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100均のアクリル絵具って使えるの?画材メーカーとの違いは?

こんにちは。chokottto美術部です。
今回は100均のアクリル絵具についてとりあげてみました。今は100均にも数多くの絵具が並んでいます。本格的な絵具と何が違うのだろうと思った方も多いのではないでしょうか。そんな方へ向けて、100均と画材メーカーのアクリル絵具の違いと私なりの(あくまで私の見解です)活用法をお伝えしようと思います。


アクリル絵具は顔料と展色材でできている

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アクリル絵具は顔料(色の元)と展色材(別名バインダー)でできています。厳密には安定させたり、商品として保存する為他の成分も入っています。

展色材というのは顔料(色の粉)を固定する糊のような役目があります。

アクリル絵具の展色材はアクリルエマルションというものです。水彩絵具はアラビアゴムメディウムが展色材になっています。つまりどの展色材を使うかで絵具の種類が決まります。昔は絵具も画家たちの工房で手作りされていました。日本画は今でもそうですね。

絵具の金額の差は顔料の差

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画材メーカーの販売しているアクリル絵具は安くても100均の倍以上、色によっては数倍の価格です。発色の良い絵具となると、宝石になるような鉱石から作られるものもあります。

高価な絵具で有名なのはフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」の青いターバンに使われたウルトラマリンブルーの色ではないでしょうか。”フェルメール・ブルー”と言われたりもします。天然のウルトラマリンブルーの顔料は宝石のラピスラズリです。

100均のアクリル絵具の品質は金額に見合ったもの

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100均で売っている絵具の詳細はわからない為ハッキリ断言することはできないのですが、絵具を安く作るにはいくつか方法があります。

①高価な顔料の場合、化学合成の顔料を使い価格を下げています。「ヒュー(Hue)」や「チント(Tint)」と書いてあるものがそうです。毒性のある顔料も安全性の面から化学合成の顔料を使い作られてるものもあります。
②顔料を減らし、展色剤を増やす。
③体質顔料(炭酸カルシウムなど)を染料で染めて顔料のかわりにする。などで価格を下げる事はできるのです。

体質顔料自体は画材メーカーの絵具にも使用されていますが、染料は紫外線に弱く色褪せます。また、分量が多すぎると安定しなかったり、もろくなったりと使いにくい原因にもなってしまいます。

画材メーカーの絵具は顔料の品質、発色、耐光性、長期保存はできるのか等、多くの条件をクリアしているのである程度信頼できるのではないでしょうか。

海外メーカーの絵具、国内メーカーの絵具で価格の違いもありますが、基本的には安く作られたものには安い理由があると思っておくのがいいでしょう。

100均のアクリル絵具のメリット・デメリット

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ダイソーとホルベインのアクリル絵具で試してみました。絵具をチューブからだして筆でのばしてみると、ダイソーのは少し粘着が緩く感じましたが不便はないと思います。単色使用での発色はきれいですが黄色が少しオレンジがかったような色だったので、黄色と青を混ぜた時にサップグリーン(※左の上から4つ目の色。)のような色になりました。

メリット
安いというのは最大のメリット。遊びで使うには充分に楽しめます。
デメリット
耐光性、耐久性など作品を残す目的には注意が必要。画材メーカーに比べ色数が少なく混色した際の色がくすみがち。

目的で使い分ける

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個人的な考えですが、本格的に絵を描きたい方は画材メーカーの絵具をお勧めします。品質が安定していること、販売されている色数も多く、混色もしやすいです。ですが、遊びで使ったり、描いた絵をデジタル保存するならば色褪せや剥離を気にすることはありません。絵具の事を知って工夫して使うといいと思います。

まとめ

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100均のアクリル絵具に限らずですが、安くで販売されているものには、安い理由があります。ただ、それ自体が悪い事ではありません。ちょっと試しに使ってみようかな…という方には本格的なアクリル絵具は高価なものです。どんな使い方をしたいのか、本格的に描いて作品を残したいのか、ちょっと遊んでみたいだけなのかで使い分けるといいと思います。

以上、私が感じたことでした。最後まで読んでいただきありがとうございます。また次回もよろしくお願いします。

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