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【「色眼鏡」を外す】

【色眼鏡を外す】
色眼鏡を外す、または変える。

小中学生の頃、答えが赤い字で書いてある問題を解くとき

答えを見えないようにするため、厚紙で作られたフレームに
赤色のセロハンメガネで解いてから、そのメガネを外すと
答えが見えるというのがあった。(いまもあるのかな?)
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人間関係においても、色眼鏡(思い込み、先入観)
でその人を見ていると見誤ることが多い。

〝先入観〟これほどあてにならないものはない。

仕事で初めて会う予定の相手の情報を、

「あの人は気難しいとの評判だ。そりゃ大変だね」

と教えられたら、自分の中ではその人の人物像が
確定してしまうかもしれない。

本当はそうでなくても。
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心配事の多くは人間関係にからんだものといって
いいかもしれない。
そのもつれが不安や悩み、心配事につながっていく。

「あの上司は、いちいち細かいところまで指摘して、
自分にだけ厳しい、先が思いやられる。」

「人にいい顔して、俺との約束忘れやがって
あいつはどうも信用できないな」

「隣の奥さん、挨拶も返さないで私を避けているみたい」


心の「色眼鏡」を外すか変えてみると

厳しい上司は、本当は自分に目をかけて
くれている上司に

信用できない友人は、おおらかで愛すべき
少しおっちょこちょいの友人に

自分を避けている奥さんは、人見知りだけど
控えめで心優しい隣の奥さんに

変わるかもしれない。
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禅語で「一切衆生、悉く仏性あり」
という言葉がある。
あらゆるものには、仏性という美しい心が
備わっている、という意味。

*仏性―――優しさ、思いやり、包容力…

自分が接したのは相手のほんの一面に過ぎない。
今度は相手の中の仏性を見つけよう。

『心配事の9割は起こらない』枡野俊明著(三笠書房)より抜粋

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