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種をまいて、水をやって、お日様を。

「先生、だいすき」





私は保育の仕事をしています。

7月に退職したのは、メインのお仕事で実はそれ以外にも月に1,2度ですが副業をしていて、両方とも保育のお仕事です。

転職活動をするにあたって、違う業種にチャレンジしようと思っていましたが紆余曲折在り異業種の内定はお断りし、保育とはまた違うのですが子どもたちの発達をサポートしていく仕事をすることになりました。


正直ここ1,2か月は迷いながらお仕事をしていて、身が入っていなかったと思います。私の事情なんて子どもたちには1ミリも関係ないのに本当に申し訳なかったと反省しています。


副業のお仕事で初めて来てくれた女の子がかけてくれた言葉が、そんな私の鉛のような心をすっと溶かしてくれました。


「先生、大好き。今日ここに遊びにこれて本当によかった」


帰路で車を運転しながら涙が出てきました。

子どもたちへの申し訳ない気持ちと、こんな私へあの子がかけてくれた言葉の温かさに涙を流さずにはいられなかったんだと思います。


世間で言われているように、保育の仕事は給料安い、仕事きつい、サービス残業当たり前、休憩なし、がデフォルト世界です。

最近、改善されている部分も増えてきています。しかしながら、保育士の仕事はまだまだ働きに見合った対価をいただけるお仕事ではなく、先に述べたようなこともまだまだ存在しています。子どもと遊んでいるだけ、と言われることも多々。


私ももれなく、そうしたことがきつくなり異業種に挑戦しようと思いました。

しかしながら、やっぱり子どもたちに関わる仕事を選んでしまうのは、子どもたちから惜しみなく与えられるものに溢れた日常の温もりを知ってしまっているから、だと思います。


子どもたちはとてつもない熱量で日々を生きています。そして、私たち大人が働きかけたもの以上に惜しみなく様々なものを与えてくれます。そんな子どもたちのそばで生きていけるこのお仕事がやっぱり好き、なんだろうと思います。


子どもたちの現在と成長をサポートしつつ、日々”お助けアイテム”をこっそりその子に手渡していく。

どうかどうか、この子が困ったとき助けてあげてね。支えてあげてね。その子の必要な時にかならず芽が出るようにと祈りながら、種をまき水をやって、お日様をあてる。


そして、そんな子どもたちを育ててくれている保護者の方々のほっと一息つける場所、存在でいられるように。一緒に成長を共有して笑ったり、時には泣いたり、考えたりしながら日常を営んでいく。


そうした機会をいただけることに感謝する心を忘れずに、過ごしていかなければと思います。



私へ温かい言葉をかけてくれたあの子へ惜しみない感謝を。

忘れていた大事なことを思い出させてくれてありがとう!!




今日も皆さんの1日が素晴らしい1日なりますように。

よい1日をお過ごしくださいね。












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