卓球講習会2020
西東輝氏を昨年に引き続き招いての卓球講習会が無事終了した。
11月21,22日と「山形地区強化講習会」を小中学生の部と高校生の部
に分けて行い、大変素晴らしい講習会になった。
指導者の方々からも
「私の方が勉強させてもらった」「参加出来て良かった」という
多数の称賛の言葉を頂いた。
ただ少し残念だったことには、このコロナ禍のなか参加希望を
しなかったチームや、その上直前になって市内の中学生に
感染者が出たことでキャンセルされたチームが多く
小中の部の参加者は約半数にとどまってしまった。
高校の部もテスト前で来られなかった学校も数校あった。
西東輝氏は、昨年とある講習会に共に参加し、たまたま同じグループで
台を使っての練習やワークで一緒になった縁で私が見初めた方だ。
私の見る目も曇ってなかったと今あらためて思う。
年齢はまだまだ若く、私(65歳)の半分以下だが非常にしっかりしていて
勉強家でもある。
今や日本の卓球界では知る人ぞ知る存在なのだが、幾多の
災難、困難、苦難を乗り越えられて今に至っている。
小学生の頃から嘱望されて北海道から東京の中学に進み、
高校は請われて全国トップクラスの金沢市の遊学館高校に進んだが
その時命にも関わるような事故にも遭っている。
卓球専門の運営会社の「Rallys」のホームページに
https://rallys.online/person/hokuriku-uv03/
[6つの肩書を持つ男]と紹介されているので是非見て欲しい。
今回の講習会で卓球の技術のことももちろんだが、
マインド面での貴重な教えもあった。
「起きてしまったことは受け入れる。過去はもう戻ってこないので
前を見て進むしかない」
「たとえば卓球の試合の大事な局面において相手からの
〝エッジボールやネットイン〟は確かにアンラッキーかもしれない。
だけど試合がまだ終わってなければそこで腐ってしまうのと、
それはもう過ぎたことと次の1本に立ち向かうのとどちらが
いいだろう」
11月21日は本来、氏の【結婚式、披露宴】の予定であった。
しかしこのコロナ禍の状況の中延期せざるを得なかったそうである。
大変申し訳ないが、こちらにすればお蔭で講師としてお願い
出来たので良かったのだが。
昨年もお話しして頂いた
<真面目と一生懸命> 今回はそれに<本気>が加わった。
「ここにいる選手の皆さんはきっといつもの練習は
真面目にやっていることでしょう。だけど高い目標に近づくには
一生懸命でないといけない。指導者に言われたこと以上のことを
やるのが一生懸命。
そして<本気>、本気になると目の色が変わる。
なにがなんでも達成しようとする意志が伝わってくる」
<卓球脳>
「私の脳は卓球脳だと思っています。何をするにも卓球に
結び付けている。例えば食事をするとき残さず食べます。
残してしまったとしたら、試合の時マッチポイントを
握ったのに逆転を許してしまうかもしれないと考えるのです。
つまり生活のすべてが繋がっていると思います」
なるほど解りやすい。生活すべてが大事ということ。
西東氏の北陸大の後輩である三部智也氏にもアシスタント
として活躍して頂き、また各チームの指導者の方々にも
ご協力と盛り上げてもらい、この2日間中身の濃い大変
充実した良い講習会で終わることができたことに感謝
申し上げたい。
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西東氏は、昨年度全日本選手権男子シングルスで3位で
Tリーグ岡山リベッツの吉田雅己選手のプライベートコーチ
をされており、今年度も優勝目指してコンビで頑張って
くれることを期待している。
またこの度延期になってしまった結婚式を2月には
このコロナ禍に負けずに開催出来ますことを心より
お祈りしている。
お二人に幸あらんことを。