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はじめての好天気、が……

本日の歩行:22.4キロ、6時間20分

私の足は悪天候だよ。
がんばった。
思ったより早かったので自分で驚いてる。

今朝は用意されていた朝ごはんがとても豪華だったので、ゆっくり食べて食後に少し休憩してからの出発。
なので朝は5:45に起きたけど出発は7:10だった。
とてもゆっくり。

今日の行程はたいしたアップダウンもなく、ひたすら西に向かって歩くだけ。
途中でいい感じに村も点在しているので,理想の行程と言える。
そして今日ははじめて、天気がよかった。
風もない、雨も降らない、いい感じに背後から日がのぼり、暑すぎない程度の気温で、そこそこに舗装された歩きやすい道をひたすら歩く。
途中ちょっとだけ、ここ数日の雨の名残りがありつつも、道の状態も悪くないし、景色もスペインっぽくなってきたし、いうことなしである。

スペインぽい景色、というと、わたしは穀物畑とオリーブ畑と葡萄畑を思い浮かべる。
なんとなく赤茶けた土に、延々と続く丘。
とてもスペインらしくてよろしい。

朝出発した時は、息もまだ白かったのだが、歩いているうちに気温はおそらく16度くらいまで上がっていたと思う。
とりあえず動きやすい気温でよかった。
これ以上暑かったら何もできない。

途中途中の村では、口癖のように「フゴデナランハ、ポルファヴォール」と言ってオレンジジュースを買えるようになった。
スペイン語、上達した。

それはそれとしてだ。
昨日のマッサージで今朝にはHP90%くらいまで回復していた私の足は、耐久度がガタ落ちしているらしく、2時間ぐらいで悲鳴を上げ始めた。
HPが一気に40%くらいまで下がる。
やばい。

これまでよりも休憩を多めに取り、道の途中でも立ち止まって足を伸ばしたり屈伸したり、いろいろしながら騙し騙し歩いたのだが。
気がつくと、右足を引きずっている。
まずい。
(左膝は急な登り降りがないので無事。)
とにかくいい姿勢を心がけ、お腹を引っ込めつま先を持ち上げて、できるだけすいすいと同じ重量が両足にかかるように歩く。
とにかく足裏がキツい。

なんだろう、息も平気、筋肉痛も平気、肩も痛くないし背中も腰も痛くないし、頭痛もないし至って健康なのに足の裏だけ痛い。
どうしようもなく痛い。

あまりに痛すぎて、これまで頭の中でなっていたいろんな音楽が消えた。
流石にまずいと思って、とりあえず10Feetの Birthday(ザファのOP)などを脳内再生試みるも、歌詞をちゃんと覚えてなくてすぐに消える。
がんばれよ。
諦めたらそこで試合終了なんだよ。
おう、俺は三井、諦めの悪い男。
頭の中がぐちゃぐちゃになりながら、足、痛い、足、ぜい、景色、綺麗、足、景色、痛い、葡萄、痛い、あと何キロ、足、おやつ、足,水。

目的地まであと「2.4キロ」の表記を見つつ、「うちから一駅先の駅までじゃん」と「どうせ30分じゃ着かんのじゃろ」が脳内で踊りつつ、とにかく歩く。
1時間かかった。
これが足が痛い人間の歩行速度。

町に入り、ホテルまで足を引きずって到着。
お腹が空きすぎて、とりあえず昼ごはんを食べにでる。
そして明日の宿を予約し、今回初めて、荷物配送サービスの利用を決意する。
なぜなら明日は山登り(小)。
できるだけ「休みの日」を作りたくないので、代わりに使えるものはなんでも使う所存。
しかも6ユーロだって。
癖にならないように気をつけよう。

シャワーを浴びて洗濯をして、足のケアを念入りに行う。
マッサージの動画を見ながらやるほど本気。
明日には少しは良くなっているといい。

夕方、夜ごはんを買いに町に出たついでに教会によったら、ちょうどミサの最中だった。
せっかくだしと少し座っていたのだが、カトリックの祈りの最中だったらしく、「サンタマリア」と「パドレ」しかわからんくて10分くらいでリタイアした。
ごめんよ。
でも綺麗な教会だった。

さ、明日もがんばろーか。

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