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ロマン

SUPERBEAVERというバンドが好きだ。
彼らが守っている信念と、揺るぎないスタイルが本当に好きだ。

「ロマン」という曲が好きだ。

この曲は、アルバム「東京」に入っている曲だ。


歌詞

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

報われなかった? そもそも まだ終わりきっちゃいない
全てを伏線に 信じるからこそのロマンだ
派手じゃなくたって 思わず口元が緩むような
「頑張ってよかった」 あの感動こそ 生き様だ

幸せになってくれ 幸せになってくれ ずっと願わせてくれ
尊さを知った 青臭くたって
人と人が支え合いながら生きてる その様が好きだ

それぞれに頑張って それぞれに頑張って
それぞれに頑張って また会おう
それぞれに頑張って それぞれに頑張って
それぞれに頑張って また笑おう

一緒に頑張ろうは なんか違うと ずっと思っている
親愛なるあなたへ 心を込めて 頑張れ

帰り道にどんな歌があったら
旅立ちの日にどんな歌があったら
落ち込む部屋にどんな歌があったら
台所にどんな歌があったら
再会の夜にどんな歌があったら
送り出す日にどんな歌があったら
ともに歌える日にどんな歌があったら
考えたら結局こんな歌だった

幸せになってくれ 幸せになってくれ ずっと願わせてくれ
捨てたふりをして 捨てられなかった
青臭くて 何より輝いてしまう ロマンを信じたい

それぞれに頑張って それぞれに頑張って
それぞれに頑張って また会おう
それぞれに頑張って それぞれに頑張って
それぞれに頑張って また笑おう

報われろ 報われろ 報われろ 報われろ 報われろ
うまくいけ うまくいけ うまくいかないときも伏線にして
それぞれに頑張って それぞれに頑張って
それぞれに頑張って また笑おう

一緒に頑張ろうは なんか違うと ずっと思っている
親愛なるあなたへ 

心を込めて 

頑張れ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


もう、なんか本当に素晴らしい歌詞。
この曲を聴くたびに心が温まり底からやる気が出てくる。

私が好きな歌詞はこの部分

一緒に頑張ろうはなんか違うとずっと思っている

親愛なるあなたへ 心を込めて
頑張れ

SUPERBEAVER 『ロマン』より

 この歌詞を聴くと受験を思い出す。
 マイペースな私が入った中学は、みんなハイレベルで平均点が頭がおかしいくらい高い学校だった。
 周りのクラスメートも私よりもずっとレベルが高く、テストがある度に「あぁ今回も平均以下か」と劣等感を感じていた。
 そんな人たちに囲まれながら3年生になり、受験の年になった。
 私はいきたい高校に行くために勉強を本気でかかろうと気合を入れる時期だった。
 でもいくら頑張っても報われない結果、周りよりも低い結果になってしまう。
 また、10月くらいまで受験のための塾に通っていなかったので、それが原因なのかなと環境のせいにもしてしまったことがあった。
 それが違うとわかったのは塾に入塾してからのことだった。
 僕はでかい予備校というわけでもない、1人で講師をやっている塾に入った。
 そこに入った理由は一つ、同じクラスにいた私にとって大切なNさんが、そこにいたからである。
 Nさんは頭脳明晰という言葉が当てはまるくらい学年トップの成績だった。(そんな人を輩出しているこの塾なら僕も…という穢いことを思いついたのはその後のことだった)
 そして彼女とは好きなものや楽しいと思うことに気が合う。また、素直な性格が目に見えてわかるくらい、いい人だ。それゆえに大好きだったし、大切にしたいと思える存在だった。
 そんな Nさんと勉強している時間が幸せだった。

 その時に、先ほどの違うと思った答えがわかった。
 Nさんが頭が良かったのは才能でも環境でもなく、自分自身で頑張っている努力の量が人一倍違ったということに気づいた。
 人と比べることをせず自分と向き合って一歩一歩進んでいる彼女が素敵だった。

 人と競い合ったり比較をすることで自分自身を高められるかもしれないが、その差が開いたりすることで優れているあの人と劣っている自分に引け目を感じ、高められなくなってしまう。

 逆にあの人よりも優れていると優越感に浸っているとそこでしか価値が見えなくなり他の世界を見なくなってしまう。

 受験はそうではなく「いかに自分自身と向き合ったか」ということが大事になるのである。ということに気がついた。
 気づかせてくれたNさん、ありがとう。

 「一緒に頑張ろうはなんか違うとずっと思っている」という歌詞はそんな「それぞれに頑張る」自分自身と向き合っていくということこそ、成功への第一歩であるという意味があるのかなと自分なりに思う。
 そこからは地に足をつけて一歩一歩進みながら勉強に励んだ。
 今、こうして高校生でいられるのはあの時の自分が頑張ったからだ。
 「ロマン」を聴くとそんな受験の思い出をよみがえらせます。

 これを読んでくれたあなたへ
 心を込めて
 がんばれ   

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