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「10歳の頃「将来なりたい職業は?」と先生に聞かれ「天文学者かSF作家」と答えたN少年。」

そんなN少年が今どんな大人になっているかというと、パズル作家でそしてわたしの友人の父親である。

というわけで、本日は友人のパパ上の本をダイマします。
パズル好きは買うのだ。

西尾徹也著 『パズルマスター西尾徹也のザ・パズル』(世界文化社、2023)

授業中にこそこそ解いた数独、初めて買ってもらったゲームボーイで遊んだイラロジ、そのほか見たことあるものも見たことないものも、いろんなパズルがどどんと305問ですって。
この本、何箇所かの本屋で探して「取り寄せです」といわれてしょんもりしていたのですが、やっぱり丸善にはあった。
丸善とかジュンク堂はやはり信頼できる。

そして本棚をみてびびったのが本の厚さ。
普通のパズル系の書籍というか、あれみたいに薄いのかと思ったらその辺の単行本より分厚い。
やる気がみなぎっていてとてもよい。

西尾さんは、お絵描きロジックの生みの親で、ナンプレ(数独)を国民的パズルに育て、ほかにもいろんなパズルを作ったり発展させたりしているそう。
実際、書店のパズルのコーナーに行くと、西尾さんの名前が載った本がたくさんある。
そして西尾さんのお名前すら知らなかったわたしは、まったくパズルと関係のないところで彼の娘と友人になり、仲間内でパズルが流行り、久しぶりにパズルにハマり…… という大学生活を送った。

そんでもって今回のこの本のイラストは、別の友人が書いている。
友人の父と友人の本。
これをドヤらずいつドヤる。
わたしの功績はミリもないけれど、とにかく友人知人が大活躍しているのなら、バンバン宣伝しなければなるまい。

今回久しぶりに鉛筆と消しゴムを使ってパズルを解くにあたって、まず鉛筆を持っていないことに気がついた。
芯の細いシャーペンは、ナンプレはともかくイラロジに向かないことがわかった。
そして消しゴムも持っていなかった。
新しく消しゴムを買った。
紙の上にさりさりとシャーペンを滑らすのは楽しかった。

そして自分は数字系のパズルは得意だけど、言葉系(というかクロスワード系の知識必要系)にはとことん弱いことがわかった。
カンだけで生きておりますな。
知ってた。

パズルっておもしろいなあと改めて思った。
解けそうなパズルに挑戦して撃沈するのも、久しぶりにやる気が出て楽しかった。
だってパズルは解けなくても、一旦消してやり直せばいいんだもの。
カンだけじゃ進めないからきっちり論理的に進めないといけないのも好き。
それでちゃんと答えが出るから、またやりたくなる。

パズルって、息抜きにやるものだけど、息抜きに本気になれるのはすごくいいことだと思う。
本気で息抜きしないと、別の本気に移れない気がするから。

そんなわけで、かつてパズラー少年少女だったみなさん、初めてパズルに触れるみなさん、とりあえずこの本を買ってくれ。
世の中にはまだまだ知らない娯楽がある、ということを、よくよく表している1冊だなと思います。

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