書館で本を借りる。それから楓芽のリクエストで夢彩都のサーティワンまで行って、実家でお昼寝をさせてから母と4人でHajikkoへ。怒涛のスケジュールを終える直前にお昼寝をしなかった楓芽がスーパーご機嫌ななめ。実家へ行くときに「ちゃんとお昼寝するのが約束ね」と、Hajikkoへ向かう前に「お昼寝しないなら時間は守ってね」と重ね重ねしていたはずの約束をすべて破られてしまったので、とても強く怒ってしまった。しまった、と言うほど間違ったことをしたつもりはないのだけど、呼吸を乱しながら泣いている姿を見るといたたまれない。帰り道、唯のために買った花を抱えて眠っている楓芽の寝顔が何よりも愛おしい。

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