タイ徒然日記 〜散歩⑪王室御座船 Royal Barge
2024年 10月 27日
今日は、王室御座船パレード、当日です。
朝からTVやSNSでもパレードの準備をする海軍の様子が流れています。
今回のパレードは、2019年のワチラロンコン王の戴冠式を記念して行われてから、5年ぶりの王室御座船パレードとなります。
今年、7月28日の誕生日に72歳を迎えられた祝賀行事の一環で行なわれるパレードだそうです。
御座船の第1回目の公開練習は、7月28日の王様の誕生日に海軍の施設内で行われました。
この時は、本格的な練習というより、船の試運転という感じで短時間でしたが、たくさんの人が見に訪れていました。
7月28日から約3ヶ月、( 実際は、もっと前からですが ) 海軍はパレードの準備をしてきたんですね。
この期間、タイはちょうど雨期にあたり、突然の豪雨か、降らなければそれはそれでめちゃ暑いか…どちらになっても面倒くさい大変な季節。その中で船を漕ぐ練習は本当に大変だったと思います。
毎週チャオプラヤー川で公開練習をしていたので、何度か見学へ行ってきました。タマサート大学の食堂からも見ることが出来るので、学食を食べながら見ました。
まだ最初の頃は、オールの向きや高さ、タイミングがバラバラで、上官に直される姿が見られました。そこから繰り返し矯正されて、今日に至ります。
時間が少し遡りますが、
練習とは別で、船を博物館から海軍敷地内に運んで来た船の公開初日が 7 月 7 日にありました。
御座船パレードで使用される国王専用のスパンナホン号を含め、8隻の王室御座船は、普段は王室御座船博物館に展示されています。
事前に海軍のLINEへ予約が必要ですが、私が行った時は、特にIDチェックや荷物検査もなくスルッと入れてもらえました。
船の公開初日だったので、TV局やカメラマン、各種メディアなどが取材に来ていました。
この日は、船をロープで固定して、数分間船を漕ぐ姿を見せてくれました。
タイの国民の中には、「軍は何のためにいるの？」というような事を言う人もいますが、私は、彼らの仕事は必要だし、彼らの仕事は本当に立派だと思っています。基本的にはタイも戦争を戦うための軍ではありません。国民を助けるためにいます。洪水での救援救助もそうですが、このようなタイの伝統的な儀式を引き継ぎ、残していけるのは、彼らの力が大きいと感じました。
ラマ5世時代の御座船パレード
午後からの御座船パレードに先立ち、今朝、海軍敷地内では伝統的な祝福式典が行われました。
私は、タイの魅力の1つは「新しい」と「古い」の混在しているところだと思っています。ガソリンや電気で船が走る時代に、多くの兵士の手漕ぎで、伝統的な衣装、伝統的な儀式を行うタイが、とても素敵な国だなと思います。
このパレードは、ラマ8世橋からワット・アルンまでの約 1.2 km を、52隻の御座船、 2,200人の漕手で行なわれます。
多くの国民や外国人にパレードが見る事が出来るようにチャオプラヤー川沿いに 14 の鑑賞ポイントが用意されています。
多くの鑑賞ポイントが用意されていますが、やはり当日はTVで観る方が落ち着いて良く見れます。
実際自分の目で観る感動には勝てませんが、
家の近くのバンコク都庁舎の広場に、大きなモニターが数日前から設置されてることに気付いていたので、今日は広場のモニターで見ようと決めました。
大きなモニターで観ると、TVと違って迫力があるんですが、日陰もなく地面に直座りだったので、おしりが熱かったです。
15:10頃スパンナホンが王様を乗せ、ラマ8世橋を出発しました。やはりドレスリハーサルの時と比べると、中継カメラが近くから船の様子や上から見た全体像などを映してくれるので、当日はTVで観る方が発見があって楽しいです。
巨大モニターも迫力があって見応えがあるのですが、写真や動画に撮るとこのようなイマイチな結果になるので、やはりエアコンの効いた涼しい部屋で、冷たい飲み物でも飲みながらTVで観るのが1番だな、と思いました。
※頑張ってモニターの映像を撮りましたが、日差しの影響で全部白っぽい画像になりました。
約1時間掛けてラマ8世橋からワット・アルンに到着です。この後、王様はワット・アルンでタンブンをされます。
事故もなく、天気にも恵まれた中、無事にパレードは終了しました。
この貴重なタイミングにタイにいれたことを感謝します。
最後に。
いつも可愛いんですが、今日もとても可愛いスティダー王妃でした。
追記
YouTubeで見れるみたいなので、興味のある方は是非、見てみて下さい。長いですが…。
YouTube : Thai PBS
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