地元で起業日記 No,18 国産材を使う難しさ(何で国産材なの?っと言われる)
第三章 副業と私
~起業準備から稼げるようになるまで~
僕は現在38歳で奥様と4歳の息子の3人家族。これから不確実な時代の中でも自分の力で稼げるようになりたいと地元で起業を目指している。起業準備中の今、なぜ僕がサラリーマンを辞めて地元で起業を目指したのかを過去を振り返りながら書いておこうと思う。そして起業前のリアルな試行錯誤を2週間毎に更新して、稼げるようになるまでの出来事や様子を書き留めておこうと思う。いつか僕と同じ様に自分の力で人生を歩もうとしている人に、少しでものお役立てば嬉しいと思う。早く稼げるようにならなければという焦りは勿論あるけれど、方向性を間違わない為に自分のrootsと向き合う事も大切。まず1年間を目標に更新していきます。 2023年7月8日スタート。
目次
■第一章 商売家系と僕
1,母の手伝いから
2,遊び場だった製材工場
3,配達と地域の繋がり
4,恩師との出会い
5,木の自由研究
6,おじちゃんおばちゃんが誇らしげに見えた
7,身近にいる素敵な人に磨かれた美意識
■第二章 営業と俺
8,大学を卒業して営業会社に
9,「ダイレクトセールス」ってこういう事なんだ(会えなきゃ始まらない)
10,反響案件はいりません!
11,24時間いつでも電話して良い上司
12,尊敬する社長との出会い
13,営業成績が上がる一方で
14,愚か者のメンタルダウン
■第三章 副業と私
15,社会との繋がりをもう一度
16,「自分通知表」を書いて再就職
17,住宅業界で感じた違和感
18,国産材を使う難しさ(何で国産材なの?っと言われる)
19,副業を始める(比企起業大学に入学)
20,こりゃダメだ!!木材業界の希薄な関係性
21, 副業で学んだ事(大きなメリットと少しのデメリット)
(第四章 起業 )
【18, 国産材を使う難しさ(何で国産材なの?っと言われる)】
建築現場で日本の木が使われない事に違和感を感じた私は、出来る事から調べてみる事にした。
まずは仕入先の問屋に電話して国産材は無いのか聞いてみた。建築商材全般を扱う問屋は「国産材は殆ど扱ってないんです。用意できますけど時間がかかります」っと回答。材木屋は、「国産材は今ほとんどつかわないですよ。ホワイトウッドなどの外材なら直ぐに持っていけますけど。」「今ハウスメーカーや工務店の新築は外材ばかりですよっとの回答。」それでも現場で使いたいと粘ると、「何で国産材なんですか?施主さんの希望ですか?」っと言われてしまった。当然需要が無ければ在庫はしない。しかし木材専門の材木屋ですらこの状況には驚いた。まずは見積が欲しいと伝えると、用意が無いためか数日後に手書きの見積が送られてきた。つまり流通がほぼ無い状況なのだ。取引先の問屋は数社あったがどこも、国産材は時間がかかると同じような回答だった。
現場でいつも頼りにしていた6人の大工にも聞いてみた。うち3人は30代、3人は60歳以上。残念ながら30代の大工は国産材と外材を意識した事があまり無い様子だった。大工を始めた頃から既に外材が普及し、当たり前のように現場に送られて来る。建築の構法も木を意識せずに済むものに変わっているので、国産材と外材の違いなど気にしていない様子だった。年配大工の内2人は、昔は国産材を使っていたけれど最近は使っていない。国産材は捻じれが多くて使いずらいけれど、外材は狂いが少なくて扱いやすいと言っていた。唯一、ねじりハチマキの渥美大工だけ「日本の木の方が良いに決まっているだろ。こんな見えるところに良い木を使わなくて良いのか?と言ってくれた。その後こう付け加えた。「杉、桧を使うんだったら良いやつを持って来いよ!」このプライドがたまらなく嬉しかった。しかし毎日木を使っている大工ですら、日本の木を良いと思っている人が少ないのには寂しさを感じた。
分かったことは、日本の木を使おうとするのは少数派・・・。
問屋が扱わず、現場の大工も国産材は扱い難いという。言ってしまえば国産材は現場から嫌われている。この現実は厳しいなと思った。
営業中車を走らせながらはるか遠くに見える地元の山を見ながら、今地元の山はどうなっているのだろうと考えた。住宅リフォームの仕事を始めて7年が経っていた。
【現在の2週間の取組】
・地元のヒノキを新築の柱に製材をしている。雪で丸太回収が遅れて間に合わないので焦る!ヒーヒー汗
・無人薪の補充とSNSアップ。今月からやり方を変えて月初に行う事にした。
・地元にオープンした仲間のキャンプ場、トイレ小屋打合せが進んでいる。
・比企起業大学総長関根さんから、看板の見積依頼を頂く。
・地元新聞店の看板を、起業仲間から注文頂く。
・木工仲間と看板製作の打合せをした。
地元の方々にお声掛け頂き、少しづつ地域の山の木を使う取組が出来てきている。感謝を忘れずに取組を続けていこう。
次回は3月30日にNo,19,副業を始める(比企起業大学に入学)を更新します。