見出し画像

廃墟ってロマンだよね【カミーノへ行こう:本編その17】

本日の歩行:20.4キロ、6時間15分

昨日に夜に雨が降った割に、道はぬかるんでいなくてラッキーがすぎる。
たまに道を完全に覆う水溜りがあるくらい。

今日は6:30出発。
町を通り抜けて、美しい星空の下をひたすら歩く。
こちらの日の出は7:50くらい。
なんだけど、歩き始めてから15日くらい、今日ふと、日の出が遅くなったかな?と感じる。
体感としては8時くらい。
そこからだんだんと空が白んでいって、行く手も来し方も空が美しい。

そういえば、散々野生動物を見ない、と言っていたけど、今日ついに第二野生動物に遭遇。
なんだと思う?
野ネズミ。
左の畑から右の畑へしゅたたっ!と駆けていくもの。
道の真ん中でこちらに気がついて、あ、なんかすんません。
て感じで戻っていくもの。
その差はどこにあるのだろうか。

10キロくらい歩いて最初の村に到着。
最近この10キロがひと単位となってきたというか、2時間半で10キロくらい、という感覚に慣れてきた。
そのくらいなら休まず歩けるし、水もそんなにいらない。
(足が無事であることが大前提。)
逆にこれ以上長いと、休憩のタイミングとかトイレとかで困る。

ところで数日後に、17キロ村なしの道のりがあるのだが大丈夫だろうか……
まだ野生に帰ってはいないのだが、森ならまだしも平地(畑のど真ん中)ではあまりにも人の住処すぎる。
野生に帰れない。
むーん。

今日到着した町は、大きな教会がふたつ、丘の上に荒廃した城がある町。
城までは30分かからず行けるらしい。
いくっしょ。
正直いつもの歩きよりもキツい坂道を登って、城に辿り着く。
もちろん中に入れる。
城からの眺めは最高。
なんの城かはよくわかんなかったけど(説明スペイン語)、16世紀の城らしい。
ほぇー、使われないとこんなに簡単に荒廃するのか。
ところでわたしは城壁にある細長い穴、弓矢を射かけるための物見の隙間に大変なロマンを感じるんだけど、わかってくれる人いるかな?

そのあと宿で会った日本語を話す台湾人と共に町を散策。
城からの下り、平気でほっそい畦道みたいな山道をひょいひょい降りていくから感心してしまった。

宿で夜ごはんにしようかとも思ったけど、ミサの時間と被るので久しぶりに町のレストランでコース料理。
コースの割には安い。
これもまたよし。

明日は今日より歩くから、ちゃんとストレッチして寝よ!


放っておいても好きなものを紹介しますが、サポートしていただけるともっと喜んで好きなものを推させていただきます。 ぜひわたしのことも推してください!