見出し画像

ドンキ GENERIC FRAGRANCE まとめとガイド

みなさんこんにちは。長南です。
先日、総合ディスカウントストアの「ドン・キホーテ」(PPIH)の、普段あまりチェックしていないフロア(ブランド品とか喜平ネックレスとかCBD食品扱っているようなところ)を久々に回っていたら「GENERIC FRAGRANCE」の名前で「低価格で販売する為に試行錯誤を重ねた結果、実現したハイブランドクオリティの香り」と銘打った製品が売られているのを(いまさら)発見しました。

2024年9月現在では12種類販売されています。香りだから仕方ないのですが、ざっくりしたキャッチコピー、パッケージや瓶に記載されたレシピ、さらには江頭2:50さんのYoutube「エガちゃんねる」コラボを使った訴求と、情報過多(そこがドンキっぽいのですが)な一方で参考にしたハイブランドの製品が伏せられています(そこは仕方ないか)。

1本2,200円でお値打ちではあるのですが、さすがに何がなんだかよくわからないということで、まとめを作ってみました。それなりに時間をかけて資料をまとめたので申し訳ありませんが、100円の有料記事にさせていただきたいと思います。


基本スペック

GENERIC FRAGRANCEはシリーズを通じてこんな共通仕様です。

  • 濃度はオードトワレ、スプレー付き

  • 50ml入り

  • 税込み2,200円

50mlで2,200円というのは確かに安いのですが、香水は量よりも質(香りが気にいるか)によるところが大きく、全部で12本あるので選ぶ基準を考えたいところです。

本当に「ジェネリック」なのか?

このGENERIC FRAGRANCEですが、参考・オマージュ元になったハイブランドの香水製品が存在するようです。

私はオカルト・魔女術的な側面から精油や香料についてはそれなりの知識を持っているのですが、さすがにハイブランド香水についてはそれほど詳しくありません(むしろレシピをパッケージや箱に記載しているのに興味を持ったクチです)。元ねたがわかるほどみんなはハイブランド香水の香りを知っているのだろうか、だとしたらみんなお金持ちなのでは? などと、ちょっとしたカルチャーショックを感じていました。

話は脱線しましたがハイブランド香水に詳しい方がGENERIC FRAGRANCEのオマージュ元の香水を調べてくださっていたりするのですが、レシピを比べるとある程度方向性は一致しているものの、レシピが異なっているようです。

「ジェネリック」という言い方で私達が馴染みがあるのは医薬品の世界で、こちらは一応同じ成分を使っているということになっていますが、GENERIC FRAGRANCEはあくまで「香りを似せた別物」であると思ったほうがよさそうです(このあたりの盛った表現もドンキらしいですね)。

香水についての基礎知識

ここで香水についての基本をおさらいしておきましょう。香水の専門サイトに書かれていることなので、すでに知っている方は読み飛ばしてもらってかまいません。

製品の濃度

香水は製品によって濃度が違うのですが、おおむね濃度が濃い順に以下のように分類・表記して売られています。

  • パルファム

  • オードパルファム

  • オードトワレ

  • オーデコロン

昭和の時代は日本ではオーデコロンが一般的だったように記憶していますが、最近はオードトワレの製品をよく見かけます。オードパルファムやパルファムは香りが強すぎるのかあまり見かけない印象です。

レシピ

香水はいくつかの香料を混ぜて(調香)商品を企画・開発するのですが、香料によって香りが立つ時間が異なります。比較的早く香りが立って飛んでしまうものを「トップ・ノート」、最後までずっと残るものを「ラスト・ノート」、その中間のものは「ミドル・ノート」と呼ばれています。

これらは香料そのものの性質でトップ・ノートのものをラスト・ノートとして引っ張るようなことはできません。香水はトップ・ノートが抜けた状態、ラスト・ノートだけが残っている状態と時間によって香りが変化するので、実は店頭のサンプルをかぐだけでは香水の実力を知ることはできません。

つけかた

香水のつけかたは、従来は太い血管が通っていて体温が維持されやすい手首や肘の内側につけるのがセオリーとされていましたが、実はこれは「時代遅れ」の付け方でスプレーがついていない古い時代の商品でコルクのフタの裏側などを使ってつけるやり方だとされています。

現在推奨されているのは、手の甲や髪など他の香りと混ざりにくく露出されているところにつけることです。衣類にというのもありますが、成分によって色落ちやシミなどのトラブルがないとも限らないので、目立たないところで事前にチェックする必要があります。

分類

香水にはおおまかな香りの傾向での分類があり、そのグループを参考に製品を選ぶことができます。分類は規格のようなもので決められているのではなく、あくまで傾向で「〇〇系」といった表現です。

この分類によって、おおまかに男性向け女性向けといった方向性も決まります。フローラル系やシトラス系は主に女性に、ウッディ系やレザー系は男性にマッチ、アロマ(ハーバル)系はユニセックスにマッチするといわれていますが、あくまで参考程度で気に入ったものを選ぶとよいのではないでしょうか。

またムスクやアンバーあたりはラスト・ノートとして幅広く使われたり、官能的な香りを演出したりするのに使われるので、性別とは別の観点での分類となります。

総評

ここまで、ドンキGENERIC FRAGRANCEの概要や香水の基本をおさらいしてきましたが、後に語る有料パートでの議論を踏まえてざっとGENERIC FRAGRANCEに手を出す価値があるシーン、逆にあまりおすすめできないパターンを紹介します。このような観点で選んでみてはいかがでしょうか。

GENERIC FRAGRANCEがマッチしそうな方

  • これまであまり香水をつけてこなかった方、これから足を踏み入れたいと思っている方

  • 香水専門ブランドやトップブランドの製品でお気に入りがない方

  • ブランドイメージよりも効果を優先させたい方。パッケージやビンはオシャレとはいえませんが、アトマイザーに詰め替えて持ち歩くなど工夫すると良いと思います

  • 店頭サンプルで気に入った香りのものを見つけられた方(トップ・ノートのみとはいえ、気に入らないものであれば購入する価値はないと思います)

GENERIC FRAGRANCEを敬遠したほうが良さそうな方

  • すでに香水専門ブランドやトップブランドの製品を使っている方

  • ブランドイメージやパッケージ、ビンのデザインなど、ルームアクセサリとしても活用したい方

  • ミドル・ノートやラスト・ノートへの香りの変化にもこだわりたい方

有料パートのコンテンツ

この記事の有料パートでは、ドンキGENERIC FRAGRANCEの各製品について、製品名・香調、甘さ・セクシー・爽やかさ・スパイシーの各項目、トップ・ノート、ミドル・ノート、ラスト・ノートのレシピをまとめたGoogleスプレットシートを共有したします。読み込み専用のアクセス権を設定しているので、必要に応じてコピーして使ってください(公式サイトの情報は各製品の情報が画像でまとめづらかったので個人的なメモとしても役立てています)。

また、スプレットシートには、それぞれの製品についてオマージュ元と思われる香水の名前、おすすめの性別を記載しています。そしてそれを踏まえて、シーンや目的別におすすめの商品を独断(魔女術的な観点も含んでいますが)で紹介したいと思います。

お近くのドンキのGENERIC FRAGRANCE売り場が気になっているという方におすすめです(ちょっとニッチかもしれませんが)

ここから先は

1,946字

¥ 100

もしお読みになって気に入ってくださったら、サポートいただければ励みになります!