鹿児島遠征日記⑤”240秒の奇跡”
最終日の朝、深酒に負けず爽快な目覚めだった。
あれだけ飲んで二日酔いじゃないのは少し得した気分。
(二日酔いじゃないだけで幸せを感じるタイプ)
起きて早々に朝食を探すために家の周りをうろちょろ。
気が付けば鹿児島市内の中心地に辿りついてしまった。
Tシャツ短パン漁港サンダルスタイルは地元民よりも地元民な服装。
そんなことはどうでもいいとして、
コーヒー飲もうって話になり周りを調べてみると、
「コーヒーソルジャー」という怪しげな店名を発見。
店名に惹かれて早速行ってみることに。
店内はDIY感強めなお店でマスター(ソルジャー?)1人だけだ。
電子マネー決済できるか尋ねると
「現金だけですーーー!」とやや強めな口調で断られた。
でもコーヒーはおいしかった。
散策を再開すると牛乳瓶にクレープを入れて販売している
不思議な自販機を見つけた。
圧倒されてちゃっかりクレープ購入!
しかもうまい!
鹿児島市内を歩いていると路面電車があったり
桜島が見えたりとほんとに綺麗な街並みでほっこりしてしまう。
12時が過ぎて小腹が空いたので鹿児島ラーメンで腹ごしらえ。
食べ終える頃に太一から帰りの飛行機の時間を尋ねられた。
「たしか17時くらいかな」って回答するとともに
念のため携帯で飛行機の時間を確認すると15時40分発になっている。
一瞬お互いフリーズしたけど、
今から家に戻って荷造りをして13時過ぎに路面電車~高速バスを乗り繋げば、まぁ何とかなりそうとのこと。
そう高速バス乗り場に着くまでは…。
「高速バス乗り場まで送るよ」
と優しさに包まれた太一とともに、
路面電車に乗り込み、無事にバス乗り場に辿り着いた。
着いたはいいが人の数が尋常ない。
バス2台くらい必要な人数だ。
しかも運行時間が感染対策なのか、
通常のタイムシフトと全然違うという問題も発生(笑)
このとき既に飛行機の出発時刻まで残り2時間を切っていた。
タクシーで空港直行したら1時間ちょっと行けるが1万円以上は吹っ飛ぶ鬼畜ぶり、貧乏サラリーマンには耐えられない。
10秒ほど悩み、連日お世話になったタイムズカーシェアを使って
空港まで送り届けてくれることに。まさか3日目も登場とは。
車の場所まで少し距離があるためタクシーを見つけて乗り込んだ。
ただ、運転手のなまりがハンパじゃないほど強い。
話の内容は何も聞き取れないが目的地までは運んでもらった。
運転中はシートベルトしてね運転手さん!
飛行機出発時間まで残り1時間。
ようやく車に乗り込み急ぎ空港へ向かう。
連休中ということもあり道路は激込み。
せっかちな一面がある太一は発狂しそうだと嘆いていた。
自分はなんとか時間内に辿りついてくれと祈るのみ。
渋滞を切り抜け、何とか高速道路に乗りアクセル全開で空港へ。
チケット発券締め切り時間の残り240秒のところで何とか間に合った。
これも血眼になりながら空港へ向かってくれた太一のおかげだ。
お土産を期待していた仲間達には申し訳ないが、
このデットヒートを見れば買えなかったワケを理解してくれるだろう。
来年は車で鹿児島に行き、1か月くらいゆっくり過ごそう。帰りに桜島を見つめながらそう決めた。
4日間ありがとう!
おわり
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?