言語学と土塀
言語学バーリ・トゥード
読んだ。
この本を読むきっかけは少し面白い。今年の確定申告の際にめちゃくちゃお世話になった、というか「お世話になった」という言葉で表すには不適当なほど面倒を見て頂いた、お世話になった度合いをカードゲームで表すと2コス8/8で3ドローくらいの総務の人がいるんだけれど、その人との会話の中で「実は昔言語学を研究していた」という話があり。
そこで聞いたのが「TOPANGAファンの言語学者の先生がいる」って話だった。その時は「そういう奇特な人もいるんだなあ」くらいで気にも留めなかったんだけれど、ある時自分のフォロワー一覧見ていたら、条件にめちゃくちゃ条件に合致する先生を発見してしまった。「TOPANGAが好きな言語学者の人、世界に一人くらいしかいなさそうだし絶対この人じゃん……『新潮』に『格ゲー沼にハマる』を寄稿してるのかなり圧あるし、石井プロが既にフォローしてるし……なんなんだよ……」ってなって、面白くなってそのままAmazonのページを開いて、一番上にあった著書を買った。
面白かった。何より読みやすい。過去の助動詞「た」について300ページくらいで語られたらどうしようかと思ったけど、そんなことはなかった。言語学の本というよりは、「言語学者の人が書いた面白ブログ」という表現がしっくりくる。
言語学的な内容の面白さもさることながら、凄く共感を覚えたのがたびたび出てくる「自分は言語学者としてアウトな方」という表現だった。川添先生がどうかはともかく、僕自身「プロゲーマーとしてかなりアウトな方」な自覚があり、この表現を見て「そうなんですよね~~~」と新幹線の中でビールを飲みながら強く頷いた。
知らない人に立場を明かす時に本当にしぶしぶ「プロ……ゲーマーです」と言うし、一方で現役かつ身近で競技的に取り組む人の前で「最近何やってるんですか?」と聞かれたら「寝てます」と言うし、周りからはゲームで遊ぶたびに「プロゲーマーに初心者狩りされたわ~~~」とか「プロゲーマーに勝ったわ~~~」みたいなことを言われっぱなしなので、この言葉が持つ謙遜以上の意味にすごく共感してしまった。
極めつけは好きな棋士「木村一基」。終わった。さすがに最強カード。投了もやむなし。参りました。
土塀
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