梅

「声」という側面から会見を見てみると。

今日、2019年4月1日。新たな元号が発表になりました。
「令和」響きの良い言葉だと思います。
平成や大正に比べると、母音がしっかり出しやすい元号でもあるので、心配なことも少しありますが、平成のこの30年よりも、しっかり地に足がついた時代になるような予感がします。

今日は第2回目の話し方講座をしようと思っていました。
タイトルは「あなたの声は誰のために?」というタイトルを考えていたのです。「相手に届く声とはどういうものか」というお話です。
先ず、声の出し方には大きくわけて4つのパターンがあります。
1つ目は「独り言/独白型」といった時に私たちが使う、回りには聞こえないような声、もしくは自分にだけ聞こえていれば良いような時に出す声です。
2つ目は「ファーストフード型」声は大きいけれど、誰に向かって声を出しているのか分からない、分散型の声の出し方です。
3つ目は「自己優越型」相手に話しているというよりは、自分の声に酔っているような、必ず語尾が自分の方へ戻る響きを重視した声です。
そして4つ目が「キャッチボール型」相手に興味を持ち、相手と自分との距離感をはかり、声の大きさを調節し、相手にしっかりと届けられる声の出し方です。

こうして列挙すると、どの声の出し方が相手に届き、相手と会話が成り立つのか、ということが良く分かって頂けると思います。
勘違いされやすいのですが、大勢の前で話すから大きい声を出さなくてはいけない。というのは間違った考えです。
目の前に大勢の人がいても、聞いているのは一人一人。
たった一人の人に伝わる話し方が出来れば、大勢の方にも伝わるのです。
そして、言葉の終わり、語尾は決して飲み込まないことが大切です。

声の出し方という側面から人を拝見すると、声の出し方は生き方そのものと言っても過言ではなく、その方の生き癖がそのまま、現れます。
残念ですが、声は嘘をつくことが出来ません。

今日、元号の発表を聞いていて、菅官房長官と安倍首相の声の出し方があまりに違うことに驚きました。
上の4つの型に合わせて、お二人の声の出し方、語尾に注意をしながらようく聞いてみてください。


さぁ。ご自身が話しかけられているような気持ちになったのは、どちらの会見だったでしょう?
今日は滑舌については割愛しています。特に菅さんはとても緊張されているのが伝わってくるようでしたので、そこは目をつぶって頂けたらと思います。
今日はお二人の会見で「声」の出し方に着目したものでしたが、この他にも、単語の「音」の出し方という側面にもコツがあります。
今日の会見のお二人の日本語の「音」を解析すると、残念ながら、世界を牽引するには惜しいところが沢山あるのが現状です。
オバマ元大統領とトランプ大統領の何が違うのか、ヒットラーの全盛期と衰退期では何が違うのか。そんなことも今後お話していく機会があればと思っています。


今日の、会見。私は各局のアナウンサーやキャスターの皆さんの声を聞きながら楽しませて頂きました。
「令和」という時代がこれからどんな時代になるのか、その時代をどんな人に任せていくのか、そして一人一人がどんな生き方をしていくのか。
その一端を「声」からアプローチして、お話をさせて頂けると面白いなぁと思っています。

今日も最後までお付き合い頂きありがとうございました。
また明日、同じ場所で。


choko

サポートして頂きましたら、甘いものなど食べに行かせて頂きます✨😌✨