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新たな誓い【カミーノへ行こう:本編その27】

今日の歩行: 24.7キロ、6時間15分

今日は久しぶりに短めの行程だったので、荷物を背負って歩きはじめる。
実に4日?5日ぶり??
このままだと体が怠けるしだれるんよ。

今日は街から町へ、という行程で、ひたすら舗装された道を歩く……
んだが、平地なのにこんなに霧が出るんか??
というレベルで霧。
暗闇、街頭、霧。
霧すごい。
結局霧の中、かろうじて道が見える程度で2時間半ほど歩く。
ふたつ目に町でカフェに遭遇。
とりあえずコーヒーを飲んで一息。
この頃にはあたりも明るくなっているので、だんだん景色が見えてくる。
町と町の間の、メドウ(って日本語でなんだっけ?草地??)がとても良い感じ。
ところで、乾かすためにリュックにぶら下げてた靴下、霧ですっかり濡れそぼっていた。
遺憾の意。

そのあとはだんだん晴れてきて、久しぶりの丘歩きで景色も最高。
最高、なんだが……
景色、さいこーーーーー!!!
と言っていられないくらい足が痛い。
めっちゃ疲れてる。
足が痛重い。
無理すぎ重い。
途中から景色を楽しむ余裕すらなく、ひたすら道が終わることを願い続ける。

これでは本末転倒である。
あと道のりは約10日、これは全て荷物配送サービスを使うしかない。
足にケアのためにテーピング買ったりマッサージ受けるほうが高い。
諦めよう。
荷物は無理だ。

新たな誓いを胸に、たどり着いた宿は
巡礼宿ですか???
というくらいラグジュアリーなスペース。
一番乗り最高。
一連のルーティンのあと、昼寝をしようと思ったのだが、室内が寒い。
しかも足にタイガーバーム塗りたくったあとだから、手も脚もひたすら寒い。
たいした昼寝にならないまま、適当に買い物でもと思って外へ。

日曜日だってこと忘れてたーー。
こんな山間の町じゃ、スーパーですら閉まってるんだよちくしょう。
おやつを買えないまま(明日の朝ごはんはかろうじてある。セーフ)、とりあえず美術館へ。
この辺りじゃ、使われなくなった教会は全部美術館か博物館だなぁ。
テーマが「ホスピタリティ」、旅人をもてなす巡礼路にふさわしい展示内容で、展示されている美術品もすんばらして、こういう彫刻は日本に来ることは絶対にないだろうなぁ、と思いながら見惚れる。

旅人をもてなすこと。
マルタのもてなし、服を半分与えること、病気の人を介抱すること、川を渡らせること、笑顔で受け入れること。
いろんなもてなしがあるなと思いながら、足の痛みに耐えかねてだいぶ飛ばし見。
勿体無い。
だが仕方がない。

今日はこのあと、城塞があったのでその見学に行って、夜ごはんを食べたらおしまい。
明日は本格山登りだー!!

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