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出産祝い特化のフルーツギフトブランド「蝶結び」をつくった理由

はじめまして。フルーツで贈る出産祝い「蝶結び」を運営する、株式会社レトロスペクト代表の杉下峻吾(しゅんご)と申します。

会社設立とギフトブランド立ち上げに伴いまして、当社の成り立ちと「蝶結び」のご紹介をさせていただきたいと思います。

会社役員だった私が、なぜ起業を決意したのか

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まずはじめに、私の自己紹介をさせてください。

前職は、京都の老舗フルーツギフト店「特選中澤」。大正時代に創業し三代に渡り続いた老舗です。大丸京都店に店舗を構え、そこに8年間勤務しました。

2020年2月、新型コロナウィルスが全世界に猛威をふるいはじめました。収束の一途をたどっている気配を感じることはなく、いまだ日本経済界にも大打撃を与えています。

思い返せば、3月に外出自粛が要請され、4月に政府より出された緊急事態宣言。普段は観光客でにぎわう京都の風景は、ほぼ人のいないひっそりとした街並みになり、まるでこどもの頃に過ごした京都が戻ってきたような、不思議な心地でした。

しかし、勤めていた「特選中澤」は、新型コロナウィルスの感染拡大防止、いや、何よりもお客様の安全を守るために、今まで通りの営業を続けることができなくなりました。この影響やもろもろの諸事情も含めて、大正から続いた「特選中澤」は代表の判断により廃業に至りました。

長引く休業の間、「これからどうなるのだろう」という不安を持ちつつ、覚悟はしていたつもりでした。いざとなると動揺を抑えきれない自分がいました。

「妻と3歳の息子がいる、何とかしなければ」と思っていた矢先、当時妊娠8ヶ月の大きなおなかを抱えた妻がこう言ってくれました。

せっかくフルーツとギフトの知識がいっぱいあるんやん。
それで何かやればええんちゃう?

実は、会社役員として私が「特選中澤」の事業を継承する可能性があることは、妻に伝えてきましたし、長い間話し合ってきました。

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しかし、サラリーマン家庭で育った妻としては、私に理解を示してくれているとは言え、かなりの葛藤があったはずです。廃業のこのタイミングで再就職の可能性はほぼゼロだろうと、腹をくくった妻から発された力強いひとことでした。

妻は、私に確かなひとすじの光を与えてくれました。奇しくも、未来がどうなっていくかなど誰にもわからない、コロナの時代がはじまったばかり。不安はさらに膨らんでいるだろうに、妻は私の挑戦に賭けてくれたのです。

この体験を通じて、改めて家族を守り、応援し、支えてくれる女性の強さをひしひしと感じました。

「妻のように、家族を支える女性はたくさんいる。特に、出産という大仕事を終えてすぐ育児がはじまる産後ママにこそ、高級フルーツを通じて心身をいたわり、リラックスしてもらいたい。」

こんな思いがあふれてきました。そして、この気持ちを事業のひとつとしてスタートすればいいのではと決め、起業に至ったのは自然な流れでした。

そして、会社は「株式会社レトロスペクト」と名づけました。英語で「回想、回顧」といった意味があります。個人的には「ご縁や過去と未来を結び、繋ぐような事業を創出して、社会に貢献していく」といった思いを込めています。

フルーツギフト事業を、オンラインで

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コロナの時代は、オンラインが主流です。そこで、老舗フルーツギフト店での8年間の経験を活かし、ECサイトによる新規事業の立ち上げを決意しました。

私の中ではあくまで、ショップ形態がリアルからオンラインに移行した、というだけです。お客様との心の通ったやりとりは、これまでと変わることはありません。

しかし、ECサイト(プラットフォームは、shopify)を準備する途上、リアルで行っていた密なコミュニケーションをオンラインで補うには、多くのハードルがあるのだとわかりました。

とはいえ、ギフトという商材を取り扱う以上、コミュニケーションを大切にしたいことは譲れない部分です。だからこそ、2020年9月25日オープンに向けて、ひとつひとつ課題をクリアしていっています。

「蝶結び -chomusubi-」は、出産祝いに特化したフルーツギフトブランド

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高級フルーツを、おめでたいシーン特に出産祝いに使ってもらいたいという意味を込めて、「蝶結び-chomusubi-」は、ママのための出産祝いに特化することにしました。

出産祝ギフトにおけるフルーツのポジションは、“もらってうれしい生鮮品”であるものの、

・日持ちしない
・食べ物は好みがある
・ベビー用品を選んだほうがいい


といった理由で、多くの場合はじめから選択肢に入りません。

しかし、おめでたい事実でありながらお産後すぐにはじまる産後ママの現状は

・はじめての赤ちゃんのお世話は、うれしい反面とても不安
・免疫力が落ちている
・社会から取り残された感が膨らむ
・不慣れな育児とキャリアを重ねてきた自分とのギャップにショック


といった、あまり表に出ることのない繊細な心の揺らぎが起こりやすいです。

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そこで、出産という大きな仕事を終えた産後ママに、「高級フルーツで束の間の贅沢を味わってほしい」「フルーツで喜んでもらえることを知ってほしい」という思いから、あえて出産祝いに特化することにしました。

・育児に役に立つものではなく、産後直後のママの体をいたわる
・張りつめた体・メンタルをゆるませる手助けをする
・京都フルーツギフト店からの高級感を出しつつ
 「おめでとう×おつかれさま×ほっこり」を伝える


この3点に軸を置き、サイトやギフトのデザインを進めました。

また、ラッピングについては、「ナチュラル」「上品なかわいさ」「やわらかさ」のキーワードでイメージをふくらませ、出産祝いらしさを全面に出しました。

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6月から準備を進めてきた「蝶結び-chomusubi」は、いよいよ9月25日(金)お昼12:00にサイトオープンします。

うまれたばかりのギフトブランドにつき、認知度はゼロです。読んでいただいたみなさまに応援していただけると幸いです。そして、ずっと愛していただけるブランドになるよう、初心を忘れることなく地道に活動を続けてまいります。

最後に、出産をお祝いする方々やママたちに、「おめでとう」の気持ちを伝えるお手伝いができることを、今から心待ちにしています。

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フルーツで贈る出産祝い「蝶結び-chomusubi-」

ECサイト、2020年9月25日(金)12:00新規オープン

※公式Instagram:https://www.instagram.com/fruit_chomusubi/

※公式Twitter:https://twitter.com/Fruit_Chomusubi/

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