「オペラ座の怪人」(シネマシティ)を見たらイギリスに行きたくなった
Xで流れてきたんですよ。
「オペラ座の怪人」(映画、2003年)が4Kリマスターで立川シネマシティでやるって。
見たら次の日行けちゃったんですよ。
行ってきたんですよ。
はぁ……
よかった!!!!
わたしと「オペラ座の怪人」
高2のときかな?
イギリスに短期の語学スクールに行ったんです。
それで、まあミュージカルひとつくらい観ておこうかってことになって、なんだか知らないけど有名らしい「オペラ座の怪人」を観たのです。
あらすじもなにも全然知らないまま。
ちなみにわたしの初ミュージカルは、ブロードウェイでの「レ・ミゼラブル」でした。
中2でした。
英語がカケラも理解できないのに、最後ダバダバ泣いていました。
だから、「オペラ座の怪人」も知らんくても楽しめるっしょ。
と思っていたんです。
この時は。
観た
一撃でやられた。
クリティカルヒット。
何も分からんかったけど性癖にブッ刺さったことだけはわかりました。
だって、わたくしセーラームーン世代ですよ。
タキシード着たマントの仮面男に弱いんですよ。
わかるでしょう。
そして神出鬼没。
どこかの白い大怪盗ですか。
こんなんブッ刺さらないわけがないでしょう。
そんなわけでファントムに沼落ちしたわたしは(当時は沼落ちなんて言葉なかったな)、でも結局そのときは2回目は観に行かなかったのかな?
多分そのころは「一度見た作品に複数回通う」という認識がなかったので、それきりだったんですよね。
でもロンドンオリジナルキャストのCDを買って帰ってきまして、ひたすら聴き続けました。
そりゃあもう聴き続けました。
ここから考察にはまる
歌詞を読んでいくと、どうしてもね、ハモるところのね、このなんていうか、どうしようもないエロティシズムに萌るわけですよ。
主題曲の「ファントム・オブ・ジ・オペラ」もそう。
「エンジェル・オブ・ミュージック」もそう。
「オール・アイ・アスク・オブ・ユー」もそう。
ハモリが。
ハモリがやばい。
歌詞がやばい。
そしてだんだんと理解していくんです。
クリスティーヌとファントムは、音楽という部分で魂で繋がっていることに。
ラウルはどうしたって、ふたりの間には入れないってことに。
こんな三角関係ありか!!??
そして映画である
そして映画である。
聞いて聞いて聴きまくったミュージカルの映画化である。
見に行った。
よかった。
とてもよかった。
オペラ座を舞台としているのがよりよくわかって、舞台芸術とかすごいなってなった。
でも。
ラウルが落ちぶれた貧乏貴族みたいだとか。
ファントムが若すぎないか?とか。
戸田なっちーの訳め……とか。
いろいろおもうところもあり。
結果として何度も見たしDVDは豪華版を買った。
そして再びイギリスへ
そしてわたしは再びイギリスに行くことになった。
大学と大学院の留学。
これはよい。
大学はロンドンから電車で30分程度、ドアトゥードアで劇場まで1時間ちょっとである。
年に1回以上、ファントムを見た。
見るごとに、新しい発見があった。
進出鬼没の幽霊だったファントムは、次第に骨肉を持った悲しい人間に見えてきた。
ふたりの男の間をふらふら彷徨っているクリスティーヌは、音楽という抗えない力と愛、平凡な子どもの頃の愛のはざまで行き来しているのだった。
ラウルは…… うん。
あれだね。
君はもうちょっとしっかりするといいよ。
実は原作も読んだ
映画化の前に、実は原作も読んだ。
ガストン・ルルー著『オペラ座の怪人』。
もともとフランス語の小説、ミステリーというか、怪奇小説というか、そういう類の本である。
本の内容は、正直実につまらなかった。
どいつもこいつも「小物」感たっぷり。
どこにも「崇高な愛」も「情熱」も見られやしない。
むしろあの作品をもとに、アンドリュー・ロイド・ウェバーはよくあれだけの大作を作ったな、という感じ。
いまなら「原作準拠じゃありません!!」て大炎上しそうな改変っぷりである。
でも全然許せちゃう。
素晴らしい作品をありがとう。
小説を読むと、ファントムとマダム・ジリーの関係とか、そう言うのがもうちょっとよくわかるようになる。
実は四季版も観た
実は観ていた。
1回だけ。
今回のキャストはいいよ、と舞台オタクからきかされていたので、よしなら観ようじゃないか、と。
観た。
よかった。
日本語だと複数人でごちゃごちゃ歌っているところがよくわかる。
よい。
よいんだけど、日本語で歌われることに非常な違和感を感じる。
これは長年CDを聴き続けた弊害なので、役者の力量云々ではない。
とにかく脳内自動副音声状態である。
なんだかわからないうちに終わっていた。
そして再度映画である
立川さんがやってくれました!!
大好き!
立川シネマシティ!!!
もうこの10年近く、ファントムはCDも聴いていなかったので、ものすごーく久しぶり。
舞台じゃないけど、嬉しすぎる。
そんなわけで見に行った。
すごくよかった。
一緒に口パクで歌ってた。
日本語字幕に現れない、ハモリの部分のヤバさに胸を撃ち抜かれた。
あまりにもよい。
あまりにもよい。
あまりにもよすぎて、イギリスに行きたくなった。
Her Majesy‘s Theatreで観たい。
とにかくロンドンでファントムが観たい。
できることならば、グラウンドサークルの真ん中よりちょっと後ろ目の席で、シャンデリアが目の前に落ちてくるのを観たい。
ああ、イギリスに行きたい。
1回の観劇費用として、交通費往復25万は果たしてどうなのだろうか。
5公演くらい見れば、元がとれるかな?
そんな無茶な計算をしながら帰ってきた。
ああ、イギリスに行きたい。
舞台でファントムが観たい。
やっぱり舞台は生だよな。
おんなじ公演であろうとも、見れるうちに何度だって観たいんだ。
それが沼ってものなのよ。
だれかイギリスに行く予定の人いたら、ぜひ誘ってください。
ついていきます。
おまけ
アツくなってきた。