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国境またいでポルトガル!【カミーノへ行こう:帰り道編その2】

本日の歩行:5.7キロ、2時間25分、18000歩

朝、さくさくと荷物を整え、8時前に宿を出発。
最後にと大聖堂を眺めて、ついでに星空も綺麗で、満足してから朝ごはんへ。
このあいだ行ったチュロス屋さんで、チョコラータではなくカフェコンレチェでチュロス朝ごはん。
うまい。

今日は9:30の電車でサンティアゴからヴィゴ、ヴィゴからバスでトゥイ、という予定。
9時ごろ駅に着いたところで、もしかしたら雨が降るかもしれないことを思い出す。
レインスーツはいつも上に入れてるからいいとして、ザックカバーが荷物の底にあった。
全部詰めた荷物をひっくり返して小さなザックカバーを出し、もう一度荷物を詰め直す。
これで安心。

わたしはヨーロッパの都市の駅が結構好きだ。
無骨で何にもないけど、何にもない美しさがある。
鉄骨の向こうに見える朝日が綺麗だった。

サンティアゴからヴィゴまでは50分。
そのあと、調べた限りでは11:30ごろにトゥイ行きのバスがあるはずだが、オンラインではチケットを売っていなかったので、駅に着いたらすぐにバスターミナルに行く。
駅の中のショッピングモールも楽しそうだったけど、時間があればってことで。
バスターミナルで聞いたら、11:00のバスがあるから、バスでチケット買って、と言われる。
調べてたよりも30分早い。
ラッキー。
ヴィゴは大きめな都市で、バスで抜けるのに結構時間がかかる。
ここも観光に数日必要なんだろうなぁ……

割とサクッとトゥイ到着。
大聖堂でスタンプをもらい、歩きスタート!
サンティアゴに向かう巡礼者と度々すれ違いながら、がんばれーと心の中でエールを送る。
スペインの端っこにあるこの町は、川を挟んで向こう側がポルトガル。
橋を渡っての国境越えとなる。

これがやりたくて!
わざわざ!!
電車とバスを乗り継いで来たわけ!!!

だって歩いて国境越えなんて、できないじゃん?
日本に住んでると。
ってこれピレネー越えの時も言ったわ。
そのくらい特別感がある。
歩いてスペインに入国し、歩いてスペインを出国する。
ロマン。

町の観光もしようかと思ってたけど、天気不安と体調不安(昨日から喉がおかしい)で、さっさと渡ることに決定。

なんの変哲もない橋を渡る。
上は鉄道、下が自動車、端が歩行者。
川を眺めながらの越境。
そろそろ国境越えたかなーどうかなー、というところで、道に国境マークが!
ありがたや。
二国を股にかけるわたし。
超 楽 し い 。
橋は渡り切るまでに5分ほど。
結構長いね。

橋を渡るとそこはポルトガルだ!
やったー!初のポルトガルだーーー!
ポルトガル語、ボンディアとオブリガードしか知らない!
早速旧市街に入るために、城塞の階段を登る。
途中、本当にここ通るの……?
というくらい真っ暗なトンネルを通らされる。
RPGの秘境の遺跡かと思った。
絶対セーブポイントあるし、全回復ポイントあるし、伝説に武器か地図が手に入るタイプのやつ。

そこを抜けると旧市街。
足を踏み入れた途端、レストランの客引きに引き寄せられて中へ。
入ったらそこそこいいお店っぽかったので、「飲み物だけだけどいい?」と聞いたら全然オッケーだった。
よかった。
オレンジジュースと、そのあとメニュー見てクロワッサンのハムチーズサンド。
クロワッサンの生地もスペイン・フランスと違うし、ハムもただのハムだったし(スペインだと生ハムがデフォ)、隣の国なのに色々違うなぁ。
ところでフレッシュオレンジジュース、砂糖(10g)が2袋も付いてきたんですけど、どういうこと??
オレンジ十分甘くない???

ついついグラシアスと言ってはオブリガードと言いなおす。
お店の人はまあ慣れてるんだろうし、わたしも明らか外国人だから笑って対応してくれる。
ここから先はオブリガード、オブリガード。
がんばろ。
でもお店出るとき、お店の人たちはよくチャオを使う。
イタリア語じゃん……?
便利すぎてみんな使うのかな?
バイバイが日本語になっちゃちゃのと同じ感覚?

さてこの旧市街、実は大変危険な場所で、布市場として有名なのだ。
戦々恐々として足を踏み入れると、大体がテーブルウェアと寝具のお店でほっと一安心。
やばいやばい、布が売ってたら買うところだった。
テーブルリネンもすごく心惹かれたけどがんばって耐えた。
最後耐えきれなくて買い物したけど大満足。
巡礼が終わった途端これだよ。
この後のポルトガルと最後のマドリード、大丈夫かなぁ……

あとは城塞からの眺めね!
これはロマンの塊だね!
いつだって城塞跡は夢とロマンに溢れている。
もちろん登った。
いつでも登れるうえに、柵などない。
安全対策などない。
さすがヨーロッパクオリティ。
というか田舎クオリティ?

田舎クオリティといえば、バレンカ(町の名前)の駅、1時間ほど早く着いたらチケットオフィスも空いてないし、カフェもないし、トイレもなさそうだし、電気もついてなかった。
ただ電光掲示板で、次の電車がわたしの乗る電車なことだけはわかった。
流石にこのまま待つのもな、と思い、近くのカフェへ。
クリームパン的なものとカフェコンレチェを頼む。
カフェコンレチェでいいのかわからなくて、コーヒーwithミルクって言ったらカフェコンレチェねって返された。
いいんだ。
ポルトガル語わからん。
そしてまた付いてくる砂糖(10g)2袋。
なんで???

30分前に駅に戻るとオフィスが開いている。
オンラインで買ったチケットに車両と席番号がなかったから聞いたら、どの席でもいいよというので、ホームに行ってみるともう電車来てた。
なるほど始発。
そして1等車1両2等車3両の小さい電車。
うむ、確かに席番要らないな。

ようやくポルト到着!
宿に向かうためにバスを待つも、なかなか来ない〜(バス停あるある)。
仕方がないのでぼへっと駅前を眺めていたら、お店の外装がタイルであることに気がついた。
なにこれかわいい。
古いんだけど、タイル。
お店ごとに柄が違う。
バスの中から外を見ていると、お店は大抵タイルで装飾されてる。
すごくかわいい。
あまりにかわいいので、バスを降りて宿に向かう道すがら、タイルの写真撮りまくった。

宿に荷物を置いて、とりあえずスーパーと夜ごはん。
明日は朝早いし(9時に本屋だから早くない)、体調もアレだし、今日はシャワー浴びたら寝ようと思う。
宿は全体としてはいいんだけど、部屋に窓がないのが難点だった……
何かするときはとりあえずキッチンかな。
なんだかおもしろそうな飲み物も買ったし。

明日はガッツリ観光するぞー!!

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