50日法要
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[登場人物]
・私 (都会で夫と二人暮らし)
・夫
・お義父さん(夫の父・地方でお義母さん、弟と３人暮らし)
・お義母さん(夫の母)
・弟(夫の弟・無職・実家暮らし)
・叔父さん(3人兄弟のお義父さんの弟・妻と同地方で２人暮らし・子供なし)
・叔父さんの妻(叔母さんが２人出てくるので叔父さんの妻とする)
・叔母さん(3人兄弟のお義父さんの妹・嫁いで同地方で夫と２人暮らし)
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お義父さんの50日(49日)法要が納骨の数週間後にやってきた。
元々、お義母さんの出身は私達が住む場所であり、お義母さんは4人姉妹だった。
今なお同じ地域や近くの地域に住む姉妹がそのうち2名おり、
その中の1名の姉妹の年賀状を実家で見つけていた私は、
その姉妹に手紙を書いた。
まず、自己紹介からお義母さんの状況を書き、
こちらにお義母さんを引き取ったらまた連絡させて欲しいと書いて郵送した。
１週間した頃に手紙を送った姉妹から電話があった。
これでお義母さんの親族と繋がる事ができた。
お義母さんがこちらに来ても、知らない人ばかり、という環境ではなくなったと思って少し安心した。
合わせて、自分の実家にも今の状況を話すために母親に電話をした。
お義父さんが亡くなった事以外は状況を説明をしていなかった。
納骨が終わって落ち着いたらと思っていたためと、
叔父さんに「気持ちがないじゃないか」と自分の親のことも言われた腹立たしさから
叔父さんの文句を聞いて欲しい気持ちが止まらなかった。
母親は一通り聞くと、「結局はお金欲しいんだね」「ややこしい人だわ」と呆れていた。
お義母さんを受け入れて面倒を見ることになると伝えて電話を切った。
お義父さんが亡くなってから 何度も片道3時間の実家に夫婦2人で帰省していたため、
交通費、宿泊費が結構かさんでいたが、
50日法要は必ず遅れずに来い、遅れる恐れがあるなら前の日に帰って来い。と言う叔父さんを無視できなかった夫は、
「俺だけ行くから〇〇(私)は風邪引いて体調崩して行けないことにしておくよ」
と私に言った。
50日法要の日は、お盆の帰省シーズンの真ん中で、交通費も割高な上、
宿泊できるホテルも予約がいっぱいで２人で泊まるには空きがなかった。
現に夫は隣町のホテルしか予約が取れず、早朝に出て実家に向かう事になった。
私も叔父さんの顔を当分見たくないという拒否反応から、２つ返事で了解した。
ただ、病気と言うと心配されてしまうので、
風邪でインフルもコロナも陰性で、熱は下がって回復はしているが大事をとって今回は帰省しない。
という事でと夫に言い聞かせた。
合わせて叔父さんには私の親に「気持ちがない」と言われたので親の名前で１万円を包んで夫に持たせた。
本当は一千も包みたくなかったが、これ以上親のことを言われたくない気持ちからだった。
本来は3~5万円くらい包むのが相場かもしれなかったが、本当に渡したくなかったので1万円にとどめた。
50日法要当日、法要を終えて夫から電話があったが、少し頭痛があったので横になっていた私は電話に気づかず寝ていた。
30分後くらいに気づいてラインで「なんかあった？」と連絡すると、
「叔父さんが私の実家に香典のお礼をしたいが電話が繋がらないので、電話番号を教えてほしいと言っている」
と来た。
私の実家の地区は、数年前に電話番号の一部が変更になり、叔父さんが知っている番号ではなくなっていたのだ。
教えたくない。
私は自分の親と叔父さんが関わるのが嫌だったので、教えたくないと思った。
夫には、
「母親が通院で父親もそれに付き添ったりしていて
家を開けることが多くて電話がかかってきても取れない状況のため、
親にはこちらから連絡しておくと伝えておいて」とラインした。
その後、夫から「今から帰る」と連絡があったが、
すぐに叔父さんから私の携帯に電話がかかってきた。
話したくない。
私は電話に出なかった。叔父さんともうできるだけ関わりたくない。
寝ていたことにして、電話が切れるまで放置した。
帰ってきた夫は「叔父さん心配してたよ」と言ってきたので、
何て説明したの？と聞くと、「風邪引いて体調悪くて寝込んでるから来れなかった」と言ったと。
なんで言ったように回復して大事をとって、って言わなかったの…だから心配されないように伝えて欲しかったのに…
でも、体調悪いって聞いてるのにその日に電話かけてくる叔父さんの神経もわからない。ため息ばかりついてしまう。
こんなことなら行けばよかったとすら思ってしまった。
翌朝、ショートメッセージで体調を気遣うメッセージが叔父さんから届いていたが、
いつもなら簡単にでも返事しておくところ、これもまた無視してしまった。
「返事不要です」と書いていたので、そうさせてもらった。
本当に叔父さんともう、関わりたくない。
お義母さんの件が落ち着くまではそんな事が無理でも、今はしばらく。話したくない。