川越街道まっしぐら【カミーノへ行こう:準備編その2】
前回の国道1号線につづいて、今度は川越街道を歩いてみた。
理由としては、
・川越街道が徒歩圏内をはしっているため、早朝スタートが可能。
・「川越」という明確なゴールがある。
の2点。
早速行ってみよう。
今回の持ち物
前回から寝袋が追加され、足元はトレッキング用の靴にグレードアップ、そしてストックがアイテムとして追加された。
水1本を持った状態で軽量。
なぜか前回よりも軽く、5.45キロしかない(前回は6キロ程度)。
水500ml分がないとはいえ、寝袋400gとあとちょっと細々追加されてるんだけどな?
なんで???
となりながら、とりあえず出発。
川越街道と国道1号線
国道1号線は、都心をつっきったのちに郊外〜田舎へ向かうわけだが、川越街道は(都会部分をすっ飛ばしてのスタートのため)いきなり郊外である。
というか、あるいてみて自宅から15分程度で”郊外”の様相が見えてくることに軽くショックを受ける。
我が家、やはり田舎だったか(都内だけど)。
そう思って歩き始めたのだが、だんだんと「おや?」という感じになってきた。
これはなんか、国道1号線とは違うぞ、と。
結構人が住んでる系郊外
川越街道、わりと地下鉄の上を走っている。
日本橋を出発地とした川越街道は、文字通り川越と日本橋を繋ぐ街道なわけだが、古い街道なので転々と「宿場町」がある。
おそらくその名残で、かつて宿場町だったところが、そのまま地下鉄の駅になっている。
一瞬「田舎はいったな」と思っても、すぐに小規模な商店街、スーパーやドラストのの塊などが現れ、そうするとそこには地下鉄の入り口がある。
なるほど、これが宿場町のしっかりした街道。
そのため、1時間くらい歩いても平気で地下鉄の駅がある。
通勤通学の人たちが歩いている。
しばらくそんな道を歩き続けた。
突然くる荒廃
そして川越街道の様相が変わるのは、そんな宿場町を抜けたあたりである。
いきなり荒廃してんな。
寂れた団地と、団地のしたのシャッター街に哀愁を感じる。
国道1号線の周辺にあった「郊外」は、なんもないところにドカンドカンと箱を置きましたよ、という郊外感なのだが、川越街道の「郊外」感は「さびれてんな……」になる。
興味深い。
そんなこんなで越境
ようこそ埼玉へ。
関所を超えてしまった。
手形なしで東京都に帰って来れるだろうか。
さすがに埼玉に入ると、また土地の様子が変わってくる。
なんだか、また普通に「生活圏の郊外」感にもどってきた。
東京の端より、埼玉の端のほうが生活感があるとは、こはそもいかに。
それはそれとして、やっぱり郊外になると休憩所がない。
コンビニめっちゃ少ない(国道1号線よりはまし)。
あとわかりやすく「ここ」というポイントがないため、なかなかペースが掴めない。
侮りがたし、川越街道。
で…… でたな……!
陸橋めーーー!!
と思ったら、川越街道を渡るための陸橋だった。
結局、川越街道を歩くうちにかなりの数の陸橋に出会ったけれど、すべて「川越街道を渡るため」の陸橋だったのが趣深い。
唯一の陸橋は、最後川越駅周辺の線路と道路がどっちゃんこする六叉路くらいの交差点だけだった。
川越街道無双じゃん。
川越まであと19キロ。
出発から2時間半。
再び荒廃
見てくれよこの歩道。
めっちゃきれいじゃん?
さらに1時間ほどあるいたところで、こういう道が多発し始めた。
歩道はある。
ガードレールはある。
でもアスファルトがボコボコしている。
両側の草花がやたら元気。
そのため歩きづらい。
なんというか、この辺りになってくるとまた「荒廃」を感じ始めた。
川越街道周辺のさびれ具合は、
「昔からあったところをね、改修したんだよ。んで、そのあとはお金なくなっちゃって直してないんだ。」
みたいな感じがする。
農地だったぽいところが荒れている。
昭和を感じる店の案内板の色が完全に抜けている。
トタン板の物置が点在している。
人の管理下にない草木が元気。
ずっといた人たちは、どこにいったのだろうね。
そうかと思うと、自転車で元気に通学していく学生たちがいたりして、やっぱり不思議だなと思う。
ようやく屋敷町だ
出発から5時間ちょっと。
ようやく川越が射程距離内に入ってきた。
めっちゃ疲れてる。
というか、暑い。
そうしてこの辺りからまた街の様相が変わってくる。
お屋敷が多いのだ。
しかも1軒2軒だけじゃなくて、どでかい敷地にどでかい日本家屋が、でん、と構えているところが、結構ある。
そしてその合間、合間の土地に畑があったり作業場があったりする。
これは川越周辺のお大尽のお屋敷の名残かな?
さらに1時間あるいて、スタバで休憩。
ドライブスルーだけど、路面店でおしゃれである。
確実に「都会に近づいてきた故のスタバ」感がある。
あとなんかおしゃれなステラおばさんのお店も通った。
まだ開いていない時間でよかった。
吸い込まれるところだった。
到着!!
そしてスタバのあと、ラストスパート1時間半!
なんの情緒もなく川越駅に到着した。
「小江戸通れるかな〜」とわくわくしていたわたしは、地図上で北に位置する観光地に絶望した。
そうか、いつも駅から北に向かってたんだ……
知らなかったよ。
そんなわけで、本当になんの情緒もなく、川越駅に到着した。
お昼は鶏の唐揚げを食べたくて、バーミヤンで油淋鶏を頼んだ。
うまし。
今回の成績
歩行距離:約28キロ
歩行時間:6時間半(休憩除く)
歩数:42000歩
前回より2キロくらい長く歩いた。
時速は落ちたけど、疲れ具合とかその後の筋肉痛とかについては今回のほうが断然マシ。
終わったあと普通に歩けたし。
そんなわけで歩行訓練2回目終了!
次はどこをあるこうかな?