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ボン・クレーと算数ドリル

多謝。

ボン・クレー

ジャンププラスの『ワンピース』91巻無料をきっかけに昔の『ワンピース』を読んでいる。Mr.2ボン・クレーというキャラが登場するが、これが今風に言えばトランスジェンダーのキャラクター。

20年近く前の作品だから当たり前なんだけど、作中の人物がものすごく自然に「オカマ」という単語を使うので、なんだかびっくりしてしまう。今だったらこれはダメなわけだ。「オカマ拳法」が「トランス拳法」とかになるんだろう。アニメ版は「バレエ拳法」になったことがあったんだっけ。知らんけど。

昔の作品を参照して昭和的価値観に物申されているのは今まで何度も見てきたけど、自分が子供の頃に多少は読んでいた、しかも「ワンピース」で、こういう表現の移り変わりを実感することになるとは思わなかった。これはつまり、今の世の中では平成的価値観が物申される時代になったということだ。平成生まれとして危機感を感じてしまった。

ボン・クレー、すごく魅力的なキャラなんだけど、今の時代に再登場はさせにくいとかもあるんだろうなあ、とか。長年続く作品は大変だ。20年前大丈夫だったそれが、今やアウトなものになってしまうから。

でもコミックにパッチは当てられないわけだから、「オカマ」は「オカマ」として残り続ける。インターネット世界で情報を更新し続けるのは今や当然のことだけど、こういうパッチの当たらない世界も当時を振り返るには貴重だなと痛感した。2022年の今日の当時の表現を振り返ったことで、僕の身もこうして引きしまったわけだし。

物理的にアップデートできない媒体の貴重さは確かにある。エラッタできない紙のカードゲームのアンバランスさとか。AC北斗の拳とか。

『VALORANT』は算数ドリルである

『VALORANT』は成長が実感しやすくて楽しいというのがここ一週間集中的に『VALORANT』をプレイしていて感じたことで、これはどういうことか考えると、状況の再現性が高いのだということに気づいた。

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